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最初期のテレキャスターを再現した「Time Machine Series 1951 NOS Nocaster」弾いてきました。試奏レポートします!

Fender Telecaster。かつて1950年のSummer NAMMにて出展された「Esquire」は、後に世界初の量産品のソリッドボディギターとして知られるようになります。そこにフロントピックアップを追加したモデル「Fender Broadcaster」は単にソリッドボディというだけでなく、メイプル1ピースネック、ボルトオンジョイント、片側6連ペグなど、非常に個性的なギターとして話題となりました。
ところが、同業者で当時すでに歴史あるブランドだったGretschには「Broadkaster」というドラムのシリーズがすでにあり、「Fender Broadcaster」は商標権に抵触するとしてギターの名前の変更を余儀なくされます。
当時はテレビの黎明期。最新技術の代名詞だったテレビと、最新ギターのイメージを合わせるという意味もあってか、そのギターは後にTelecasterと名付けられることになります。現在でもスタンダードなギターの1つ、テレキャスターの誕生です。
1951年、Broadcasterの名前を使えなくなったFenderは、非常に短期間の間ですが、ヘッドにギターの名前を付けずに出荷していました。BroadcasterとTelecasterの間の短期間だけ作られたそのモデルはいつしか「Nocaster」と呼ばれるようになりました。
現在、Fenderで製作されるヴィンテージ再現モデルの数々。その中で、最も古いテレキャスターを復刻しているのが(一時期発売されたプロトタイプモデルの復刻品を除けば)、この時代のモデルを元にした「Fender Custom Shop 1951 Nocaster」です。現在、FenderはGretschブランドを傘下としていますが、もしかしたらいまでもBroadcasterの名前は使えなかったりするのかも知れません。単にあえてそうしていないだけかもしれませんが・・・どちらにせよ、現行品として復刻されているテレキャスターの中では、最も古いものを元にしたのがNocasterとなっています。
私はFender Mexico Classic Series 50s Telecasterを持っていて、このギターはこれで気に入っているんですが、もし機会があればさらにステップアップしたモデルのテレキャスターがいつか欲しいなぁと考えていて、その参考としてNocasterは弾いてみたいと思っていました。先日ちょうどお店で見つけることができたので、試すことができました。さっそくレポートしたいと思います。

Fender Custom Shop 1951 Nocaster

1951 Nocasterは、アッシュボディに当時のプロフィールを再現したメイプル1ピースネック、21F仕様。ピックアップはTwisted Teleで、1Vol、1Tone、3Wayセレクター、ヴィンテージタイプのブリッジを採用しています。
一方で、フレットにはミディアムジャンボの6105、指板は9.5Rと、現代的な演奏性も高めたというモデルですね。では、まずセッティングから。

Blackstar HT-5R Combo

Blackstar HT-5R Combo
セッティングはこんな感じです。家で小さめのチューブアンプを使っていると言ったら、このアンプにつないでくれました。
 

  • レポート

エフェクターではないので、全体的にまとめてレポートします。
まず、最初に思ったのが「ネックが恐ろしく太い」ということです。私自身は、あまりネックの太さにこだわりはなく、極太と言われる1959仕様のES-335や、明らかな極薄ネックのIbanez j.customモデルなども、快適に弾けます。
ところが、このNocasterはそんなレベルではありませんでした。実際の太さに加え、形状によるものもあるかもしれませんが、本当に、丸太という表現がぴったりといえるほどのネックでした。ギター自体も、思っていたよりは少しずっしりとしています。使っていたら慣れてくるのかもしれませんが、第一印象はそれでした。
しかし音はものすごく素晴らしいです。まずアンプをクリーンにして弾いてみたところ、なんというか、弦そのものの音がそのまま飛び込んでくるような音になりました。音自体は全体的にパリっとした印象。和音でも短音でもそのまま音が素直に出ます。いろいろなギターにはいろいろな特性がありますが、これほど「素直」という特性があるギターはなかなかありません。
いろいろなテレキャスターを弾き比べしたとき、当時のAmerican Vintage Seriesにあった52 Telecasterがあまりにも素晴らしかったんですが、51 Nocasterはさらに素直です。その分、ある意味素直すぎて使うのが難しい側面も出ていると思いました。
アンプを歪ませてみても良い感じです。アンプがBlackstar HT-5R Comboなので、ISFを調整してもけっこうブリティッシュな感じはあるんですが、そういう歪みにもよく合います。こうして歪ませてみると、クリーンの時に感じた素直さは、音の塊感の絶妙さによる部分もかなりあることが分かります。つまり、芯がしっかりと通っているような音になります。
ある意味で荒削り感もあります。製品自体のクオリティが、ではなく、あえて当時の仕様を再現しているから、と言えますね。ギターの弾き心地や、持った感覚、音全体の雰囲気も含めて、角が取れていないというか、鋭くはないんですがなめらかではない、どこかに角が残っていて、それが個性でもあり、若干使いにくいと感じる部分でもある、という感じです。
ギターそのものは、バタースコッチの普通のテレキャスターです。ヘッドにモデル名が無いというのも、よく見ないと分からないでしょう。しかし、お店で多数のギターが並んでいる中でも、非常に強い存在感があるのもまた事実。非常に目を惹くギターで、スタンダードかつクラシック、ある意味でよくあるデザインのギターのはずなのに、あの存在感は異様と言えるほどでした。若干角がある個性の強さ、そういう作りなどからも、そういった雰囲気を感じる原因の1つかもしれません。
なお、指板のRやフレットなどは現代風になっているということでしたが、ネック形状が古い構造となっているため、そうしないと操作性が難しいということかもしれません。また、ピックアップセレクターも、スタンダードなフロント、センター、リアの切替となっていました。(初期のテレキャスターは、プリセットトーン、フロント、リアの構造となっているものもあります。)
 
改めて、このギターは非常に素晴らしいギターだと思います。正直、私にとってはとても弾きづらい、とにかく難しいギターでしたが、それでもあの音、存在感の強さには惹かれるものがありました。個人的には操作感にやはり少し違和感があると思いましたが、そのあたりはそれぞれで違った感想になると思います。そういう癖はありますが、本当にすごいギターなのは間違いありませんので、きになっている方や触ってみたいという方は、見かけたら是非とも試してみてください。Fender Custom Shop、さすがです。
サンプルムービー

 
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