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当サイトの内容を説明文等に使用している楽器店さんがあるようですが、一切関係がありません。

Electro-Harmonix USA Big Muff Pi、5台のサウンド比較


というわけで、今朝ってか深夜に投稿した、5種類のUSA Big Muffを弾き比べてみたという動画(YoutubeではFive USA Big Muff Comparison)の補足・解説を行っていきたいと思います。
ちなみにBig Muff関連の動画は以前にもいろんなファズペダルを弾いてみた 〜BIG MUFF系編〜というのをニコ動限定で上げていましたので、よければそちらも見ていただければと思います。(以前の動画の補足記事

改めて、この記事を読む前、または読みながらでも動画の方も見ていただけるとわかりやすいと思います。また、記事中にも動画内で使用したサンプルサウンドを載せておきます。
ニコニコ動画
Youtube
なお、動画のサイズは1024×576のサイズにしています。できればサイズを大きめにして見てもらえると見やすいと思います。
それでは、補足解説いきます。

  • 使用機材


今回の動画内では、5種類のBig Muffを比較しています。それぞれ簡単に説明します。

Electro-Harmonix Big Muff π(1978年製ラムズヘッド)


ポットデートから1978年製と判断できる、第2期、またはラムズヘッドと呼ばれるビッグマフです。Dinosaur Jr.のJ.Mascisをはじめ、いろいろなギタリストが使用していて人気の高いモデルですね。
1978年モデルということは、ラムズヘッドの中でも後期のものです。ロゴ色は赤、トランジスタはBC239Cと、最も出回っている数の多いタイプです。ラムズヘッドは、ポットが通常の向きとは違っていて、Volumeは時計回り90度、Toneは180度、Sustainは反時計回り90度ずれているため、動画内の写真と右上のノブの角度が一致していませんが、まぁ右上のノブを見てもらうとだいたいのセッティングが分かるかと思います。ちなみにToneは逆向きな上逆回しなので今のペダルに慣れていると混乱しますw
あと動画内ではRams Headと記載していますが、ラムズヘッドってRamとLamb、どっちが一般的なんですかね?w

Electro-Harmonix Big Muff π(80年代後期の第3期モデル)


続いて、Tone-Bypassスイッチの付いた通称第3期と呼ばれる80年代のBig Muffです。これは後期型で、基板にはEH3034と書かれています。Opampになってからまたディスクリートに戻された後のモデルとなります。ポットデートは88年なんですが、88年のエレハモはもはや倒産寸前。パーツ供給もうまくいっておらず、一説では第3期Big Muffは86年までしか作られなかったという話もあるみたいで・・・そのへん謎なので80年代後期モデルとしました。でもたぶん88年製だと思います。流通量もそこそこあり、それほど価格も高くないので手軽に買えるヴィンテージマフです。

Electro-Harmonix Big Muff π Original

Electro-Harmonix Big Muff π Original
現行のBig Muffです。このご時世にわざわざニューヨークで製作されるというこだわった仕様のモデルですね。見ての通り第3期をモデルを元に復刻されていて、VolumeとToneノブの間にある泣きぼくろ(LED)がチャームポイントです。Tone-Bypassスイッチはありません。
以前書いたレビュー記事

Electro-Harmonix Little Big Muff

Electro-Harmonix Little Big Muff
続いて、XOシリーズで発売されたLittle Big Muffです。大きいのか小さいのかはっきりしてほしい名前です。
かつて製作されていたLittle Big Muffと同じ名前ですが関係は全く無く、現行のリイシューモデルの小型版、という感じのペダルですね。

Electro-Harmonix Big Muff π Tone Wicker

Electro-Harmonix Big Muff π Tone Wicker
こちらもXOシリーズのBig Muffです。第3期にあったTone Bypass、さらに初代サウンドに近づけるためのWickerスイッチを搭載し、ヴィンテージから現代のモデルまで多彩なサウンドを網羅できるモデルです。白いので、通称白マフと呼ばれています。そういえば、かつてBig Muffはロゴの色が定番の赤以外に紫、青、黒、白、黄色などがありましたが、緑ロゴのBig Muffってもしかしてこのモデルが初になるんじゃないでしょうか。

Fender USA 57 Stratocaster Thin lacquer(2CS)

動画内で使用したギターはすべてこのモデルです。比較する際はリアPUのフルヴォリュームで行っています。

KOCH Classic SE C-SE6C

アンプはこちら。まぁいつものセッティングですね。
6W出力にして、クリーンセッティングとしています。部屋での録音なので、音量は低めです。
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  • LOW GAIN SOUND

