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テレキャスター60周年を記念して作られた、「Fender USA Limited 60th Anniversary Tele-Bration Series '62 Telecaster」レビューします!


1951年、Fender Broadcasterとして最初のモデルが発売されたテレキャスター。60年以上が経った今でも定番エレキギターの1つとして人気の高いギターとなっています。個人的にも好きなギターの1つで、Fender Mexico 50s Telecasterを持っていたんですが、以前からもっと良いテレキャスターも欲しいと考えていました。
カスタムショップの51 Nocasterを試奏してみたり、どういうのが良いかといろいろ考えていましたが、今回、良さそうなモデルで安くなっているのを見つけたので買ってみました。
そのテレキャスターは、2011年、テレキャスターの60周年を記念して限定で作られたモデルの1つ、「Fender USA Limited 60th Anniversary Tele-Bration Series '62 Telecaster」というモデルです。スペック的にも見た目的にも良い感じだと思って決めました。

買ったのはチョイ傷ということで、たしかに一部傷なんかもありましたし、また2011年発売のモデルとしては2年落ちになる新品ですが、実際どんな感じなのか、見てみたいと思います。

Fender USA Limited 60th Anniversary Tele-Bration Series '62 Telecaster


こちらが、そのテレキャスターです。白いボディに黒のバインディングが入ったスタイルのテレキャスターですね。バインディング入りなので、正確には「Custom Telecaster」ということになります。1962年当時の仕様を元にしながら、限定のTele-Brationシリーズらしさもあるモデルですね。スペックと共に、各部を見ていきましょう。


まずは・・・ハードケースから。Fenderのハードケースは年代と共にいくつかのモデルがあり、現在新品で売られているものでも、例えばうちにある'57 StratocasterのようなAmerican Vintageシリーズだと、ツイードのハードケースが付いてきたりします。今回のモデルは普通のブラックのハードケースでした。


取っ手のところにはFenderロゴが入っています。



Fenderハードケースは、知らないと最初は開け方が分からなかったりしますね。取っ手のあたりにある留め具は簡単ですが、左右の鍵のところがちょっと変わっています。この鍵穴を外側にずらすことで開くという仕様ですね。知っていればなんてことないですけど。ちなみにツイードのケースも同じ仕様です。


ケースはアメリカのG&G Original Vintage Case Coによるもの。



付属品はこんな感じです。なんか安っちいストラップやケーブル、あとは説明書や保証書などですね。




では、ギター本体の方、見ていきましょう。
このモデルは、基本的に1962年頃の“Custom Telecaster”を元にしています。Custom Telecasterとは、当時あまりにもシンプルだったテレキャスターに設けられた上位ラインで、バインディングを施し、アルダーボディとして作られたスタンダードなテレキャスターの上位モデルです。Custom Telecasterのスタンダードカラーは3CSのバーストカラーです。が、カスタムカラーとして、ホワイトボディにブラックバインディングのモデルも少数作られていたようです。3CSモデルやブラックモデルは、以前のAmerican Vintageシリーズの「1962 Custom Telecaster」に合った仕様ですが、Tele-Brationシリーズになると、このようにホワイト×ブラックバインディング仕様となりました。もちろんこのギターもアルダーボディとなっています。ラッカーフィニッシュです。



ピックアップは、フロント、リアともに「 '62 Tele Custom Single-Coil Pickup」が使われています。以前のAmerican Vintageシリーズに使われていたものと同じピックアップですね。



ブリッジは3Wayのスティールサドルを使ったOriginal Vintage Style TeleR Bridge。もちろん裏通しのタイプです。



コントロールは、1Vol、1Tone、3Wayセレクター。アウトプットジャックはボディサイドに設けられています。




バインディングとストラップピン。ストラップピンはSchaller Security Lockに替えています。


ピックガードは3プライです。




ピックガードを外したところ。ピックガードが無いとがらっと印象が変わりますね。見えないところも丁寧に作られているのが分かります。



次はコントロールプレートを外してみます。






Vol、ToneともにCTSポットです。Volポットはトルクの軽いへそ付、Toneはトルクの硬めなへそ無しが使われています。コンデンサは0.022μFのものが使われています。ちなみに、このギターのスペック表記には「Master Volume、Master Tone」とだけ書かれていて、それ自体は間違ってないんですが・・・



