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いろんなファズペダルを弾いてみた 〜BIG MUFF系編〜 考察


昨日作ってみた、「いろんなファズペダルを弾いてみた 〜BIG MUFF系編〜」動画の考察記事を書いてみようと思います。
なお、いつもニコニコ動画と並行してYoutubeにもUPするんですが、今回は動画の時間が10分を超えてしまったため、YoutubeにUPすることができませんでした・・・。(2GBまでUP出来るのに10分超えちゃダメってなんで・・・w)
それでは、考察いってみましょう。

Electro-Harmonix Big Muff π USA Reissue


「Made in New York」で復刻された現行ビッグマフです。外観は第3期のビッグマフそのもの、でもLED付のトゥルーバイパスになっていたり、現行のパーツを使っているため個体差が少なかったり、という特徴のモデルです。
出音はまさにBIG MUFF。轟音で、音が壁になって迫ってくるような感覚のサウンドです。うちにあるマフ系ファズはUSAモデルのタイプが多いので、このモデルのサウンドを基準に考察していこうと思います。個人的にエレハモの現行MUFFならこれが一番好みですね。

Electro-Harmonix Big Muff π 3rd


80年代に製造された、「第3期」ビッグマフ(後期型)です。上に書いた現行リイシューモデルの元となった外観のペダルですね。写真を見ても分かるとおり、間違い探しかと思うほど同じ見た目ですw
第3期のビッグマフは、有名なラムズヘッドから移行したばかりの前期型(基板がEH3003)、トランジスタを使わないオペアンプバージョン、そしてその後またディスクリートに戻された後期型(基板がEH3034)のモデルがありますが、これはEH3034のバージョン、いわゆる後期型のモデルです。傷や錆びもほとんどない、良好な状態の物を見つけることができました。TONE BYPASSスイッチを搭載していて、トーン回路をスルーさせることができます。
で、サウンドですが・・・こういう古いペダルは個体差もかなりあるので、その辺は適当に加味してお考えいただけたらと思います・・・現行のリイシューモデルと比べると、ゲインが少し高く、荒っぽい音が特徴ですね。特に動画後半の、トーンフルアップとフルダウンの音を比較してみると分かりやすいと思いますが、高域、というか倍音の出方はリイシューと非常によく似ているものの、低域の暴れ方がこちらの方がより強いという印象です。Tone BypassをONにすると、さらに「音壁」的な音になりますね。ゲインを上げて行くほど、Tone BypassをOFFにした状態との違いが明確になっていきます。

Electro-Harmonix Little Big Muff π


ツッコミ待ちとしか思えないような名前が特徴のモデルです。「Little Big Muff」というペダルは過去にも作られていましたが、この現行モデルは過去のモデルとは全く違う、新しいBig Muffです。エレハモがXOシリーズのペダルを作り始めた頃からラインナップされているモデルで、見ての通り小さなビッグマフですね。回路的にどのあたりに違いがあるのかは知らないんですが、音は「現行USAリイシューとロシアンの中間」と言われることが多いモデルです。実際にこうして比較してみると、ファズっぽさはUSAリイシューモデルよりも少なく、よりディストーションに近い音色と感じますね。まとまった音、という雰囲気でしょうか。

Electro-Harmonix Big Muff π Tone Wicker


白マフ、と呼ばれているそうです。XOシリーズから新しく発売されたBig Muff。2つのミニスイッチを搭載したタイプで、最初期のビッグマフ、通称トライアングルノブモデル・・・のさらにプロトタイプのサウンドを再現したというものです。ミニスイッチは第3期モデルに付いていたTone Bypass(Tone ON/OFF)と、ブライトなサウンドを作り出すWickerスイッチとなっていて、組み合わせで4種類の音色を楽しむことが出来ます。
で、音ですが・・・まずはプロトタイプのサウンドに一番近いといわれるTone ON/Wicker OFFの組み合わせ。実は動画を作っていて気づいたんですが、このスイッチ設定のサウンドは、上に出てきたLittle Big Muff πのサウンドに酷似している、と思います。高域の、倍音の出方が、ほんの少しTone Wickerの方が荒っぽくファズっぽい感じはするんですが、低域の出方はほとんど同じですね。Big Muffって、オペアンプモデルを除けば回路は基本的に変わっていないので、もしかするとXOシリーズに共通する正面実装チップの癖なのかもしれませんが・・・ここまで似ているのは驚きでした。
ToneをOFFにしてのトーンバイパスサウンドは、やはりゲインを上げるほどTone ON時と比べてレンジが広くなり、音の圧迫感が強くなりますね。また、当然ですが音量も上がります。
Wickerスイッチは、ONにすると確かに若干ブライトな印象になりますね。倍音成分が増えて豊かな音になるというか・・・。しかし、思っていたほどトレブリーになることはなく、しっかりとマフらしい重厚な中低域が残っているので、これはとても良いスイッチだと思います。ONにしてもOFFにしても、これといって何かの欠点が出るということもないので、積極的に好みに応じて切替えると良いのではないでしょうか。

