昨日のBob Burt、さきほどのDr.Lake、そして今回のRockbox・・・なぜかLandgraff系と呼ばれるペダルが連続した動きを見せています。
Rockbox。Swirl(マーブル)ペイントの筐体に、10段階のクリックのあるゲインノブ、そしてモード切替スイッチという、明らかにLandgraffを意識したペダルでありながら、Landgraffとは全く違った回路を用い、音作りの方向は近しいものの、実際に弾けば音色も違っているという、Landgraff系と呼ばれるブランドの中では最もLandgraffから距離をおいたペダルを製作する、ちょっと変わったアメリカのハンドメイドエフェクターブランドです。
そんなRockboxが、Swirlペイントを脱ぎ捨て、オリジナル筐体になってリニューアルしました。価格も少し下げられています。改めてRockboxのラインナップを見てみましょう。
Rockbox Boiling Point
NEW!Rockbox Electronics/Bolling Point |
Level、Tone、DriveコントロールにBass Boostスイッチ、そしてClip/Boostスイッチと、各コントロールにラベルも表記され、より扱いやすくなっています。中身の回路自体は全く変わっておらず、オリジナル筐体としたことでS/Nがさらに向上した、とのことですね。
旧モデルの試奏レポート
旧モデルのサンプルムービー
非常に存在感のある音色で知られる、扱いやすいドライブペダルです。
Rockbox Red Dog
NEW!Rockbox Electronics/Red Dog |
3ノブにトグルスイッチというスタイルが定番のLandgraff系ペダルに於いて、あえて2ノブのみというスタイルで作られたモデルです。こちらも、以前のSwirlペイントモデルと中身は同じとのことです。
旧モデルのサンプルムービー
Rockbox Baby Blues
NEW!Rockbox Electronics/Baby Blues |
それはともかく、こちらはRed Dogとは対称的に、多彩な音色切替を実現したモデルですね。コントロールはLevel、Tone、Driveの3ノブに加え、Boostスイッチ、Biteスイッチと、2つのDiodeスイッチを搭載しています。
Marshall Bluesbreakerをベースに作られたペダルで、それほど強くは主張しない、あっさり系のサウンドが特徴。ゲインはそれほど高くありませんが、ダイナミックレンジが非常に広いサウンドを得意とするオーバードライブです。
旧モデルのサンプルムービー
新しくなり、価格も下げられたRockboxは、この3モデルです。Rockboxには他にもラインナップがありますが、それらにも同様のリニューアルがあるのかどうかは分かりません。しかしこの脱Swirlな流れは、先日のBob Burtにもありましたね。エフェクターの価格帯が全体的に下がりつつある今、塗装にコストを割くよりも実用的なモデルの方が良い、ということなのかもしれません。
それはたしかに1つの意味のあることだとは思いますが、ペイントや筐体の芸術性なども、楽器の1部であるエフェクターにとって大切だとも思いますし、難しいところなのかもしれませんね。Rockboxペダルに関しては、その実力は間違いなく確かなものだと思いますので、機会があれば試してみてください。
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