それでは音の方に移りましょう。まずはローゲインサウンドです。
何を持ってローゲインとするかはいろいろあると思います。Big Muffはゲインゼロからノブを回して行くと、ある場所で一気にゲインがあがるところがあります。今回はそのポイントの中間地点をローゲインとしました。

Electro-Harmonix Big Muff π(1978年製ラムズヘッド)


まずはラムズヘッドです。ローゲインでも抜けが良くて聞きやすいサウンドが特徴です。このあたりのローゲイン〜クランチあたりのサウンドはラムズヘッド特有の音色で、現在のどのBig Muffでも再現できません。また、ラムズヘッドを再現したクローン系ペダルでもローゲイン〜クランチサウンドだけは再現できているペダルは無いと言われています。ファズの音なんですがすごく「普通の音」に聞こえるのがすごいところです。
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Electro-Harmonix Big Muff π(80年代後期の第3期モデル)

  • Tone Bypass OFF

独特のメロウなサウンドが特徴のローゲインサウンドです。ヘヴィな単音リフ等に合っていると思います。
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  • Tone Bypass ON

トーン回路をバイパスした、レンジの広い音色です。基本的な特性は変わりませんが、和音の迫力が出ています。
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Electro-Harmonix Big Muff π Original


第3期に近い特性ではあるんですが、ファズっぽさがおさえられ、マイルドな音色になっています。とくに高域が抑えられています。
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Electro-Harmonix Little Big Muff


現行マフに近いですが、このあたりではLittle Big Muffの方がファズっぽさが強くなっています。
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Electro-Harmonix Big Muff π Tone Wicker

  • Tone ON Wicker OFF

最も基本的な、Tone回路を有効にしてWickerをOFFにしたセッティングです。このセッティングではLittle Big Muffとほとんど同じ音になります。このTone ON Wicker OFFを基本セッティングと呼ぶことにします。
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  • Tone ON Wicker ON

基本セッティングよりも高域が強調され、また単音では透明感が強くなっています。
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  • Tone OFF Wicker OFF

トーンバイパスセッティングです。動画でVolumeノブに注目してもらうと分かると思いますが、ToneをOFFにするとゲインセッティングにかかわらず音量が一気に上がります。第3期のTone-Bypassではここまで顕著に音量が上がることはありません。音は基本セッティングに近いですが全体的にレンジが広くなっています。
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  • Tone OFF Wicker ON

最もゲインが上がり、また高域が強調されます。単音の抜けも良くなっています。
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  • MIDDLE GAIN SOUND

この動画内でミドルゲインとは、Gainノブが12時(または中央)の位置を指します。

Electro-Harmonix Big Muff π(1978年製ラムズヘッド)


まずはラムズヘッドから。ノブの位置がオフセットしているので、ゲインは9時の位置がセンターとなります。
歪みの粒が粗く、ファズらしいサウンドが特徴です。
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Electro-Harmonix Big Muff π(80年代後期の第3期モデル)

  • Tone Bypass OFF

ラムズヘッドよりも全体的に低域にシフトした、重たいサウンドが特徴です。ファズらしい荒々しさも健在です。
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  • Tone Bypass ON

高域がすこし強くなり、ファズの荒々しさがより強調されたサウンドとなります。
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Electro-Harmonix Big Muff π Original


続いては現行モデルです。最初にVolumeノブを見てもらいたいんですが、第3期と比べると音量が小さくなっているので、Volumeノブを上げています。
音もファズっぽさが弱くなり、マイルドなサウンドとなっているのが分かります。
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Electro-Harmonix Little Big Muff


現行リイシューモデルと似た音色特性ですが、ファズっぽさは強くなっています。
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Electro-Harmonix Big Muff π Tone Wicker

  • Tone ON Wicker OFF

基本セッティングです。このセッティングではやはりというか、Little Big Muffと全く同じ音になります。
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  • Tone ON Wicker ON

ゲインがかなり上がりました。ファズらしさも強調され、迫力のある音になっています。
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  • Tone OFF Wicker OFF

音量がかなり上がるため、Volume設定を変えています。基本セッティングよりは迫力があり、Tone ON Wicker ONほどファズっぽさはないというサウンドです。
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  • Tone OFF Wicker ON

全体域がジリジリ歪む、ファズディストーションサウンドです。非常に迫力のある音色です。
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  • FULL GAIN SOUND

Sustainノブをめいっぱい上げたサウンドです。
きいていただければ分かると思いますが、このセッティングでは前半のアルペジオでピッキングを弱→強とした後、和音を弾いています。

Electro-Harmonix Big Muff π(1978年製ラムズヘッド)


他のBig Muffに比べてゲインは低めですが、ファズらしい荒々しさが強いので迫力は劣りません。またピッキングレスポンスも最も高いです。
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Electro-Harmonix Big Muff π(80年代後期の第3期モデル)