D*A*M Ram Head


ビッグマフが第3期になる前・・・というか、第2期のビッグマフ、通称「ラムズヘッド」のサウンドを、英国を代表するペダルビルダー、デヴィッド・アンドリュー・メインが復刻したペダルです。すでに生産終了となってしまっていて、このモデルは最後の最後に日本向けに作られたペダルですね。
ラムズヘッドは、個体差がいろいろあるので一概に言うことはできないんですが、基本的に現行リイシューや第3期と比較するとゲインが低めで、扱いやすいサウンドが特徴です。といってもマフなので、迫力のあるサウンドなのは間違いないですねw
このRam Headはオリジナルのラムズヘッド同様、Toneノブが逆回しになっています。

TopTone DriveGate DG-1


ブラジルのハンドメイドエフェクターブランド、TopToneのファズペダルです。サウンド的には地雷スイッチ初期のロシアンやPete Cornish P-2に近いと言われているモデルですね。
サウンドは非常に良くまとまっていて、濃密な倍音成分で甘く太い音色が特徴です。Big MuffやP-2に近い音が出るけどオリジナル回路だよ、と公式でインフォメーションされている通り、音は間違いなくマフ系ではあるんですが、Toneの効き方や音の立体感などにオリジナリティがあります。特に高域を上げたときの音は一番よくまとまっていて、ある意味ファズっぽくない雰囲気もありますね。今回出てきたペダルの中では、和音はRam Head、単音だと第3期のものに近い印象があります。

Way Huge Swollen Pickle MkII


ジムダン傘下となって復活したWay Hugeの第1弾ラインナップの一つ、Swollen Pickle MkIIです。
MkIIとなって細かい音作りに対応できるようノブが増えてますが、今回の動画では内部ノブは工場出荷状態、表のScoopとCrunchノブは12時に設定しています。
このペダルはTopTone以上にオリジナリティの強いモデルで、実際動画の中でも他と全く違った音を出していますね。このペダルは、回路的にはロシアンマフに近いそうで、またマフの回路に使われる4つのトランジスタの代わりに、「トランジスタが4つある」のとまったく同じ働きをするオペアンプを使って製作されています。(オペアンプ期のビッグマフとは違う回路です。)
今回の動画の中でもずば抜けてファズっぽく、また強烈な低域の太さが特徴ですね。
 
というわけで、考察はこんな感じでしょうか。マフ系のファズは、最終型ロシアン(黒い筐体でトゥルーバイパスのモデル)とSoul Power Instrumentsによるモディファイ(どちらも以前ご紹介したことがありましたね)を持っていますが、片方は実家に、片方は貸出中ということで手元になかったため、今回の動画には入りませんでした。
最近、数多くのヴィンテージファズペダルがハンドメイドエフェクターブランドの手によって息を吹き返しているんですが、Big Muffは本家本元のメーカーが健在で、それゆえ派生モデルも非常に多いためか、他のファズほどクローン系ペダルが少ない印象がありますね。(それでもアメリカのハンドメイドブランドでは数多くのヴィンテージクローンモデルが作られています。)
ビッグマフは、まず「マフの音」自体の存在感がすごいので、どのモデルでもそんなに変わらないというか・・・どれでもいいよ、的に以前は考えていたこともあったんですが、こうして比較してみると・・・深いですねw
今回は今までで一番時間がかかりましたが、作っていてとても楽しかったです。ファズ比較、次はちょっと間が空くかもしれませんが、またやりますね!
 
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