昨年末に発売され、大きな話題となっているGibson直系ブランド、かつ歴史あるMaestroブランドから発売された激安エレキギター。「本物のレスポールやSG」と全く同じサイズ、形状を踏襲したモデルの激安ギターということで、大変きになっていました。
今回、Maestro by Gibsonのレスポールタイプを試す機会があったので、早速レポートしてみたいと思います!
では、いってみましょう。
Maestro by Gibson Les Paul Standard
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日本に入っているモデルの詳細は出ていませんが、海外モデルのものを踏襲していると考えれば、メイプルトップ/ポプラバックのボディにメイプルボルトオンネック、ローズ指板となっています。
また、今回分かったこととして・・・
見えるかな・・・ヘッド裏面に「Inspected By Gabor China」のステッカーが貼られていることから、おそらくですが現行のEpiphoneギターを製作しているのと同じ中国の工場で作られているのではないか、と考えられます。ちなみにDae Won Musical Instrumentという韓国の会社で、中国の大連に工場を持っているそうです。違ってたらすみません。
では、さっそく試奏レポートいってみましょう!
- 試奏セッティング
Maestro by Gibson Les Paul Standard
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Rockbox Baby Blues
Rockbox Electronics/Baby Blues #027 【ロックボックスエレクトロニクス】【smtb-ms】 |
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Fender Twin Amp '01
さらに強力になってモデル・チェンジFender/Twin Amp ’01 |
というセッティングで行いました。Rockboxについては後ほど改めてレポートします。単純に、歪み系エフェクターを使いました、ということです。
- 操作性
普通のレスポールとほとんど変わりません。細かいところは後ほど述べますが、操作方法そのものはオリジナルのレスポールを踏襲しているため、難しいことは特に無いと思います。
- サウンドレポート
というわけで、レポートします。まず、ボディやネックの形状には全く違和感はありませんでした。普通にレスポールを弾いているのと変わらない感じです。ただ、けっこう重たいです。うちにあるレスポールカスタムもかなり重たい部類なんですが、それより重たく感じましたので、かなり重量はある方だと思います。座って弾いていると分かりませんでしたが、ストラップをかけて長時間弾くとちょっとしんどいかもしれません。また、PUの切替スイッチがオリジナルと違うタイプとなっているようで、動きが若干硬いです。また、アジャストできるとのことでしたが、初期状態での弦高はかなり高めとなっていました。
ちょっと不便かな、と感じた点はこんなところです。逆に言えば、このくらいしか不便には感じませんでした。
安い価格帯で問題になりやすいペグですが、もちろんオリジナルと比較することはできないものの、歯数もかなり多いものをつかっているようで、細かな微調整も簡単に行える点が良いと思いました。グローバータイプなので、見た目的にはコピーモデルっぽく見える場所でもあるんですが、性能は悪くなさそうです。
また、フレット端の処理も綺麗で、スライドすると痛いとかいうことも特にありませんでした。おそらくEpiphone等と同じように作られているためではないかと思います。
ただ、ネット上で他の方のレビューなんかを見てみると、ここの処理が良くない場合もあるようなので、価格帯的に仕方のないことですが、個体差はかなり大きいのかもしれません。私が弾いたモデルはその部分は問題なしでした。
見た目も全く悪くはありません。さすがにトップ板にフレイムとかキルトみたいなのは出ていませんが、きちんとレスポールらしい見た目をしています。ボディにきちんとバインディングが巻いてあるのも素晴らしいです。今回弾いたのはVintage Sunburstモデルだったんですが、これがトップ板の地味さも合わさって、とても渋いギターになっていました。アウトプット部にもオリジナル同様、ジャックプレートが使われています。値段以上の見た目に見えるギターでした。
音に関してですが、全然、悪い音ではありません。「レスポールスタンダード」として考えると、さすがに音は軽めですし、またメイプルネックとなっているためか、硬めの音です。ですが、強く歪ませると意外にバランスが良く、使いやすい音だと思います。レスポール特有の重い音もある程度出ます。
おもしろかったのが、ボルトオンネックです。音に関してはともかく、ボルトオンの位置がかなりブリッジ寄りで止められているため、オリジナルのセットネックよりハイフレットは弾きやすいです。VolumeやToneコントロールの動きも自然で、違和感はありませんでした。
まぁ、これは仕方のないことですが、サステインはあまり望めません。特にハイフレットになるほど、サステインはオリジナルと比べてかなり短くなってしまいます。
しかし、価格帯を考えれば、非常によく出来たギターだと思います。正直に言います。私の初めてのギターだった、韓国製の「Electromatic by Gretsch」のレスポールモデル(現行とは違う、廃盤になったJet Proというチェリーサンバーストのレスポールコピーモデル)より使いやすくて音も良いです。現行のElectromatic by Gretschを知らないのでなんとも言えないんですが、これが技術の進歩ということなのかもしれませんね。Epiphoneギターの製作で培った経験も生きているのだと思います。(ちなみに、現行の中国製Epiphoneは以前の韓国製Epiphoneより使いやすいという噂を聞いたこともあります。もし本当だとすれば、工場の技術レベルも高いのかもしれませんね。)
エフェクトの乗りも悪くはありません。ただ、フロントPUとリアPUの音の違いはあんまりないです。PU載せ替えると相当化けるギターかもしれないと思いました。
あと細かいことを言うと、21〜22Fくらいの部分は指板の部分が浮いていて、ボディとの間に隙間が出来ています。演奏上は問題ないですが、見ていてきになったのでw
というわけで、Maestro by Gibson Les Paul Standardのレビューでした。
これはびっくりだと思います。このMaestro by Gibsonは石橋楽器店さんが正規代理店となっているので、探しているなら石橋楽器店さんに行くか、問い合わせるのが一番早いと思います。Gibson Japanさんに問い合わせても分からないと思いますw
今の安ギターのレベルの高さ、すごいです。本当に驚きでした。
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