  • Tone Bypass OFF

ファズっぽさとディストーションのような歪みが融合した、Big Muffらしいサウンドです。迫力もあってゲインも高いです。レスポンスはそこそこ。ハイミッドに中心が集まった感じのサウンドです。
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  • Tone Bypass ON

トーンをバイパスすることで全体のレンジ幅が広がったサウンドとなります。レスポンスはほぼ同じですが、音域全体に歪みが分散し、飽和感の強いサウンドとなります。
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Electro-Harmonix Big Muff π Original


ファズとディストーションが合わさった、Big Muffならではのサウンドです。十分なゲインと迫力を持っていますが、第3期よりはマイルドな印象です。レスポンスは第3期とあまり変わりません。
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Electro-Harmonix Little Big Muff


リイシューモデルよりレスポンスが上がり、またファズっぽさも強くなりました。しかし、和音もリイシューモデルより荒々しいですが、音抜けはリイシューモデルの方が良いように思いました。
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Electro-Harmonix Big Muff π Tone Wicker

  • Tone ON Wicker OFF

Little Big Muffとほぼ同じ音です。
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  • Tone ON Wicker ON

ファズらしさが強くなり、レスポンス、ゲイン共に上がります。音抜けも良くなっていますが、その分どうしてもノイズが乗ってしまいます。
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  • Tone OFF Wicker OFF

基本セッティングよりもレスポンスが上がり、音も抜けます。またレンジの広い音となることで迫力も上がっています。
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  • Tone OFF Wicker ON

ゲインが上がったことで、Tone OFF Wicker OFFよりもレスポンスは下がっていますが、とても迫力のある音になっています。Tone ON Wicker ONよりもファズっぽさは少なくなり、ディストーションに近づいています。
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  • VINTAGE VS MODERN

なんていうか、オマケコーナーです。ヴィンテージマフのサウンドを今のペダルで再現しようという感じですね。

ラムズヘッド VS Tone Wicker


1978年製ラムズヘッドとTone Wickerの比較です。
ラムズヘッドのフルゲインサウンドを基準として、それをTone Wickerで再現できるセッティングにしてみました。
アンプやギターを変えれば微調整は必要だと思いますが、Tone ON Wicker ON、画像の通りのセッティングで非常に似たサウンドとなりました。
単音、和音共にそっくりです。違いはレスポンスの高さと、Tone Wickerの方にあるノイズですね。とはいえ、ここまで近い音が出せるというだけでもすごいことだと思います。
ラムズヘッド
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Tone Wicker
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第3期(トーンバイパス) VS Tone Wicker


第3期のTone-BypassサウンドをTone Wickerで再現しました。本当は見た目が似ているリイシューで再現したかったんですが、Tone-Bypassの音はどうがんばっても出せませんでした。
基準は第3期Tone-Bypassのミドルゲインサウンドです。Tone Wicker側はTone OFF、WickerもOFFのセッティングで、似た音を作ることが出来ました。
違いはほとんどありません。もちろん第3期の音ならすべて再現出来るわけはなく、特にSustainノブを見ての通り第3期のハイゲインサウンドを再現することはできませんが、少なくともこのポイントに限っては、ほぼ同じ音を出すことができました。
第3期
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Tone Wicker
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  • その他の音源

イントロの音はバッキングがラムズヘッド、リードが第3期Tone-BypassでリードのみフロントPUです。
機材紹介のところはTone WickerのTone OFF、Wicker ONのサウンドです。
途中のフィードバックは5台全部ONにしたら簡単に出ましたw


  • フォント


今回、動画を作るに当たって、できるだけ動画全体にBig Muffの雰囲気を出したいと考えて、Big Muffに使われているものに近いフォントを探してきました。
まず、多くのBig Muffの「BIG MUFF」の部分に使用されているのはITC Pioneerというフォントです。オリジナルは有料なんですが、このフォントにそっくりなフリーのPioneer BTというフォントがあります。
そして、ラムズヘッドっぽいフォントは、Bocklinというフォントです。これもフリーです。ちなみにラムズヘッドのノブラベルのフォントは別フォントっぽいんですがどれだか分かりませんでしたw
「π」はたぶんフォントないので写真を元に作りましたが、もしフォントあるなら教えてください。

 
というわけで、Big Muff比較動画Youtube)の補足・解説でした。
ファズは本当に奥深くて、Big Muffというペダル1つとってもいろいろとあって面白いです。
その入り口をちょっとでも体感してもらえたら、と思います。

Electro Harmonix Big Muff with Tone Wicker

Electro Harmonix Big Muff with Tone Wicker
価格:19,800円(税込、送料込)

 
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