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BOSS FBM-1 Bassman & BOSS FDR-1 Deluxe Reverb

発売されたばかりのBOSSとフェンダーのダブルネームによるコンパクトアンプシミュレータ2種を試してきました!BOSSの力の入れ具合が伝わってきましたね。
それではレポート、いってみましょう!

まず、それぞれの機能の詳細については、以前も書きましたのでこちらを見ていただければと思いますが、今回発売されたBOSS FBM-1 Bassman、BOSS FDR-1 Deluxe Reverbの特徴を簡潔にまとめてみますと、

  1. BOSSの新たなシリーズ物
  2. BOSSとFenderのコラボレーション
  3. コンパクトサイズで、1機種1台に絞ったアンプシミュレータ

という点が挙げられると思います。上から順に見ていくと、まずこれらのペダルは「Legend Series」という新しいシリーズの第一弾にあたります。ちなみにBD-2やDS-1は「Compact Series」、OD-20などは「Tein Pedal Series」と名づけられています。
BOSSとFenderのコラボレーションについてですが、正確には、「RolandとFenderの提携」によるものです。Roland側からは今回のペダル2種、そしてFender側からはRolandのギターシンセ用PU、Roland GK-3を搭載したストラトキャスター等が発売される予定となっています。
さて、今回のペダルで最も画期的なのは、コンパクトサイズで、1機種1台に絞ったアンプシミュレータという点ですね。もちろん、これまでもZ.VEX BOX OF ROCKのような「あるアンプサウンドをシミュレートしたコンパクトペダル」や、ATD V-Stack Classicのように、完全に「アンプシミュレータ」といっているものもありました。しかし、それらはほとんどが高級なハンドメイドエフェクトであったり、また非常にマイナーな存在でしかなかったのに対し、今回は「BOSS」がやったことに意味があると思います。Line6やVOXのようにモデリングに積極的なメーカーをはじめ、ハンドメイド系のペダルメーカーまで、この動きに追従するものも多数出てくるのではないかと思います。
そして、BOSSのすごいところは、(Fenderとのコラボレーションがあったからこそですが)ペダルに元となったアンプの名前を刻み込んだことにあります。「Plexi」や「Tweed」といった曖昧な名前ではなく、完全に「このアンプ」という名前を入れるというのは、小さなメーカーではなかなかできることではありません。
また、そのアンプの持つ雰囲気をペダルにも踏襲した点も、おもしろいと思います。あくまでもBOSSの筐体でありながら、そのアンプの持つ「香り」を楽しむことが出来るというのは、実際によかったですよ。

それでは、試奏セッティング、いってみましょう!

Fender USA American Standard Stratocaster(Rose wood)

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価格:141,000円(税込、送料込)

 Roland JC-120B ギターアンプ jazz chorus

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価格:94,800円(税込、送料別)

今回はRolandとFenderばかりでやってみました。おそらく最も力が発揮できるセッティングの一つだと思います。ジャズコのもつクリーンサウンドは非常にすばらしいので、それがどのように変わるのか試したかったというのもあります。それではレポートしてみます。

  • 操作性

今回、操作性としては「あと一歩」と言っておきます。決して操作が分かりにくいということもなく、また迷うということもありませんでしたが、「せっかくのシミュレータなのに」と思うところがありました。
どういうことかといいますと、まずBOSS FDR-1 Deluxe Reverbについて。
FDR-1の操作体系は、左からLevel/Gain、Treble、Bass、Reverb/Vibratoとなっています。で、Vibratoに関してですが、ツマミで設定できるのは「深さ」のみで、「速さ」については、ペダルを2秒間踏み込むことによる「タップテンポモード」にして、文字通りタップテンポで設定を行います。アイディアとしては非常に評価できるのですが、ライブでの使用を考えると、「あと一歩」だと思います。例えば、ライブ中、このペダルをずっとONにしておくのならば関係ないです。常にタップテンポのモードにしておくことで、曲中に即座にヴィブラートのテンポを変更でき、便利です。しかし、曲中でON/OFFの切り替えを行う場合は、いちいち2秒間の踏みっぱなしにしなければON/OFFができません。これはすこし問題です。実践のことを考えると、ループを組んで、そちら側でON/OFFの切り替えを行う、ということになると思います。
これは、是非とも改善して欲しい点ですね。たとえば、機能は今のままで、また別にリモートスイッチ用のジャックを付け、そのリモートスイッチをタップテンポ専用として使える、とするだけで解決できる問題です。内部を見ていませんので、物理的に基盤が収まらないという可能性もありますが、あの「RV-5」をステレオアウトで作ってしまったメーカーですから、不可能ではないと思います。
続いて、BOSS FBM-1 Bassmanですが、こちらは操作体系が左から、Middle/Presence、Bass、Treble、Level/Gainとなっていて、Level/GainつまみおよびTrebleとBassのEQが、上記のBOSS FDR-1 Deluxe Reverbと逆に位置しています。おそらくFenderの元となったアンプの操作体系を再現したのでこうなったのだと思いますが、これを「こだわり」と考えるか、「統一がとれていない」と考えるかはそれぞれだと思います。個人的にはこれは別にかまわないか、と思います。
しかし、「Bright In」というインプットが追加され、2in 1Outの仕様となっているのですが、これについては少し疑問に思います。せっかく「シミュレータ」なのですから、なにも古いアンプの「使い勝手の悪さ」まで踏襲することはないと思うのです。これ以上ツマミを追加する位置がないのは分かりますが、例えば、TrebleとBassのEQを2軸として、DS-2のターボスイッチのように、モード切替スイッチを搭載する、などの方法で、いちいち繋ぎ替えの必要をなくした方がよかったのではないかと思います。特に初心者の方も使う「BOSSペダル」なのですから、アンプにとって危険な「繋ぎ替え」をさせる必要があったのか、少し疑問です。
・・・いつになく辛口レビューですが、月並みながらこれは「BOSSへの期待」によるものです。これがもし、マイナーなハンドメイド工房によるものなら、その使いにくさもある意味「味である」と納得したかもしれませんが、BOSSにはここまで求めてしまいます。この点は是非とも改良していただきたいですね。でないと勿体無いです。
ただ、最初にも書きましたが、使い方自体は一目で分かりますし、操作性は良好な部類です。もう一押しあれば「完璧」だった、ということ分かっていただければと思います。

