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「ベイクドメイプル」指板は実際どうなのか!? Gibson SG '61 Reissue Satin弾いてきました!

【エレキギター】Gibson SG '61 Reissue Satin

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2011年、アメリカのGibsonに対して行われた捜査により、Gibsonがストックしていたローズウッド、およびエボニーの多くが使用できなくなり、最近では指板材にいろいろと試行錯誤の様子が見られるGibsonギター。
中でも、Gibsonギターの多くに使用されてきたローズウッド指板の多くは、メイプルに加熱処理を施して使用する「ベイクドメイプル」指板が使われるようになっています。
このことは国内外を問わず大きな論争を呼び、良いのか悪いのか、実際どうなのか、という議論が交わされています。
私自身、きになっていたところでしたので、今回、ベイクドメイプル指板を搭載したモデル「Gibson SG '61 Reissue Satin」を実際に試してみました。
では、レポートしてみます。いってみましょう!

Gibson SG '61 Reissue Satin

こちらが、そのSG '61 Reissue Satinです。Gibson USA名義のレギュラーSGの中でも最上位となるGibson SG '61 Reissueを元に、塗装工程の一部を省略したSatinフィニッシュを施すことでより手頃な価格を実現したモデルですね。
ボディ、ネックはマホガニー、指板はベイクドメイプル、PUは'57 Classicを搭載したSGです。

試奏時のセッティングは以下の通りです。

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アンプは癖のない方が良いと思ったのでこのモデルを使いました。アンプについては近日、別の機会に述べることにします。
では、レポートしてみます。果たして「ベイクドメイプル」は「ローズウッド」と比べてどうなのか!?

  • ベイクドメイプル



そもそもベイクドメイプルとは何なんでしょうか。
ベイクド(Baked)は「焦がした」という意味を持ちます。焦がしメイプルだと何かおいしそうなお菓子みたいですが、単純に解釈すれば「焦がしたメイプル材」という事になります。
ただ、この焦がすというところの解釈ですね。直火で炙って黒くする、みたいな状態を思い浮かべてしまいそうなんですが、実際はそういうことはありません。よく「弾いているうちにメイプルの地の色が出てくるんじゃないか」という疑問を見かけることがあります。私も実際に持っているわけではないので確実にない、と言い切ることはできませんが、おそらくその可能性はほとんどないと考えています。
というのも、ベイクドメイプルは加熱処理によって色が変わっているだけでなく、元のメイプルの水分が飛び、より密度の高い材になっているからです。加熱して水分が飛んで密度が上がる、ということは、加工前と加工後で体積が変わるということです。なんとなく、「焦がしたメイプル指板」というと、メイプルの指板を作って、そこに加熱処理を行うようなイメージを持つかもしれないんですが、体積が変わると言うことは「指板に加工してから加熱処理」ということは不可能です。つまり、「加熱処理をしてから指板に加工」するわけで、さらに指板全体が均一な色合いになっていることを考えれば、ベイクドメイプル指板は「表面だけ焦げたような状態」ではなく、材全体がこういう色合いをした形になっている、と考えるのが自然だからですね。
また、加熱処理自体も酸素のない環境において行うため、材の酸化、つまり一般的な「焦げ」のようにもろくなったり、真っ黒になったりするということもないようです。お肉に火を通すと色が変わる、みたいな感じではないかと個人的には思います。音の特性としてはメイプルよりもエボニーに近いようなサウンドとなるということですね。

  • 見た目



ギターにとって、音や操作感はもちろん、見た目も非常に重要なポイントとなってきます。
Web上の写真だと、正直言ってほとんど違いはないように見えるんですが、実際見てみるとどうなんでしょうか。

まず参考までに、普通のローズ指板とメイプル指板の写真を載せます。

ローズ指板

メイプル指板

ローズはES-335、メイプルはFender USA 57 Stratocasterの指板です。
見ての通り、色の違いはもちろん、木の面にはいる筋も違っていますね。
では、ベイクドメイプルはどうでしょうか。
少し離れて見ると、正直言ってローズとの違いは全く分かりませんでした。ですが、顔を近づけて見てみるとやはりメイプル指板であることが分かります。具体的には、ローズウッドに見られる縦方向の筋は無く、写真のメイプル指板のように全体的に均一な感じになっています。ただ、加熱処理を行うことで素のメイプルよりも木目が際立つのか、目に沿って若干の濃淡があり、その点はローズウッドのような見た目に近づいていると言えます。そのため、ほとんどローズウッドと見分けが付かないんですが、よく見るとローズじゃないことが分かるという感じの見た目になっています。

