かねてよりFender USAとRolandは提携により、Rolandのオリジナルピックアップ、GKシリーズを載せたストラトキャスター、Roland Readyシリーズ等を発売してきました。
今年も、GK-Ready Stratocasterというモデルが発表されているんですが、それとはまた違ったピックアップをRolandが開発したようです。
そして発表されたのが、Fender VG Stratocaster。Roland側の名義ではRoland G-5となるモデルです。
アルダーボディ、メイプルCシェイプネックでメイプルとローズの指板のモデルがあります。
PUはシングルコイルが3つと、RolandのデバイデッドタイプのPUが1つ搭載されています。
これは一体何か、というと、モデリングギターです。
コントロールは1Vol、1Toneに加え、ModeとTuningの2つのコントロールノブ(黒いやつ)が搭載されています。あと5Wayスイッチ。
まずはModeですが、これはギターの信号を別のPUの様な音に変換するというもので、N、S、T、H、Aのモードがあります。
Nモードの時は普通のストラトです。5Wayスイッチは3つのシングルコイルのポジション切替として機能します。
次からは違います。
まずSモード。これはストラトキャスターサウンドのモデリングモードで、5Wayスイッチはいわゆるストラトのそれと同じように機能します。ストラトでストラトをモデリングするというのもおもしろい話ですが、実際のリアルな音と、理想的なストラト音と両方を使える、ということですね。
Tモードは、テレキャスターモデリングです。このモードの場合、5Wayの中央3つがそれぞれフロント、フロント+リア、リアのサウンドとなり、両端はワイドレンジなフロントとワイドレンジなリアPUサウンドとなっています。
続いてHモード。ハムバッカーモデリングです。テレキャスモード同様、中央の3つのポジションがフロント、フロント+リア、リアとなり、両端はブライトなフロントとブライトなリアハムサウンドとなります。
最後にAモード。これはアコースティックモデリングです。PUセレクターがフロント側のポジションから順に、ジャズギター、シタール、ナイロン弦、スチール弦、スチール弦のモデリングとなっています。2種類のスチール弦モデリングはそれぞれ違う音となります。
次に、Tuningコントロールですが、これは実際のチューニングを変えることなく、疑似的にチューニングを変えた音を出すことができるというものです。N、D、G、d、B、12の6モードがあり、Nはそのまま、DはドロップD、GはオープンG、dはDモータル(DADGAD)、Bはバリトン、12は12弦のサウンドとなります。
Gibsonとはまた違った方向のハイテクギター。それがFenderの答え、なのかもしれません。
このギターの場合、ちょっと気になるのが電池。単3を4本使い、アルカリなら連続6時間、ニッケル水素なら連続9時間使用可能で、電池が無くなっても普通のストラトとして使えるということなのですが、なんとなく電池交換がめんどくさそうな感じがちょっとしました。使ってみないと分かりませんけどね。まぁ単純におもしろそうですw
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