t.c.electronicから、なんだかすごそうなコンプレッサーが登場です。コンパクトサイズ、フロアタイプのコンプとしては最高峰の機能を持っていると言えるほどのペダルです。では、その機能をみてみましょう!
t.c.electronic Nova Dynamics
まず、このペダルは「コンプレッサーとノイズゲート」を搭載したペダルです。また、デュアルエンジンといって、2INPUT、2OUTPUTの機能をフル活用し、AとBそれぞれ完全独立したコンプ/ノイズゲート(各機能は同じ)を使うことが出来ます。
まず、このINPUTとOUTPUTの機能から・・・最も単純な使い方としては、INPUTとOUTPUTをひとつずつ使い、AとBを直列として使う場合です。例えばAをコンプ、Bをノイズゲートとすることができます。
続いて、AとBを「別のペダル」として使うことも出来ます。例えば、Aをコンプ、Bをノイズゲートとして、INPUTA→コンプ→OUTPUTA他のペダルやプリアンプのSEND→INPUTB→ノイズゲート→OUTPUTB→アンプのINPUTやReturn等・・・といった接続も可能となっています。
また、2INPUT、1OUTとして使えば2本のギターを切り替えることも出来、もちろん逆に2つのアンプを切り替え、それぞれのアンプごとにAとBのエフェクトを割り当てたり・・・と、様々な接続をこれ1台でおこなうことができます。
では、コンプレッサーとしての機能を・・・このペダルは、2モード4コントロールのコンプレッサーを搭載しています。まずモードですが、スタジオモードとストンプモード・・・つまりラック型コンプとペダル型コンプを模したモードがあります。スタジオモードでは3バンドのマルチバンドコンプとして、ストンプモードでは、一般のペダル型コンプのように、全ての周波数域をまとめてコンプレッションするコンプレッサーとして使うことが出来ます。コントロールはレベル、レシオ、アタック、スレッショルド(=サスティン)となっています。
またノイズゲートとして使う場合には、レベルコントロールがダンプ、レシオがリリースコントロールとして機能するようになっています。
さらに、このペダルはエフェクト音とドライ音をミックスすることができ、ミニマム、ミディアム、マックス(それぞれドライ音が25、50、75%)のミキシングが可能となっています。
このペダルは、まるでラックエフェクターがそのままコンパクトになったようなペダルですが、ラックでは必要不可欠なINPUT GAINを自動で調整してくれるので、面倒な設定をせず、そのまま他のコンパクトペダルのように使うことができるのがうれしいですね。
かなりすごいペダルが登場したものだと思います。ブティック系アナログコンプとはまた違って、スタジオクオリティのコンプレッサーを手軽に使える、というコンセプト?のペダル、きになる感じですね。