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エフェクターみたいなアンプヘッド、フロアマウント型ギターアンプまとめ

大型のマルチエフェクターやラック、デスクトップタイプのハイエンドデジタルマルチ/アンプシミュレーターが「デジタルアンプ」と呼ばれるようになり、ギターアンプは真空管でなければ(第一線では)使えない、という考えを持つ人はかなり少なくなってきています。
もちろん、個人の好みやこだわりとして真空管アンプヘッドを使うこととはまた別の話となりますが、「ギターアンプ」という形自体が、より多様性のある様々なスタイルのモデルを自由に選んでいけるものとして変わりつつある、そんなことを感じています。

アンプヘッドをペダルボードに置いて、直接スピーカーキャビネットにスピーカーケーブルを接続する。そんな「フロアマウント型ギターアンプヘッド」も、その多様性の1つとして、より現実的な選択肢として認知され始めています。
フロアマウント型ギターアンプヘッド自体は「最近になって出てきたものではありません」。以前からいくつか発売されていたものがありますが、実際の数字は知りませんが、見ていて「全く売れているように見えなかった」のが実情。ところが、それがここ最近、とくに去年くらいから変わり始めてきています。まぁまだ明らかなヒットモデルは1つだけですけど。ここに続いていけるのかがこのスタイルの今後にも関わってくる気がします。
(これも言うまでもないですけど、売れる売れないと、良い機材良くない機材、ということは全く別の話ですので、それはちゃんと分けて考える必要があります。)

ということで、今回はまだ人気が出始めたところのフロア型ギターアンプヘッドをまとめて見ていきましょう。

Koch Pedaltone 4 II PDT-4 II

まず最初に、このモデルを載せたいと思います。
2000年代中盤ごろから、「フロア型プリアンプ」が流行っていた時期があります。今でいうデジタルアンプのようなモデルではなく、アナログ回路で製作され、多くには真空管が搭載された、ペダルボードに置くことのできるプリアンプです。プリアンプなので、その後にはパワーアンプが必要となります。アンプのリターン挿しや、単体のパワーアンプに接続するんですが、その当時のほとんどのフロア型プリアンプは、そのままエフェクターとしてアンプのインプットに接続されることが多かったように思います。
ちなみにプリとパワーを分けて個別の機材として使う手法は80年代のラック全盛時代から一般化し(手法としてはもっと前からありましたが、一般化したのがその頃)、その後またアンプヘッドに回帰し、そんな中で出てきた形です。
で、まぁそれらの多くはプリアンプで、特に人気だったのがHughes & Kettner Tubeman mkIIというプリアンプ。
そして、その時代に「最高峰」とされていたのが、このKochのプリアンプです。
3本の12AX7と1本の12AX7LM真空管を搭載し、0.5W出力のオールチューブパワーアンプも搭載。あくまでオマケ的要素ですけど。
パワーアンプはON/OFF可能で、実際のアンプのパワーアンプとはちょっと違って、あくまでプリアンプとしての使い方の中でパワーアンプの歪みを加えるというものです。Ch.1とCh.2の2チャンネル仕様で、Ch.2はブーストも可能。また、SoloとRythmの2種類のマスターヴォリューム設定が可能です。
入出力端子も充実していて、パワーアンプ用出力端子、アンプのエフェクトReturnにつないでパワーアンプだけを使う場合の出力端子、ヘッドフォン端子、ラインアウト端子、ギターアンプのインプット向けの端子、そしてエフェクトループとなっています。ヘッドフォンとラインアウトはスピーカーシミュレーターがかかった出力になります。Ch.1はエンハンサをかけることもできます。
コントロールノブは、Ch.1がVolume、Bass、Treble。Ch.2がGain、Volume、Bass、Mids、Treble、パワーアンプがDrive、Volume、そしてマスターのSolo、Rythmコントロールとなっています。4つのフットスイッチはCh.1/Ch.2切替、Ch.2のブーストON/OFF、パワーアンプをON/OFFするOTSスイッチ、そしてSolo/Rythm音量切替となります。

