一つ、新シリーズを始めてみようかな、と思います。「激雑音系効果小箱」と・・・まぁ非常に胡散臭いタイトルのシリーズですが・・・w
えと、エフェクターを作っているビルダーさんは何人か直接、または間接的に存じていて、みなさんすごい真面目な方ばかりですが、本当に(良い意味で)変わり者の方が多いんですね。そんな中でも特に(良い意味で)変な人が多い、いわゆる「ノイズ系」と呼ばれるエフェクターをご紹介していくシリーズを、この激雑音系効果小箱と題して始めていこうと思います。このシリーズでは、できるだけギターで使えるものを中心にご紹介していくつもりですが・・・中には内部にオシレータが入っていてそれだけで駆動させるようなものもありますので、今後そういったものにも焦点をあてていくこともあるかと思います。普通の楽曲ではまず必要ない、でも強烈な魅力を持つカオスな世界を覗いてみましょう。
では、その第一弾として・・・最近日本に入ってきたばかりのAudible Disease Convulsion CN-2というディストーションペダルを見てみたいと思います。Audible Diseaseは2005年の初期に活動を始めたアメリカのエフェクターブランドで、たしかビルダーの方が日本に来られたこともあり、日本語も堪能だそうです。「どんな機材を使っても『instant audio pain』となるようなエフェクターを作る」という目標の下、様々なノイズ系ペダルをラインナップしています。
このCN-2は「vicious high-gain distortion」エフェクターで、Volume、Cough、Noise、Spitの4コントロールが搭載されています。Volumeはそのままですが、Coughコントロールは音を発振させ、Noiseコントロールで入力信号にホワイトノイズ(低域から高域までを含んだ不規則なノイズ)をブレンドし、Spitコントロールで音を細切れにして再構築します。これらによって、ギターサウンドは意味不明なノイズに早変わり♪、というのがこのペダルです。
ギター以外にも使えるんですが、とりあえずギターで使ったサンプルを載せてみます。
このように、ノイズエフェクターはデザインやノブの名称も個性的で、音声信号への処理も一般的ではなく、さらに音も意味不明というものが多いです。どういったものが良い音か、というのはそれぞれの感覚に頼らざるを得ませんが、どのペダルも強烈な個性を備えているのが特徴といえるのではないでしょうか。これからもこのシリーズで、時々こういったペダルもご紹介していきますね。
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