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Landgraff、ビルダーのジョン・ランドグラフ氏の逝去により、生産を完了


ハイエンドエフェクターブランドの代名詞として名高いLandgraffを主宰してきたビルダーのジョン・ランドグラフ氏が逝去されました。
実際の原因については不明ですが、氏は長らく糖尿病を患っているという話を聞いたことがあります。病状は以前より軽いものではなかったそうで、この一報を聞き、遂にこの時が来てしまったか、と感じました。
 

Landgraffのエフェクターには不思議な魅力があります。
私は冒頭の写真の通り、特別な限定モデルを除き、レギュラーモデルとして作られてきたLandgraffペダル・・・Dynamic OverdriveMO-DDistortion BoxBlues BoxClean Boostは全て所有しています。


Landgraffは、現代に於ける“ハンドメイドエフェクターブランド”の基礎を作り上げたブランドの1つです。ランドグラフ氏は、当初「Pedalman 818 Overdrive Pro」というオーバードライブを制作していました。現在発売されているPedal Diggers Overdrive 819は、そのモデルを元にしたペダルです。
モデル名を見ても分かるとおり、このペダルはTube Screamerをベースとしたオーバードライブペダルでした。
Landgraffのエフェクターは、基本的に「完全オリジナル回路」と言えるものは無いと思います。有名なペダルや人気のあるエフェクターの回路をベースに、Landgraffならではの味付けと作り込みを加えてエフェクターを制作しています。この手法は、現在でも多くのハンドメイド系エフェクターに見られる手法ですね。
マーブル(Swirl)ペイントの筐体に3モードのクリッピング切替を搭載する。これは特にLandgraffペダル(Clean Boost以外)に見られる大きな特徴です。どちらも多くのフォロワーを生み、一時期は「ハンドメイドオーバードライブはトグルスイッチのクリッピング切り替えが付いている」のが当たり前となるほど、一世を風靡しました。1台のペダルに3つのトーンを封入し、1台1台を違った外観で仕上げて作る。このパッケージングは革命的だったとも言えます。


Landgraffのエフェクターはたしかに高価です。例えば有名なDynamic Overdriveは「チューブスクリーマーの回路を元に、定数を少し変えただけ」です。そのため、いろいろと批判されることもあるのは事実です。しかし、Landgraffペダルを実際に所有して使ってみると、このペダルの特異性、作り込み、細部に至るまでの絶妙なバランス感覚が生み出すトーンやパッケージの素晴らしさが分かります。逆に、持っていない、または体験したことがなければこれは分からないだろう、ということも事実だと思います。
高価で希少なペダル故、誰もが手にすることの出来るエフェクターではないかもしれません。Landgraffに批判的な意見にも理はあります。特に回路図の上ではそのほとんどがオリジナルではない、つまり元の回路にとても近い構造、ということはたしかです。なぜか同様の手法でオリジナルより安価に作られたものは批判されにくい、という謎の風潮もあるんですが、ともかく、たしかにLandgraffのペダルは、回路図の構造だけでいえば「オリジナリティは低い」と言えます。
しかし、Landgraffペダルの最大の特徴はバランスとパッケージングです。前述の通り、数多くのフォロワーを生んだ革命的なパッケージングがあり、ここまで何度か載せているとおりの作り込みで制作され、常に安定した素晴らしいトーンを作ることができる。この全体の完成度の高さ。これこそがLandgraffペダルの魅力であると私は思います。
Landgraffと並び称させるハイクオリティなエフェクターブランド・・・例えばBJFEやKlonなど、多くの人気ハンドメイドエフェクターブランドと比較しても、ことペダル全体のパッケージングとバランスのとれた音色、安定したトーンという意味において、Landgraffを超えるレベルのものはそうありません。というよりもLandgraff以上の安定したトーンと高いバランス感覚を持ち、パッケージング全体まで考えて一貫している、というエフェクターブランドは今のところ、BOSSしか無いのかもしれません。
高価なペダルであることは分かりますが、それでも、是非ともこのクオリティは体験して欲しいと思います。もちろんトーンが好みに合わないということはあるかもしれませんが、このパッケージングの絶妙なバランス感というのは、エフェクターをよく知るプレイヤーであれば気付くのではないかと思います。
 

Landgraffはテキサス州のエフェクターブランドです。ペダルの内部にもアメリカ南部らしい、熱い信仰心が窺えます。Landgraffロゴと共に書かれることの多い「Jesus is Coming Soon」というフレーズ、日本語に訳せば「キリストの再臨は近い」とか「神はすぐに来る」といった内容です。私もキリスト教に詳しいわけではないんですが、こうして訳すと、よくあるキリスト教看板に書かれていることと同様の内容であることが分かります。
おそらくジョン・ランドグラフは今、安らかに眠っていることだと思います。
 
そして、今回のジョン・ランドグラフ氏の逝去により、Landgraffは生産を終了するようです。国内への次回入荷も今のところはなさそうで、現在流通している分で終了となるのではないかと思います。
偉大なエフェクトビルダーが亡くなる、というので思い出すのはSweeet Soundというブランドもそうでした。こちらはガンで亡くなられたんですが、その後有志や友人が集い、Sweet Soundのペダルは復活を遂げています。
Landgraffが今後どうなるのかについては不明です。ですが、もしかすると、いつの日かこのトーンがまた甦ることもあるのかもしれません。ただ、現時点ではその予定は特に無いようですので、入手したいと考えているなら、早めに動かれる方が良いのかも知れませんね。
 
改めて、とても残念なニュースです。Landgraffというエフェクターブランドが残した功績は今後も消えることが無く、また数多くのフォロワーにより、そのパッケージングは生き続けていくのではないかと思います。
 
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