  • 感触

メイプル指板とローズ指板、実際弾くと分かりますが、その感触は全く違っています。その感触はけっこう見た目からの印象に近く、メイプル指板はつるっとした感じなのに対し、ローズ指板はサラっとした感じになっています。
ではベイクドメイプルは、といえば・・・あくまでもメイプル指板ではありますが、若干ローズよりの感触という感じです。
指板そのものを直接触れればメイプルだと分かるんですが、実際に弾いてみたところ、Fenderの1ピースメイプルネックよりもローズより、Gibsonのローズ指板よりもメイプルよりな感触です。もちろん実際弾く際は指板よりも弦の違いの方が大きく影響するというのもあると思いますが、感覚的にはかなり弾きやすいです。ローズ指板のさらっと感と、メイプル指板のつるっと感が上手く融合して、中間的でバランスのとれた弾き心地になっていました。弾き心地はメイプルと変わらないんじゃないかと思っていたんですが、これは予想外でした。おそらく材の密度が上がっていることが理由かと思います。

  • サウンド

さて、音です。まず一般的に、メイプル指板はローズ指板より明るめの音が出る、と言われています。果たしてベイクドメイプルはどうなんでしょうか。
実際に弾いてみたところ、これはクリーン、歪み共に同様の特性が見られました。
音はあくまでもSGらしいサウンドで、57 Classicということもあるんだと思いますが、それほど主張が激しいサウンドではないものの、中低域を中心としたサウンドが特徴です。しかし、明らかに音のレンジが広がっています。上から下までバランス良い音が出ていて、音の立ち上がりが速めです。結果的に、とても扱いやすく使いやすい音を出力することができます。
フロント、リア共に同様の傾向でした。音が明るくなったか、と言われると、たしかにそうかも、とは思いますが、例えばEQを可変したような明るさではなく、音の分離感と立ち上がりの違いからそう感じる、という程度でした。最も違うのは音の立ち上がりだと思います。そして、大事なことですが、音そのものは間違いなくSGのサウンド、そしてギブソンサウンドでした。

  • 良いのか悪いのか

実際弾いてみて思ったんですが、正直、指板材だけで良いか悪いかを決めることはできません。ギター全体の作りによってバランスや出音が変わってくるからです。そして、Gibson SGはベイクドメイプル指板になってもやっぱりSGの音でした。弾いた感触もほとんど変わりません。あえて言えば、近づいて見た時、ローズじゃないということが分かるくらいです。あと音の立ち上がりは明らかに速くなっていたので、それが好みかどうかがポイントになってくると思います。

  • Gibson SG '61 Reissue Satinについて

ここまで指板に注目して見てきましたが、最後に今回使ったギター全体について見てみます。
まず、このSatinフィニッシュ。基本的にはかつて作られていたFadedシリーズを継ぐモデルということで、ボディやネック裏は全体的に、マホガニーの質感が強く出た、ざらっとした感触となっています。ただ、私は初期のFadedシリーズにあたるLes Paul Studio Fadedを持っていますが、あの頃のFadedフィニッシュよりも全体的にさらっとした感触で、より完成度が増していると思いました。Les Paul Studio Fadedだと、なんというか、まさに「木を握っている」ような感覚が強かったんですが、その感覚は薄れていました。Satinという言葉が良く合う感じのフィニッシュだと思います。作り方が変わったのか、そもそも材の個性なのかというところまでは分かりませんでしたが、全く悪くない感じだと思いました。
また、ギター全体としてのバランスは非常に良いです。間違いなくSGの音なんですが、変に「SGっぽい」音ではなく、もっとバランスの取れた使いやすさのあるギターでした。PUやSatinフィニッシュ、そして指板を含む材のバランスがとても良いギターです。見た目は、一般的なSGよりも木らしさが強調されている感じで、ここは好みかな、と思います。
 
というわけで、ベイクドメイプル指板、およびGibson SG '61 Reissue Satinのレポートでした。
とても良いギターだと思います。価格に対するコストパフォーマンスも明らかに高く、SGらしさ、Gibsonらしさを失うことなく使いやすいモデルとなっていました。良いギターだと思うので、機会があれば是非弾いてみてください。

 
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