Ibanezのレギュラーモデルの中で最上位のシリーズとなるj.customシリーズの2ハムモデル、「Ibanez RG8420ZD」。2010年に買ったモデルを久しぶりに使ってみようと思いました。
どれくらい久しぶりかというと、ハードケースから出したのがたぶん2年ぶりくらいというものです。ネックの状態は何も問題なかったんですが、弦が錆びてしまって、その錆びがフレットにも移ってしまっていました。ヴィブラートかけるとなんかザラザラした感触があるような状況でした。
さらにチューニングしようと思ってロックナットをゆるめ、1弦のペグを回した瞬間に弦が切れてしまいました。これはもう交換しないといけないということで、交換することにしました。
このギターのEdge-Zeroブリッジ(ゼロポイントシステム搭載)は、いわゆるフロイドローズ系のダブルロックトレモロです。機構類はIbanezオリジナルですね。今回やるのは特にセッティングを変更したりすることもない、ただの弦交換です。「フロイドローズ系の弦交換は面倒」というイメージもあるかと思うんですが、ちょっとしたツールを使うだけで全然楽にできるので、その辺も載せていこうかと思います。
ではいってみましょう。
早速、ツール使っていきます。まずはこちら。
トレモロの裏に差し込んで使います。(これ奥に差し込みすぎですね・・・)
なんのためにやるかというと、フローティングトレモロはボディ裏のスプリングと弦の張力を釣り合わせてトレモロユニットをフローティングさせています。なので、弦をはずすとスプリング側にトレモロが引っ張られてしまいます。それをなくすためにトレモロを抑えておくためのツールですね。
もちろんこのツールがなくても薄い板とかクロスをはさんだりすることで代用することもできます。
ロックナットを外したら、弦をブリッジから外します。ブリッジ側で弦をロックしているナットをゆるめて弦を外します。Edge Zeroブリッジではロックナットと共通のレンチでゆるめることができます。
そしたら、状態の悪くなっている指板をメンテナンスしていきます。
今の状態と、使用中のGorgomyteクロス。写真で見ると状態のひどさが分かりますね。ちなみにフレットはステンレスなので、フレット自体は錆びていません。弦の錆びが付いてしまっている状態ですね。
指板全体をしっかりと拭いたら、コットンクロスで仕上げます。これは化粧用のコットンなんかを使えば良いと思います。もう古くなったTシャツなんかでもいいみたいです。
綺麗になったのがこちらです。相変わらず笑えるくらい綺麗になりますね。
そしたら弦を張っていきましょう。工場出荷状態から張られているダダリオの9-42です。
そして、サドルに弦を差し込み、ナットをしっかりと締めて固定します。ここは思いっきり強く締め付けましょう。
だいたいチューニングしたら、最初に置いたShredNeck TremBlockを外します。特にセッティングを変えていなければ、これでバランス取れると思います。あんまりブリッジの角度がおかしくなるようなら調整が必要ですが、今回は特に何もありませんでした。
そしたら次のツールです。弦伸ばしツール、String Stretchaですね。
弦を伸ばしたら、再度チューニングします。このとき、ちょっと下げ目にチューニングします。1弦はだいたいジャストでいいですが、6弦側になるにつれちょっと下げるのが良い感じですね。
そしてロックナットを締めます。このロックナットでちょっとチューニングが上がるので、下げ目にしています。その後、ブリッジ側のファインチューナーで細かくチューニングをする、という形ですね。
ということで、今回使ったのがこんな感じ。ついでに載せておくとチューナーはTC Electronic Polytune Clipですね。これ反応良くて使いやすいんですよね。
買ったときの様子
ということで、これで弦交換完了です。何もせずに弦を一気に外してしまうと、その後がめちゃくちゃ大変になってしまいますが、ポイントを押さえておけば簡単なんですよね。
Lineアカウントから1日1回ブログ更新をお知らせ!
Lineブログ更新中!
がっきや速報
人気blogランキングへ