Eventideから待望のコンパクトタイプ登場!Eventide TIMEFACTOR |
では、その詳細を見ていきましょう!
Eventideから待望のコンパクトタイプ登場!Eventide TIMEFACTOR |
そういうメーカーということもあって、「コンパクトエフェクター」には初参入となるんですが、これも近年の「多機能コンパクトデジタルディレイ」の台頭が背景にあるのは間違いないでしょうね。まだ出ていませんが、今後「モジュレーション」のペダルの発売も決まっています。EventideはPro Toolsにも参加しているメーカーさんなので、同じPro Tools出身のLine6の影響は間違いなくあったでしょうね。今となればそこまで「凄い」ペダルではなくなりましたが、LINE6 DL4は伝説的に残っていくペダルなんだと改めて思います。
・・・話が逸れて行きそうなので戻しましょう。
Eventide TIMEFACTORですね、では、そのきになる機能をご紹介して行きます。
完全独立した2系統の最大3000msのデジタルディレイを内臓していて、それぞれ10種類のサウンドを持っています。
搭載される10種類は、Digital Delay、Vintage Delay、Tape Echo、Modulation Delay、Ducked Delay、BandDelay、FilterPong、Multi Tap Delay、Reverse Delay、Looperと、必要なものは全てそろっている感じですね。
コントロールノブは、上段にエフェクトとクリーンのMix、Dly Mix(ディレイ音のミックス?)、Delay Time A/B、Feedback A/Bがそれぞれ独立しており、下段にはおそらくプリセット操作を行うであろうプッシュ式スイッチと、Xnob(選択したディレイによって機能を使い分けると思われます)、Speed、Depth、Filterが並んでいます。
プリセットは20保存でき、一番右のフットスイッチでバンク1〜10を切り替え、左側二つで各バンク2つまでのプログラムを呼び出すことができます。また、一番右のスイッチはタップテンポやホールドにも使われ、12秒までのルーパーを選択したときにはそれぞれ録音/再生/停止として使われます。
このあたりの「フットスイッチの機能切り替え」がどうやるのかは不明ですが、ここの操作性は全体に大きく影響しそうなので、きになりますね。(BOSSだと2秒の長押しだったりして、あまり評判がよくなかったりします)
ギター用ペダルとしてよく考えられているのが、「3モードのバイパス」です。完全アナログによる、リレー式のバイパスと、バッファアンプ(?)を通るDSPバイパスが用意されており、その二つをあわせたモードの合計3モードということなんですが、とくにギターエフェクトではバイパス音にこだわる方も多いので、これは便利というか、ありがたい配慮だと思います。もちろん、インピーダンスもギターから直接入力できるレベルに上げられています。
接続関係をみてみると、まず2IN2OUT仕様で、それぞれインピーダンスをラインレベルでの仕様と、ギター〜アンプ間につなぐ仕様に切り替えることができます。さらにExpression Pedal、Aux Switch、MIDI IN、MIDI OUT/THURU、USBと、ラックエフェクター並の接続端子が搭載されています。(MIDIの2つは側面、あとは背面です)
筐体の中央にはLEDディスプレイが搭載され、これまでのコンパクト型ディレイではBOSSとt.c.くらいにしかなかった「数値でのタイム設定」も可能となっています。(BOSS、t.c.electronic、Eventideはラックでも力のあるメーカーだと考えると当然かもしれませんね)
こちらの、右側中央あたりにある「Listen to the Demo」から、サンプルサウンドを聴くこともできます。
それにしても、こういった「多機能コンパクトデジタルディレイ」が本当に増えてきました。それぞれ特徴があり、どれを選ぶか、というと困りそうですが、そんな中でもEventide TIMEFACTORは最高クラスのペダルだと考えていいと思います。昨日、私はBOSSの骨董品的なデジタルディレイを買って遊んでいたところですが、こういうペダルを見ると、時代は進歩しているんだなぁ、と実感せざるを得ませんねw