ソフトウェア音源によるバーチャルインストゥルメンツでギターの音を再現する「Real Guitar Series」に最新バージョンが登場です。
このシリーズは、「レスポールカスタム」「ストラトキャスター」「アコースティックギター」の3種類の音源をそれぞれ再現するソフトウェアで、スタンドアロン(単体)での動作にも対応し、VST2.4、VST3、AudioUnitsに対応したDAW上で動作させることもできます。
それぞれ見てみます。
Music Lab REAL LPC 3
まずはこちら。レスポールカスタムの様々なサウンドを収録したソフトウェア音源です。
ソロ・フレーズからコード・バッキング、アルペジオといったギターならではの奏法を、MIDIキーボード等を用いて簡単に再現することができるというインターフェイスを搭載。約1250種類のリズムパターンを収録し、様々なスタイルのギターバッキングの製作が可能ということですね。
操作画面はこんな感じです。
また、コードエディタ機能により、プリセットされたコードに、オリジナルなコードを入力可能。コードの自動認識もできます。各弦を個別のMIDI チャンネルで操作する「MIDI ギター・グローバルモード」、というのを搭載していて、鍵盤ではなくMIDI対応のギターを使ってレスポールカスタムの音を作ることも可能となっています。
収録されているサンプリング音源は以下の通りです。
- フルレングス(アタック/サスティーンを収録)
- ミュート(フレット・ハンド・ミュート)
- ブリッジ・ミュート(パーム・ミュート)
- 人為的なハーモニクス
- ピッキング・ハーモニクス
- スクレイプ(弦をこすったサウンド)
- ピック・ポジション選択可能(15ポジション)
- ピック・ノイズ(レベル調節可能)
- フレット・ノイズ(オート)
- リリース・ノイズ(オート)
これらは全てクリーンサウンドで収録されていて、リアンプやリエフェクトなどで本物の機材に通して音を出しても良いですし、収録されているエフェクトや外部VSTエフェクトを用いて歪みやアンプシミュレートのサウンドを作ったり、といった使い方ができます。
サンプルムービー(旧バージョンのReal LPC)
Music Lab REAL STRAT 3
同じく、ストラトサウンドを作るのがこの「Real Strat 3」です。
Real LPC 3と基本的に機能等は同じで、収録される音がストラトキャスターのものとなっている形ですね。
サンプルムービー(旧バージョンのReal Strat)
Music Lab REAL GUITAR 3
そしてこちらはアコースティックギターのバージョンです。機能は同じですね。
アコギならではのサウンドが収録されています。
- Steel Picked(スティール弦/ピック奏法)
- Steel Fingered(スティール弦/フィンガー奏法)
- Nylon Picked(ナイロン弦/ピック奏法)
- Nylon Fingered(ナイロン弦/フィンガー奏法)
- Steel 2 Picked(スティール弦2/ピック奏法)
- Steel 2 Doubling(スティール弦2/ダブル)
- 12-string(12弦ギター)
- Steel Stereo(290MBスティール弦ステレオ)
サンプルムービー
サンプルムービー2
3モデルそれぞれのオーバービュー(英語)
ソフトウェア音源は、例えば人気のものといえば初音ミクのようなヴォーカロイドが最近では有名ですね。
もちろん、ドラムやベース、ストリングスや金管楽器、ピアノ等様々なサウンドを作るソフトウェア音源がいろいろと発売されています。それらもだんだんと洗練されつつあり、例えばこのアコースティックギターのモデルなんかもボディを叩いた音なんかも入っていたりして面白いですね。
生楽器の良さというのがあるのはもちろんとして、こういったソフトウェアな音源を使ったり、さらには今後、例えば6弦それぞれのMIDI信号を出力しながら通常のアウトプットも持つような、Roland G-5のようなギターを使ってソフトウェア音源と通常のギターサウンドをブレンドして新たな音を作ってレコーディングに使う、といったことなんかも出てくるのではないかと思います。
またいろいろな音が出てくるようになりそうですし、こういうのも見ていると面白いですね。
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