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当サイトの内容を説明文等に使用している楽器店さんがあるようですが、一切関係がありません。

ローズウッドとワシントン条約のお話


ローズウッド。ギターやベースはもちろん、様々な楽器でもおなじみの材です。日本語だと紫檀と呼ばれたりもして、他にも家具や高級車の内装などなど、様々な場所で使われる木材ですね。
ワシントン条約とローズウッドといえば、ギタリストにとってはブラジリアンローズウッド、ハカランダと呼ばれる材の話でよく知られています。ワシントン条約は「野生動植物が国際取引によって過度に利用されるのを防ぐため、 国際協力によって種を保護するための条約」、つまり希少な種を保全していきましょうという条約ですね。人の乱獲によって絶滅の危機に追いやられるのを防ぎましょうということです。日本語の正式名称は「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」というそのまんまの名前。英語だとConvention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Floraといって頭文字からCITESと呼ばれたりもします。
この条約を締約している国どうしが話し合う、締約国会議は2年に1回おこなわれ、その都度更新がされたりしていくわけです。昨年2016年には南アフリカ共和国で話し合いが行われました。その第17回のワシントン条約会議(COP17)では、象牙の国内取引禁止について話題になったのも記憶に新しいんじゃないでしょうか。
さて、そのCOP17で決まったことで、ローズウッドに関する話があります。ローズウッドは取引される金額も高く、高級家具や楽器に用いられるということで、違法伐採が行われてしまっています。特に高級家具は中国などで需要が高く、さらにローズウッドはどれがどのローズウッド、という見分けが難しいことなどからも余計にそういったことが起きているということらしいですね。ちなみにブラジリアンローズウッドは1992年に取引が禁止となったことを受け、それ以前に伐採された証明書がないと輸出入などはできません。
今回のローズウッドは、そこまで厳しい対象ではないです。が、全てのローズウッドが対象となります。詳しいことは経産省のページなんかにも載っていますが、全てのローズウッドの輸出入には、適正に伐採されたものであることを示す証明書が必要になります。
で、このCOP17で決まったことは、2017年1月2日をもって施行されています。つまり、現時点ですでに海外からローズウッドを使った楽器を輸入したり、海外に輸出する際には各種書類が必要な状態となっているわけですね。これは会社だろうが個人だろうが関係ないです。また、国内取引、つまり日本にすでにあるローズウッド材やローズウッドを使った製品などを日本国内で購入する分には書類等は不要となっています。

では、何が問題なのか。書類が問題なんです。
書類の準備がけっこう大変な感じになっているらしくて、つまりそれだけ手間がかかるわけです。手間とは人件費です。1本のギターを作るのにどれだけ手間をかけられるか、そこが問題になるわけです。

例えば、カスタムショップのヒストリックモデル・・・こういうギターはほとんど問題にならないだろうと思います。ちょっとくらい価格が上がることはあるかもしれませんが、その程度の話。こういうハイエンドなクラスのギターは今でもブラジリアンローズウッドだってバンバン使いますし、結局そこまで関係ないでしょう。

GibsonやFenderのレギュラーモデル、その中でもちょっと低価格なクラス。このあたりから影響が出始めるんじゃないかと思います。今回のローズウッドの問題を避ける方法は2つ。1つは書類をしっかり準備し、その手間を価格として反映させるのか、それともローズウッドは使わないのか。
その線引きがどのあたりになるのかはメーカーの判断次第ということになるかと思いますが、なんとなくこのあたりのクラス、10万円〜のあたりは影響がありそう。どの方法をメーカーが選んで、どんなモデル展開を行うのか、というのは注目したいところです。

そして、もっと影響が大きくなるのが低価格ギター。スペックなどはもちろんですが、何よりも価格の競争が最も激しいところ。ローズウッドだからと価格を上げるのがなかなか難しくなるところですね。しかも生産数も多いので、それだけ書類の準備も大変になるところです。このあたりは中国やインドネシア製のものが多いので、日本で売られているものはほぼ輸入品ということもあります。
ここはどう切り抜けるのかですね。かつてギブソンがローズウッドが不足したときは、ローステッドメイプル指板などをうまく使っていて、それはそれで面白いものを作っていましたが・・・各メーカーがどのように対応していくのか、そして今後、どうなっていくのか。ここは特に注視、という感じでしょうか。

前述のとおり、ブラジリアンローズウッド、つまりハカランダみたいな事態とはまた違っているのは事実。危惧しすぎる必要はないと思います。
ただし、直輸入は注意です。ギター本体の直輸入って、気候の違いでしばらくネックが安定しなかったりとかいろいろあるのでエフェクター等のように気軽にできるものでもないんですが・・・何も考えずに個人輸入をしようとしたら税関で止まって輸入できません、と言われてしまった、みたいなことにはならないように、もしギターを海外から買おうと思っているのなら、そこは注意が必要かもですね。ちなみに中古品の輸出入はさらに面倒になるかもです。

ということで、ちょっとした情報として頭に置いておくと、今後のギターを見る時などにも参考になったり、今入手したいものがあるのならば早めに、などの対応ができたりするかもしれませんね。
 
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