2月23日に発売予定の、マーシャル入魂のハイエンドモダンアンプ、「JVM」がお目見えです。NAMM SHOWでその姿を現したJVMですが、今回様々な仕様などが分かりましたので紹介したいと思います。
今年のマーシャルはすごい！！
と思います。既に発売が開始されている、Vintage Modernシリーズに続いて、今度はフル装備仕様の多チャンネルアンプと、これまでにない領域を開拓しています。それでは、今回のJVMシリーズの中身を見てみましょう！
- 2種類のラインナップ
今回の「JVM」は、ヘッドタイプのJVM410Hと、コンボタイプのJVM410Cの2種類のラインナップとなっています。どちらも出力は100W、コンボモデルには12インチのセレッションスピーカーが2基、搭載されています。
- ラインアウトを装備
キャビネットを接続することなく、出力することができる「ラインアウト端子」を装備しているため、これまでのように、音量を下げるためにアッテネータを接続したり、場所のとるキャビネットを使わずにヘッドだけでレコーディングを行ったりできますね。マーシャルとしては初、ということになります。
- 4チャンネル12モード仕様！
独立したクリーン、クランチ、OD1、OD2の4チャンネルのプリアンプを搭載し、さらにそれぞれのチャンネルごとに3モードのサウンドを選ぶことが出来ますので、あわせてなんと12種類という幅広い音作りが可能となっています。
それぞれのチャンネルには、Gain、Volume、3バンドEQ、リバーブ、モード切替スイッチが装備され、それぞれのチャンネルごとに独立してコントロールすることが可能です。またマスターセクションという、おそらくパワーアンプ部をコントロールするセクションが用意され、そこでは切り替え可能なマスターヴォリュームが2つと、レゾナンス、プレゼンスのコントロールで構成されています。
完全に、「これ１台でなんでもできる」タイプのアンプですね。すごいです。
- プログラマブルフットスイッチを装備
装備されるフットスイッチは、6つのスイッチを備え、MIDIからの操作も可能なプログラマブルスイッチとなっています。MIDIシステムを構築すれば、128パターンのスイッチ配置を記憶できます。これと関連して、フットスイッチでON/OFF可能なFX LOOPに加え、通常のFX LOOPを装備、つまり、２系統のFX LOOPを装備するということをやっています。
まとめてみると、4ｃｈ12モードのサウンド、さらに切り替え可能なマスターヴォリュームによって、24種類のサウンドバリエーションを持ち、2系統のFX LOOP、プログラマブルフットスイッチと、本当にとんでもないモンスターアンプであることが分かります。
近年、アンプシミュレータが台頭し、本物に近いサウンドを得ることができるようになったためか、マーシャルは本気を出している、そう思います。
そんなマーシャルの「本気の証」、第一弾がVintage Modernシリーズだとすると、第二段がこの「JVM」といえると思います。それにしてもすごいアンプですね。多チャンネルアンプといえば、Hughes & Kettnerが有名でしたが、これからはマーシャルの「JVM」も、そういった多機能なモダンアンプの先頭集団に加わることは間違いないと思います。
