DIGITECHから久々に、本当に久しぶりのラック新製品が登場です!その名もGSP1101!
ラック型マルチエフェクターといえば、t.c.electronic、Rocktron、BOSS、DIGITECHあたりが四天王的な存在だったんですが、近年のラック需要衰退により、ラック型のマルチエフェクターは本当に数が少なくなっていましたね。そんな中登場したこちらの新製品、どういった機能が搭載されているのか、さっそく見ていきたいと思います!
DIGITECH GSP1101
まずは、搭載されるモデリング/エフェクトについてです。アンプモデリングはオリジナルを含めて35種類、キャビネットが22種類、エフェクターのモデリングは58種類で、そのうち3種類がコンプレッサー、3種類がワウ、17種類の歪み系、コーラスが4種類、フランジャー3種類、フェイザー3種類、ピッチシフト5種類、ヴィブラート/ロータリースピーカーが4種類、トレモロ4種類、エンベローブフィルターが5種類、ディレイ4種類、そしてリバーブが3種類という内訳になっています。
これまでDigitechのモデリングテクノロジーといえば、「GeNetX」でしたが、今回は新技術「HD Models」というものが使われた、全く新しいものとなっています!これは期待ですね。
ディスプレイが大きくとられており、またアンプのコントロール枠を別にとるなど、使い勝手にも配慮されています。エフェクターのセッティングや組み合わせなどは、従来のラックと同様なのですが、もちろんUSBでPCと接続して、PC側からソフトウェアでパッチを作成することも可能です。これ、今では標準的な機能となりましたね。MIDI INとMIDI THURU、ステレオエフェクトループ、また数値、メーター、ストロボの3種類が選択できるクロマチックチューナーも搭載されています。
ギターインプットが前面にあり、1MΩのインピーダンスに対応するので、これまでのラック型エフェクトにありがちだったインピーダンスの問題も完全にクリアして、ギターから直接このGSP1101に接続することができますね。
ヘッドフォン端子や、XLRアウト、そして通常のアウトプットとミキサーアウトが別で搭載されているという点も、ライン録りを主におこなうタイプのギタリストにとってはうれしいことですね!
MIDI対応ペダルはもちろん、ワーミーやワウ操作など、1パッチあたり8つまでのコントロールを通常のヴォリュームペダル等に割り当てることができるエクスプレッションペダル端子、そしてDIGITECH FS300を接続するためのフットスイッチ端子が設けられています。
アンプモデリングを搭載したラックエフェクターといえば、BOSS GT-PROやRocktron PROPHESYなどがありますが、1Uのサイズで実現させたものは現時点ではほぼない、といえると思います。さらに、価格の方もそれらに比べればリーズナブルとなっていて、これはかなり使えるものではないでしょうか。もちろん、音の方も期待できます!
今のところ、ラックはあまり人気がありませんが、以前のようにたくさんのラックを積み上げてキラキラ光らせるのではなく、こういった「一つのラック」を使うようなギタリストが出てきてもおかしくはないですね。
DIGITECHのラックにはファンの方も多数おられますので、この復活はうれしいことだと思います!