以前、国産エフェクターブランド特集でも取り上げたTDCの最新モデル、「TDC TDC-007 CREAMY DRIVE」をお借りすることができましたので、レビューしたいと思います!
TDC TDC-007 CREAMY DRIVE |
では、いってみましょう!
TDC TDC-007 CREAMY DRIVE
こちらが、TDC 007です。非常に多彩なコントロールのオーバードライブですね。
大きな白いノブはLevel、Gain。4つの黒いノブがEQセクションで、左からLF、M FREQ、MF、HFとなっています。ミッドレンジのみセミパラメトリックEQのMT-2と同じスタイルです。
内部はこんな感じです。
もちろん大きな基板の裏にもパーツがあると思いますが、いろいろとレアなパーツを使用したペダルです。
IC(1980)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
ゲルマニウムトランジスター(1980)・・・・・・・・・・・・・・1
シリコンダイオード(2000)・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
電解コンデンサー(1990)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
タンタルコンデンサー(2000)・・・・・・・・・・・・・・・・・1
カーボン抵抗の全て(2000)・・・・・・・・・・・・・・・・・・23
マイラーコンデンサー(2000)・・・・・・・・・・・・・・・・・8
セラミックコンデンサー(2000)・・・・・・・・・・・・・・・・1
※ ()内は製造年代、数字は使用個数を表しています。
以上が生産完了したパーツ類。これらのパーツの在庫がなくなれば生産も完了するという、潔いペダルです。
基板にはこのモデルの型番が刻まれています。
では、写真はこんな感じで、レビューしてみましょう。
- 操作性
多彩なノブが付いていますが、操作性は悪くないです。ノブの効きもよく、役割がしっかりしているため、音作りはやりやすいですし、ノブの役割も分かりやすいです。
- サウンドレポート
では、音を。まずはいくつかサンプルを録りました。
サンプルサウンド1(Medium Gain)
全ノブを12時にしてのサウンドです。
(聴けない場合はこちら)
- 録音環境
ギター:Fender USA American VIntage 57 Stratocaster リアPU
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
セッティング:Level:10:00、Gain:12:00、LF:12:00、M FREQ:12:00、MF:12:00、HF:12:00
ギターのヴォリューム:フルアップ→Vol8→フルアップ
サンプルサウンド2(Mid Scoop High Gain)
ミッドを思いっきり削ったフルゲインサウンドです。
(聴けない場合はこちら)
- 録音環境
ギター:Fender USA American VIntage 57 Stratocaster リアPU
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
セッティング:Level:12:00、Gain:Full Up、LF:3:00、M FREQ:12:00、MF:Minimun、HF:3:00
サンプルサウンド3(High Gain)
ミッドを強調したフルゲインサウンドです。
(聴けない場合はこちら)
- 録音環境
ギター:Fender USA American VIntage 57 Stratocaster リアPU
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
セッティング:Level:12:00、Gain:Full Up、LF:9:00、M FREQ:10:00、MF:3:00、HF:2:00
サンプルサウンド4(Low Gain)
ミッドを強調したフルゲインサウンドです。
(聴けない場合はこちら)
- 録音環境
ギター:Fender USA American VIntage 57 Stratocaster リアPU
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
セッティング:Level:12:00、Gain:3:00、LF:12:00、M FREQ:12:00、MF:12:00、HF:12:00
音はこんな感じです。基本的に非常にハイレスポンスで、コンプレッションも浅いタイプのオーバードライブペダルです。
EQの効きはかなり良いです。特にサンプル2と3ではゲイン設定が同じですが、片方はミッドを削り、片方はミッドを強調したサウンドとなっています。別物のペダルというくらい違ったサウンドになっているのが分かると思います。
こういったスタイルのペダルは、かなりシャープな音のペダルが多いんですが、このペダルは音のエッジが丸く、暖かいサウンドなのが特徴です。ゲイン自体は全体的にロー〜ミッドゲイン程度の設定です。
ゲインを下げると、ほとんどクリーンなサウンドが得られます。しかしこの低いゲインの設定も良く、強く和音を弾けばうっすらと軽いコンプレッションがかかるような、絶妙な設定のチューブアンプ的な音色を作ることができます。
さらにコンプレッションがかかっても音自体の解像度が良く、同時に丸みのあるサウンドなのが良い感じです。Creamy、という名前はこのあたりの特徴から来ているのではないかと思います。
レスポンスが本当に鋭いので、タッチは鮮明に出ます。そのため完全に手の内にするのは少し難しいかもしれません。ただ、これは馴れてしまうと常にローゲインでONにしておいても良いような、そんなペダルだと思います。個人的にはゲインを上げたときよりも下げたときの方が好みでした。EQもよく効くので、オーバードライブだけでなく単にEQの方をメインとして使うこともできるペダルです。
これは、はまる人は手放せなくなるタイプだと思いました。機会があれば是非試してみてください。
サンプルムービー
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