これ分かりますかね。上写真がTone最大、下写真がToneを少し下げた状態なんですが、注目して欲しいのはToneノブの付け根です。最大のときに比べて、Toneを絞るとノブが少し浮き上がっています。
使ってみると、ノブ最大の状態でToneノブは軽く固定され、そこから動かすのには、くっついている磁石を取るときのような感覚で回す必要があるんです。そしてさきほどのコンデンサの形状などを考えてみると・・・テスター等で測ったわけではありませんが、おそらくこのToneはフルアップでバイパス状態となるFender No-Load Toneです。スペックにNo-Loadと表記されているモデルもある中で、このモデルは「表記されていないけれどNo-Load」ということになるんじゃないかと思います。ちなみに、スペック表記にないけれど・・・という仕様があと1つ、後で出てきます。とはいえ、先に言っておきますが一切の嘘表記はありません。このToneもMaster Toneなのは間違いないですしw


PUの切替スイッチは、「トップハット」タイプとなっています。


次はネック側を見てみましょう。
このモデルは、ローズ指板21Fのメイプルネックです。ネックシェイプはCシェイプ、指板は7.25Rで、ヴィンテージフレットが打たれた古くからのスタイルです。こちらもグロスラッカー仕上げです。



ヘッドはFenderスパゲティロゴと、Custom Telecasterのデカールが貼られています。


シリアルはUS11から始まるタイプ。2011年製のモデルに入れられるシリアルナンバーですね。ちなみにFender USAのシリアルナンバーFender MexicoのシリアルナンバーFender Japanのシリアルナンバーについてはこちらに詳しく(英語で)載っています。Fender Japanについてはこちらにも日本語でリストがあります。



ペグもヴィンテージスタイルのモデルが付いています。


ナットはSynthetic Bone。いわゆる人工で作られた牛骨風の素材です。


そしてブロックインレイ。このモデルの大きな特徴の1つですね。通常Fenderのギターの多くはドットインレイなんですが、このモデルではあえてブロックインレイを採用し、外観の雰囲気を変えています。


ちなみにブロックインレイといえばLes Paul Custom。こうして並べると分かりますが、レスポールのブロックインレイと同じように1Fにもインレイが入っています。そして、そのインレイはレスポールよりも幅の狭いタイプとなっています。


ネック裏は、この時代のローズ指板のネックの特徴でもある、スカンクストライプ(ネック裏に通る1本のライン)なしのタイプ。スカンクストライプはトラスロッドを入れた穴をうめたもので、メイプル1ピースネックではネック裏からトラスロッドを仕込むため、このストライプが入ります。指板を後から貼る場合は、前からトラスロッドが入れられるので、このストライプは入りません・・・が、70年代頃のモデルではローズ指板や貼りメイプル指板のものでも裏からロッドを仕込んでいたようで、スカンクストライプが入る形となります。80年代以降は、リイシューなどモデルによって分けて作られているようです。
このモデルはVintage Style Truss Rod Systemということで、昔ながらのトラスロッドが入っています。


サイドのポジションマークは、指板とネックの間に打たれています。



ネックプレートにはテレキャスター60周年記念モデルであることが刻印されています。


そして、問題の「スペック表記無し」の部分。先ほどはToneノブがNo-Loadになっていましたが、こちらは・・・ネックエンドのトラスロッドの部分を見てください。トラスロッドが指板にも一部かぶさっており、指板がネックに直線的に貼り付けられているのが分かります。そう、いわゆる「スラブボード」です。スペック上の表記は「Fretboard: Rosewood」ということですので、何も間違っていません。まぁFender自身もスラブボードはあえて記載しないことも多いんですが、「スラブボードのテレキャスターが・・・」と、売りの1つとすることの多い、日本語の説明文でも特に触れられていませんでした。ちなみに個人的な話、No-Loadトーンもスラブボードも、非常に「うれしい誤算」で、とても満足していますw




そうそう、ネックといえば、精度の高さの指標としてよく言われるのがネックポケットですね。さすがに、もともとAmerican Vintageシリーズと同等の価格帯のモデルですから、ここはきっちりしています。ちなみに3枚目の写真、よく見るとカッタウェイ部のバインディングが一部削れていますが、これが「チョイ傷」ということなんだと思います。私は気にならないですが、気にする人は気にするかもしれませんね。


重さは3.6kg。スタンダードな重さですね。



ちなみに、ストラップはRENEGADE STRAPS FOAM PADにしてみました。革ストラップで、裏がスエード、中にクッションが入っていて太さも丁度良く、使いやすいです。

RENEGADE FOAM PAD 85 TAN

RENEGADE FOAM PAD 85 TAN
価格:4,935円(税込、送料別)