今見ると本当にマニアックなモデルです。0.5Wパワーアンプを内蔵していながら、完全なアンプヘッドにはならない仕様。なんのためのパワーアンプかというと、パワーアンプの歪みをラインアウトに混ぜるため。当時プリアンプペダル全盛時代、ラインで出すとリアル感がない。それはパワーアンプの歪みだ!と言われていたので、こんな機能が付いたんですね。

これが、フロア型プリアンプのハイエンドモデルです。現在もKochはとてもクオリティの高いフロア型プリアンプを製作しています。
toy-love.hatenablog.com

フロア型プリアンプ人気の情勢を変えたのが、「コンパクト真空管アンプ」です。ジャンルとしては全然違うものになるんですが、今考えてみるとあきらかにこれ。スモールアンプ。1W~5Wクラスのものが主流ですが、中には25W程度まであるものもあります。ちゃんとしたフルチューブアンプ。音も素晴らしく、現在でもMarshallは1Wモデルの新製品を発売していますし、自宅で音を録るための1つの形になりました。クラシックなスタイルを継承したものから、スピーカーシミュレーターを備えたラインアウト可能なものまでいろいろあります。ローゲインからハイゲインまで多くのモデルが製作されました。火を付けたのは今は生産完了となっていますが、Epiphoneでしたね。

ですが、まぁフルチューブアンプなので細かい音量調整は本当に苦手です。小さめの音が出るといっても鳴らせばけっこうな音量が出ます。持ち運びはやりやすいですが、ラインレコーディングに向いているかというとそうでもない。結局マイキングなども必要となってきます。素晴らしい音が出るアンプも多数在りますし、小さくてかわいいし、個人的に大好きな小型チューブアンプですが、使いやすいかと言われたらそうでもないですね。それは真空管という特性上どうしようもないものとなります。

で、そこに取って代わった形となったのが、いわゆるデジタルアンプ。DTMがより手軽かつ高品質となり、自宅でのラインレコーディングがより一般的となった形です。デジタルアンプについては別記事を見てもらえればと思います。
toy-love.hatenablog.com

デジタルアンプの人気は今も衰えず、ハイクオリティな音を出してそのまま録れるマルチエフェクターやハイエンドモデルだけでなく、より小型なモデルまで、大いに高いクオリティのものが発売されています。真空管アンプ、特に大型のアンプヘッドはずっと使われていますが、それと人気を二分できる存在が、今のデジタルアンプということになるかと思います。

そんな中、昨年発売されたのがこのアンプです。

Hughes & Kettner Black Spirit 200 Floor

Hughes & Kettnerが展開する、アナログ回路で真空管アンプのサウンドを再現するコンセプトの機能的アンプ、Black Spiritシリーズのフロアタイプです。

かつてのプリアンプ時代もそうでしたが、ケトナーはこういうの得意ですね。
4チャンネル仕様の200Wアンプヘッドで、さらにパワーアンプサギングという機能で、アンプそのものの歪みを切り替えることもできます。
CLEAN、CRUNCH、LEAD、ULTRAの4ゲイン設定。
コントロールノブは4つのチャンネル切り替えとMaster、Presence、Resonance、8タイプのCAB TYPE/SAGGING、REVERB/NOISE GATE、TREBLE、MID、BASS(DLY LEVEL、FEEDBACK、DLY TIME)、VOLUME、GAIN(MOD TYPE、INTENSITY)となっています。
また、POWER、STORE、FX LOOP、FX ACCESS、Boost、Pre Loopスイッチを搭載。
また、A、B、C、Dと↓、↑、TAPの7フットスイッチを搭載。
トップにヘッドフォン/ラインアウト端子があるのも特徴ですね。
ディレイ、リバーブやモジュレーションエフェクト(コーラス、フェイザー、フランジャー、トレモロ)も搭載しています。