  • サウンドレポート

BOSS FDR-1 Deluxe Reverb

    • クリーンサウンド

ゲインを低めに設定したときのクリーンサウンドは、ジャズコーラスのもつそれとは全く違ったキャラクターを持っていて、まるで完全にジャズコが別のアンプに変わったようです。いい意味で「チープ」なクリーンサウンドですね。小型の真空管アンプの持っている、「可愛らしいチープさ」が見事に再現されています。それでいて、音圧があまり殺されていない点もいいですね。2バンドEQですが、音も作りやすいと思います。

    • ドライブサウンド

これがまた、真空管らしい歪みで、ゲインをフルテンにしてもさほど歪みませんが、ロックンロールあたりなら軽くこなせると思います。ブルースにもよさそうでしたよ。ピッキングやヴォリューム操作への反応性もよく、ギター側のヴォリュームで簡単にクリーンからフルゲインまでコントロールできます。DN-2でその片鱗を見せていたとはいえ、デジタルエフェクトとは思えないサウンドでした。音の「艶っぽさ」はあきらかにDN-2よりも上です。

    • エフェクト

付属するエフェクトも、スプリングリバーブの特徴をよく再現していて、深く掛けて下手にピッキングするとアタック音にかかったリバーブでうるさく感じてしまう点まで表現されます。ヴィブラートも、クセのない、非常に素直なトレモロで、気持ちのいい揺れを感じることができます。おかしな音量変化もとくに感じませんでした。非常によくできたペダルだと思います。

BOSS FBM-1 Bassman

    • クリーンサウンド

Bassmanのクリーンサウンドは、FDR-1ほどのクセは感じませんでした。元々のBassmanを弾いたことがないのでなんともいえませんが、ジャズコーラスやツインリバーブの持つ澄み切ったサウンドに近い感じで、綺麗で使いやすいサウンドでした。なによりもEQが3バンドなので、音作りはとても幅広く行うことができます。
一番驚いたのは、「巻き弦」と「プレーン弦」で反応が変わることです。これはベース用アンプとして作られたBassmanの持つ特性だと思います。指弾きで、4〜6弦でルートを出し、1〜3弦でメロディを奏でてみると、まるで2本のギターを使っているようなサウンドでした。これは評価が高いですよ。
また、Bright Inも試してみましたが、こちらはまさにツインリバーブのようなFenderらしい高域特性を持っていて、非常にいい感じでした。

    • ドライブサウンド

FBM-1の歪みは、BD-2のもつ歪みにけっこう近いように思います。まぁ、BD-2自体が、フェンダーアンプの歪みを参考にして作られているので、それもそのはずなんですけどね。
しかし、近いといっても、ジャリジャリする感じはありません。BD-2が滑らかになった感じで、「ブルースドライバー」よりもブルージーなサウンドで、ストラトキャスターとの相性も抜群です。
最も気になっていた「Presence」コントロールですが、これを上げると微妙に高域が加わり、ピッキングへの反応性がよくなったように思います。ヴォリュームを下げれば、ゲインがフルでもクリーンサウンドが出せるのはFDR-1同様で、ここまで反応性がいいと、常にフルゲインでONにしておいても全然問題ないですね。
Bright Inでゲインを上げると、より明るいサウンドになり(当たり前かw)、ブルースよりもロックに最適な感じでした。これにグレッチをつなげて、ブライアン・セッツァーみたいにしてみたいですねw

ということで、今回はFBM-1とFDR-1のレポートでした。良くも悪くも(サウンド的にも機能的にも)、どこか「BOSSらしくない」部分が垣間見えたように思いますが、これはおそらく進化の過程なのでしょう。今後もBOSSに注目、ですね。
それにしても、素晴らしいサウンドクオリティで、よくできていました。BOSSとしては高めの価格設定ですが、この音なら納得できると思います。少なくとも、「ジャズコーラスをフェンダーアンプ化する」ことには成功していると思いました。他のアンプでも試してみたいです。また、筐体も高級感があり、かっこいいです。
「Legend Series」に次は何が登場するのかも楽しみですね。



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