私はギターを買う度にそれに合わせてストラップも選ぶ派です。ギターが白黒なので、あえて茶色の革にしてみました。
 
写真はこんな感じですね。だいぶたくさん撮りました。では簡単に、レビューしてみましょう。
 

  • 操作性

スタンダードなテレキャスターなので、操作性はなにも問題ないです。No-LoadのToneは、なれないとフルアップから下げるのが少し硬く感じますが、問題ないレベルです。また、少しトルクの軽いVolumeポットも使いやすいですね。テレはストラトほど弦とVolumeが近くないので、これくらい軽い方が調整はやりやすいです。
また、このギター自体もかなり軽いです。なので使いやすいですね。コンター加工はもちろん無いので、ストラトに慣れていると角があたるような感覚はあるかもしれません。逆にレスポールに慣れていると、この使いやすさ(主に軽さ)は神のギターか何かか、と思うかも知れません。
ネックシェイプは、57ストラトのVシェイプを多く使っているため、若干薄く感じます・・・が弾いているとあまり気になりませんでした。指板のRはかなりきつめですが、これも慣れですね。57ストラトと同じなので、私の場合は特に気になりませんでした。スタンダードで、弾きやすいギターだと思います。
 

  • サウンドレポート

では、音について。すごく簡単にですが、音も録ってみました。

サンプルサウンド


Download聴けない場合はこちら

  • 録音環境

ギター:Fender USA Limited 60th Anniversary Tele-Bration Series '62 Telecaster リアPU
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
エフェクター:Mad Professor Sweet Honey Overdrive(Volume=11:00、Drive=1:00、Body=10:00)
Strymon blueSky Reverb(TYPE=plate、MODE=norm、Decay=2:00、Mix=10:00、Pre Delay=10:30、High Damp=12:00、Low Damp=10:00)
※前半はギターのVolumeを8、後半は最大

すごい適当に録りましたが、こんな感じです。いろいろと試して、SHODとテレキャスの組み合わせがとても気持ち良かったのでこうしてみました。
全体的な音についてですが、もう1本あるテレキャス(実家でお留守番中)のClassic Series 50s Telecasterと比べると、いわゆるテレキャスらしさというか、ちょっとピーキーでジャジャ馬な感じは薄れています。アルダーボディ+ローズ指板という組み合わせによるものかもしれません。
とはいえ、特に5〜6弦の張りの強さだったり、またちょっとした音・・・たとえばストラップロックの音なんかもすぐに出力してしまう、マイクロフォニックな感じはまさにテレキャスターですね。音は録っていませんが、ディストーションでもっと深く歪ませると、かなり厚くて太い音になります。メイプル指板に比べてローズ指板の方が、そしてスラブボードの方がより、歪ませた時の倍音成分が多いということだそうですので、それも理由となっているかもしれません。メタルとはちょっと違いますが、かなりハードなパンクなんかも十分こなせるサウンドです。
一方クリーンは、弦の音というか、弦の振動がそのまま出力されているようなナチュラルさがあります。ストラトやレスポールだと、若干「そのギターの色」が付いて出力されるんですが、それがほとんど感じ無いのは良いですね。かといって個性のない音ではなく、あくまでもテレキャスターの音なのが素晴らしいです。
個人的には、SHODで弱く弾いた時の音がとても良かったです。そしてリバーブとの相性も素晴らしい。ストラトやレスポールの場合、空間系はディレイの方が合うと思うんですが、テレキャスはリバーブの方が合いますね。もちろん好みの問題かもしれませんが・・・これほどリバーブと相性の良い音を出すギターは、テレキャス以外にはなかなか無いと思います。他だとグレッチもリバーブと相性が良いですね。335になると、ディレイの方が合うと思います。あくまで個人の感想ですけどね。
この週末、ずっとテレキャスばかりを弾いていました。テレキャスターは、先日の51 Nocasterを試奏を除けば、実はかなり久々なんです。が、やはりテレキャスは良い、好きなギターだと再確認しました。
また今後、エフェクターのサンプルなどで使ったりすることもできるかと思います。これで今手元に、ストラト、テレキャス、レスポール、SG、335、グレッチ、Ibanez、Scecter(7弦)と、スタンダードなタイプのギターがかなり揃っているので、ペダルとの相性などをみながらいろいろ比べたりも・・・時間があればですがやってみたいですね。ギターごとの個性の違いなんかも、いろいろ特集できたら良いかな、と思ったりしています。
 
というわけで、新しく買ったテレキャスターのレビューでした。このモデルはTele-Brationシリーズの中でも最もスタンダードなスペックなんですが、他にかなり変わったものもあります。そして、Tele-Brationシリーズ自体、今かなり手頃になってきていますので、狙い目もあるかもしれません。
このギターのサンプルムービー
サンプルムービー2
サンプルムービー3

 
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