このペダル、じゃない、アンプ、ちょっとMIDIに癖があったりはするんですが、音の評価も高いです。今最も売れているフロア型アンプヘッドですね。ここにちゃんと続くことができるのかが今後のこのジャンルの課題となるかもしれません。
そういう意味でこのアンプは現状別格の存在といえるでしょう。

それでは、今他にはどんなアンプが発売されているのか、ブランド名順に見ていきましょう。

BluGuitar AMP1

BluGuitar AMP1
ドイツ、BluGuitarのアンプです。NANOTUBEという小さな真空管を内蔵した100W出力のアンプヘッドです。
クリーンチャンネルと3つのオーバードライブチャンネルを搭載。CLEAN、VINTAGE、CLASSIC、MODERNのチャンネル切替スイッチとVolume、OverdriveセクションのGainとMaster、Bass、Middle、Treble、Reverb、Masterコントロールを搭載しています。VINTAGEチャンネル以外は音質を細かくコントロールできるサウンドフィルターを搭載。フットスイッチが3つあり、中央のBOOSTスイッチはブースターです。左がクリーンとオーバードライブの切替、右側はリバーブのON/OFFスイッチとなっています。
側面にはノイズゲートの設定とエフェクトループをシリアルにするかパラレルにするかの切替、CLEANチャンネルのTONEコントロールと、CLASSIC、MODERNチャンネルそれぞれのVOL、TONEコントロール、およびBOOSTコントロールがあります。入出力端子は、インプット、エフェクトループ、レコーディングアウト、8Ωと16Ωのスピーカーアウト、およびMIDI/REMOTE端子、100〜240Vのコンセント用電源端子が付いています。
かなり機能的なスタイル。ドイツのメーカーってこういうの得意な感じがします。

FOXGEAR KOLT 45

FOXGEAR KOLT 45
イタリアのエフェクターブランド、Gurus AmpBaroni Labのジョイントベンチャーとして誕生したFoxgearのペダル型アンプです。
Balroni Labがこういうモデルを作っていたことから、そちらよりの設計かな、という気はします。
45W出力のアンプで、Bass、Middle、Treble、Masterコントロールを搭載。シンプルかつ小さなアンプヘッドですね。

HOTONE BRITWIND

中国、Hotoneによるペダル型アンプヘッドです。75W出力のソリッドステートモデルですね。
Ch.AにBritish Invation、Ch.BにPurple Windを搭載。それぞれにBass、Middle、Treble、Gain、Volコントロールがあり、BoostとReverbコントロールも搭載。Boost、Reverbち2つのチャンネルを切り替えるスイッチが付いています。

HOTONE MOJO ATTACK

同じスタイルのモデル。こちらはCh.AにMojo Diamond、Ch.BにHeart Attackを搭載したアンプです。

Milkman Sound The Amp

アメリカのアンプメーカー、Milkman Soundによるフロア型アンプ。このスタイルは大手メーカーやエフェクターブランドが作ることが多い中、珍しいハンドワイヤード系アンプメーカーによるモデルの1つです。
ヴィンテージフェンダー系のサウンドを作るアンプヘッドです。
コントロールはシンプルに、Volume、Treble、Bassと右上のMaster。そしてReverbとトレモロ用のDepth、Rateコントロールを装備。リバーブとトレモロはフットスイッチでON/OFFすることもできます。
プリアンプに12AX7真空管を使用、パワーアンプはクラスDで50W(8Ω)です。背面には電源スイッチと、インプット、4/8/16Ωに対応したスピーカーアウト(スピコンとフォンのコンボ端子)、グラウンドリフトとキャビネットシミュレーターのON/OFFができるDIアウト、および、本体を真空管プリアンプペダルとして使うためのペダルアウト端子を搭載。

