SEIKOのクオーツ技術が実現した革新的ニューモデルSEIKO/リモコン式クオーツ振り子メトロノーム... |
現在のSEIKOは、腕時計を中心とするセイコーホールディングス、その子会社で、時計部品や他のブランドと提携による腕時計など、さらに楽器や電子デバイスを製作するセイコーインスツル、およびプリンタやスキャナなどで有名なセイコーエプソンが、特にセイコーグループの中核を占めています。
楽器で見かけるSEIKOは、そのセイコーインスツル(SII)のことですね。
さて、1969年、世界中の腕時計から「機械式」を駆逐したSEIKO(当時の世界初クォーツ腕時計、アストロン 35SQは現在のセイコーエプソン製)ですが、今度は特にクラシック音楽などで定番の振り子式メトロノームにクォーツショックを起こそうとしている・・・のかもしれません。
SEIKOのクオーツ技術が実現した革新的ニューモデルSEIKO/リモコン式クオーツ振り子メトロノーム... |
もちろんクオーツの技術にかけては世界最高峰のSEIKO。これまでもクオーツメトロノームは製作しているんですが、振り子式のものは作られていませんでした。
そもそも、これまでの振り子式メトロノームといえば、ゼンマイを巻く、腕時計でいえば「手巻き式」が主流でした。振り子のおもりの位置を調整し、それで振り子の速度を設定。振り子の動きに合わせて音を出すという仕組みです。
現在、メトロノームの多くは、かつて「クリック」と呼ばれて区別されていた電子メトロノームが主流となっていますが、実際に動きと音の両方で練習ができるメトロノームは非常に有用だったりします。特にアコースティック楽器で使われることは今でも多いです。ピアノの上に置いてあったりしますね。
このEPM5000は、そのクラシカルな外観はそのままに、リズムの大元に振り子ではなくクオーツを採用。スピーカーを搭載し、リモコンでテンポ設定を可能とする電子制御を取り入れました。メトロノームの振り子は、リズムを作り出すものではなく、クオーツのリズムに合わせて動くものへと変化しています。ある意味、振り子式というよりはクオーツ式振り子タイプ、みたいな感じですね。
3種類の音色と8つのリズムを選択し、スピーカーを使って大きな音が鳴らせるので、ブラスバンドなどの練習にも使うことができます。また従来の振り子式ではテンポの変更にはおもりの調整が必要でしたが、これはリモコンのボタンで即座に調整可能。
例えば曲中にテンポが変わる楽曲でも、ピアノのレッスンならば講師が、ブラスバンドならば指揮者や休符のパートの奏者がそのタイミングでテンポを変更できるので、演奏の手を止めさせずにテンポを覚えさせる、という練習も可能となっています。傾いた場所や磁気のある場所に置いてもテンポが狂いません。
対応しているテンポは40〜208BPM、0、2、3、4、5、6ビートで、4分音符や8分音符、3連符やシャッフルビートなど8種類のリズムに対応。夜中の練習やドラムなどのプレイにも使えるヘッドフォン端子付となっています。
これはちょっと欲しいと思ってしまいました。面白い発想のメトロノームですね。
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