Nocasterとは、ヘッドに“Telecaster”の刻印がないモデル。1950年に発売が開始されたテレキャスターは、当時「Broadcaster」という名称で売られていました。しかし、その商標はGretschがドラムに使用していたため、商標権の侵害ということになり、名称変更を余儀なくされます。1951年の後半ごろから、Fenderは名称を「Telecaster」に改変しますが、その空白期間、Fenderは名称のないギターとしてテレキャスターを販売していました。その時期のモデルを、現在では通称Nocasterと呼んでいるというわけですね。
今回復刻された「Fender Custom Shop 2012 Limited Model 51 Nocaster NOS」は、2012年限定となるモデルです。完全に当時の仕様を復刻したモデル、というわけではなく、若干プレイアビリティが向上されたモデルということですね。
ライトアッシュボディ、メイプルUシェイプ、1ピースネック。指板は平らな9.5Rとなっていて、フレットはミディアムジャンボのDunlop 6105を使用した21F仕様です。
PUはマスタービルダーデザインのTwisted Tele pickupを搭載。1Vol、1Toneに3Wayスイッチと、3Wayブリッジを採用。ニトロセルロースラッカーによるNOSフィニッシュで、新品状態を再現した外観となっています。
PUセレクターは、発売当初はフロント(プリセットトーン)、フロント、リアという形でしたが、このモデルは現代のものと同様、フロント、フロント+リア、リアの配線となっています。
初代テレキャスターモデルが日本限定にて復刻!!!Fender Custom Shop Japan Limited 52 Telec... |
こちらの「Fender Custom Shop Japan Limited 52 Telecaster New Old Stock」は、1952年、Telecasterの名称が付けられた後のテレキャスターを再現したモデルですね。日本限定です。
ライトアッシュボディ、メイプルCシェイプ、1ピースネック。指板はヴィンテージな7.25R仕様で、ヴィンテージフレットによる21F仕様です。PUは51 Nocaster Pickupを搭載し、1Vol、1Toneに3Wayスイッチと、3Wayブリッジとなっています。3Wayスイッチは、現代のものと同じフロント、フロント+リア、リアの配線です。ニトロセルロースラッカーによるNOSフィニッシュとなっています。
よりヴィンテージな外観で現代的な要素を持たせた51 Nocasterと、ヴィンテージ仕様で作られた52 Telecaster。好み等によってどちらを選ぶか、はそれぞれだと思いますが、ほとんど見た目が同じ、価格帯も変わらないモデルでもそれぞれ向いている方向が違っていて面白いですね。
個人的には51 Nocasterがきになります。
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