Orange TERROR STAMP

英国のギターアンプメーカー、ORANGEのペダル型アンプヘッドです。これは今年発売の新しいモデルですね。
ORANGE Terrorシリーズのサウンドを作るアンプで、コントロールはVolume1、Volume2、Shape、Gain。フットスイッチで2種類のボリュームを切り替えることができます。
インプット、エフェクトループ、キャビシミュ搭載のヘッドフォンアウト、そして8Ω/16Ωのスピーカーアウトとなっています。
電源はDC15V、2A。プリアンプ部に12AX7を搭載したプリチューブアンプで、パワーアンプはソリッドステートの20Wとなっています。

Quilter InterBlock 45 Guitar Head

Quilter InterBlock 45 Guitar Head
アメリカのアンプメーカーで、主に小型なスタイルのアンプを制作するQuilterの小型アンプヘッドです。
デジタルパワーアンプで、45W@4Ω、33W@8Ω、17W@16Ωの出力。接続するスピーカーのインピーダンスにより出力が変わります。これはデジタルアンプの特徴で、ソリッドステートや真空管アンプではない形ですね。
Low、Mid、High、GainとMasterコントロールを搭載。キャビネットシミュレーターも内蔵してラインアウトも可能。エフェクトループもあります。ナチュラルなサウンドが特徴ということです。

Quilter MICRO BLOCK 45

Quilter MICRO BLOCK 45
同じくQuilterの小型アンプヘッド。
Gain、Tri-Q、Masterのみのシンプルなモデル。クリーンからオーバードライブまで作る事ができ、Tri-Qコントロールでブラックフェイスからリードトーンまでをカバーするというモデルです。
Aux INやヘッドフォンアウトもあります。

Taurus Stomp Head 4 Silver Line

ポーランドのアンプメーカー、Taurusのフットペダルタイプのアンプヘッドです。
70W出力のペダル型ハイブリッドアンプヘッドで、チューブプリアンプと、チューブとトランジスタを組み合わせたハイブリッドパワーアンプを搭載した形となっています。
70Wですが40Wにまで出力を落とすことができるタイプの2ch仕様モデルで、コントロールはStompHead 3同様、CleanチャンネルにVolume、Crunch、Treble、Middle、Bass。LeadチャンネルにVolume、Drive、Treble、Middle、Bass。そしてMasterセクションにBoostとMasterコントロールとなっています。4つのフットスイッチはチャンネル切替、クリーンチャンネルのクランチモード、マスターセクションのブースト、そしてミュートスイッチです。さらにスタジオとステージのモード切替により、出力を1/10に落とし、セッティングにより4W、5W、7Wの出力とすることも可能です。
入出力系も同じく、インプット、エフェクトループ、Celestion Vintage 30スピーカーを4つ搭載したキャビネットのシミュレートをかけたラインアウト、そして4/8/16Ωのスピーカーアウトです。また、実際にキャビネットの上に載せたりしてアンプヘッドとして使った場合を想定し、ブーストとエフェクトループのON/OFF、およびチャンネルとクランチモードのON/OFFを操作するための外部スイッチ端子を搭載しています。

Taurus Stomp Head 4 High Gain

同じくTaurusののフロアアンプヘッド。基本機能は同じですが、よりハイゲインなサウンドを作るためのモデルとなっています。

Traynor Quarter Horse 25W

最後に、このモデル。カナダ、トロントのTraynor Ampによる25Wのフロア型アンプです。
あくまで参考程度ですが、このスタイルのフロア型アンプが出始めた頃のものとなります。これは持っていて、以前レビューしたこともありました。
toy-love.hatenablog.com
機能とかはこちらを見てもらえればと。今のスタイル。つまりケトナーが出る前までのフロア型アンプヘッドがどのようなものだったのか、という参考になればと思います。
 
ということで、今出ているフロア型アンプヘッドをまとめてみました。
ケトナー以前とケトナー以降でかなり大きく変わる気がします。もちろんMilkmanのような、ケトナーの前から売れていた(メーカー規模があるので、その割合はありますが)ものもあります。ですが、正直ここまで、というかケトナーが出るまで、機能や音色は別として、そもそもギターアンプのスタイルとして使う人が少なかったこのジャンルが見直され、また新たな動きとなっていくのか、注目したいと思います。
 
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