今回はタイトルのとおり、いわゆる「激安ギター」をいろいろ見ていきたいと思います。
楽器屋へ行くと、入り口周辺にいろいろと安いギターがたくさん並んでいますが、あれは実際のところどういう実力をもっているのか、ということを中心にいろいろ紹介していきます。また、初心者の方に、こういったギターを買うときのちょっとしたアドバイスみたいなものも用意しましたので、よかったら読んでくださいね。
「エレキギターといえばストラト」･･･こんな概念を作り出したのはいったい誰なんだろう。
1954年にストラトキャスターを見た人たちの中に、この形が将来、スタンダードになると確信した人たちはいったいどのくらいいたんだろう･･･。
工作技術の革新的な進歩により、50数年前に最新技術だった「エレキギター」は、電気系の仕組みはもはや「おもちゃ」といっても過言ではないほどに単純であり、また、「職人の仕事」であった木材の加工も、ストラトタイプに関していえば、工場生産の流れ作業で作ることができるようになった。そういった時代背景を考えると、現在、世にあふれる「激安ギター」は出るべくして出た商品といえるのではないだろうか。
安ギター･･･それは大人の遊び道具なのかも知れない
- Photogenic ST180
 入門エレキギター(ストラトキャスタータイプ) ST180 ※11色から選べます！◆ピック&換え弦サー... |
11色という選択肢を持ち、それぞれにメイプルとローズ指板が選べる、というのもすごいですね。
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- 追記Photogenicは、他にTONY SMITHなどを扱っているキョーリツコーポレーションさんのブランドということでした。キキョウさん、sebasさん、情報ありがとうございます。
- LEGEND LST-X
 ストラトキャスター エレキギター 初心者セット 入門セット【ポイント2倍】レジェンド Legend L... |
このレジェンドはブランドとしての出所もしっかりしてますね。ARIA PRO等で有名な荒井貿易の系列、ということもあってか、こちらの方が初心者の方には人気だったりするみたいですね。
こういったギターで親元のブランドが分かるのは稀といえば稀ですね。
安ギター･･･それは謎を解く楽しみなのかもしれない
- SX FST62
 キクタニ楽器 音楽 演奏 趣味■ SX エレキセット キャンディーアップルレッド ★ FST62Kキクタ... |
こういった安いギターの中では珍しく、ホームページを持っているメーカーですね。英語と･･･スペイン語？の表記があることから、スペインか南米かどちらかに本社があると考えてよさそうです。面白いのはこちらのページで、IbanezやYamaha、Gibson、Epiphoneと自社SXのレスポールタイプの市場価格を比べて、悦に入ってるところです（笑）よろこんでいい部分なのかどうか考え物ですｗ
- K.garage KST-150
 K.Garage エレクトリックギター KST-150/3TS |
しかし、これはオススメですよ！材がほかのよりすこしいいんです。初心者さんにはオススメです。まぁ、安いギターの魅力はこういう部分ではない、とは思いますけどね･･･｡
こちらは販売店さんの特徴ですが、「全品送料無料」というのがいいですね。
安ギター･･･それは迷宮への入り口かもしれない
- TRIUMPH ST
 TRIUMPH STR 3TS TOYトライアンフ エレキギターストラトキャスター タイプ |
こちらは、「トライアンフ」でいいみたいですが、とりあえずそういうギターですね。普通の色もありますが、こちらに紹介したとおり、ちょっとひとひねりしたカラーもラインナップしているところが特徴です。こういうギターは見た目が大事ですから、目の付け所が
安ギター･･･この魅力は、いったい･･･
- LEGEND LST-DLX
先ほども紹介しましたレジェンドの新商品！LST-DLXです。型番のとおり、「デラックス」ということですが、なにがデラックスかというと、なんどボディに「桐材」を使用してるんですね。
これはオリジナリティがあっていいですよ。形こそストラトタイプですが･･･、「何かの真似」ではなく、「これにしかない」という魅力は非常に惹かれるものがありますね。
とにかく軽いのが特徴です。軽さで勝負といえば。YAMAHA RGX A2という「エアギターからインスパイアされた」というのもありますが、出た時期を考えても、それへのARIAからの対抗商品とみていいでしょうね。
これはちょっと欲しいぞ！ｗ
ほかの色も在ります。
3TS 2TS 黒ローズ指板 メタリックブルー キャンディアップルレッド ソニックブルー 黒べっこうPG 白べっこうPG
安ギター･･･老舗も魅せられるのか･･･
- PEAVEY RAPTOR PLUS
EVHとのライセンス契約の結果、5150（現6505）やWOLFGANGを初め、さまざまな独自で優秀な商品をラインナップし、また、多数HR/HM系のギタリストから支持を集める製品をコストパフォーマンスよく作り出すメーカー、PEAVEYも、安ギターには参戦しています。
IbanezやYAMAHAといった有名メーカーのも、1万円ちょっとであるのですが、「1万円まで」という上限を設定すると、なかなか有名どころは入ってこないのですが、こちらは珍しく、ギリギリとはいえ、入ってますね。すばらしいです。
特にPUがSSH（リアがハムバッカー）になってる点も注目すべきところでしょうか。さすがは、HR/HMが大得意のメーカーだけありますね。
もちろん、ほかの色もラインナップされています。
サンバースト トランスブルー トランスパープル トランスレッド
安ギター･･･その究極へ･･･
- PLAYTECH ST250
遂に究極の安ギターが登場しました。今年出たばかりの製品ですが、すでにものすごい売り上げを記録しているというこちら、「PLAYTECH ST250」です。
プレイテックというのは、サウンドハウス独自ブランドですね。さすがは会社として「安さ」をウリにしているだけのことはあります。
けっこうしっかりした作りになってるみたいですよ。
レフティモデル（黒 サンバースト）も同じ値段でラインナップし、さらにジュニアモデルST025まであります。
色もほかに赤、3TS、白とそろっていて、言うことなしですね。これ以上のものはしばらく出てこないであろうと思います。
安ギター･･･それは、ネバーランドに迷い込んだ大人たちが手にした、ひとつの答えなのかもしれない･･･。
これらのギターの実力は、当然、有名メーカーの10万円を超えるようなものには勝てようもない。しかし、これらはしっかりと楽器であり、玩具ではないし、この値段で楽器が買える、というのはギターだけである。
こういった商品が存在することは、気軽にギターを始められる、といった、ユーザー拡大の観点からみても、また、好きに改造したり、遊んだりできるという点からも、非常に歓迎すべきことでは、ないだろうか。
安ギター･･･それは、拡大した音楽市場に現れた需要を満たす、出るべくして出た商品である。
-【補足】 初心者の方へ
これからギターをはじめたい、という方に私なりのメッセージです。
こちらに紹介したギター、どれも使い物になります！最初から高いものを買うのは難しいですし、勇気も必要ですから、もちろん5万円以上するもの、というのはすばらしいものが多く、買えるならばそちらをオススメしますが、今回紹介したものも別に十分使えます。
ただし、よくあります「初心者用セット」。あれは私はオススメしません。なぜかと言いますと、言い方は悪いですが、やはり抱き合わせなんですよ。結局すぐに別のものを買った、という例、また、ノイズの原因となったものの分からないまま放置してしまった例等、いろいろと聞いたこともあります。
これからはじめたい、と思ってる方、またはすでに初心者セットを買ってしまったけど満足してない、という方はこのあとそういう特集をします。
追記、特集を書き上げました、ぜひ読んでください！
初心者用オススメギターアクセサリー特集
