数あるマルチエフェクターの中でも特に広く、そして深く音を作り込むことが出来る“最強”マルチエフェクター、Fractal Audio Systemsの“Axe-Fx”が新しくなりました。
「Fractal Audio Systems Axe-Fx III」。
今までは2Uラックサイズだったこのシリーズですが、今回で3Uラックサイズとなりました。これはKemperやHelix Rackと同じサイズになります。サイズ482mm × 131mm × 292mm。つまり奥行きもよりコンパクト化され、一般的なキャビネットの奥行きよりも小さくなっています。
心臓部のDSPも新たにKeystoneという1GHzフローティングポイントのDSPを2つ搭載。その他内部の周辺機器などもアップデートすることで、これまでのAxe-Fx II XLと比べ、DSPパフォーマンスが倍以上となっています。
大型の800×400ピクセルのカラーディスプレイを搭載しています。
アンプモデリングも新しく。各アンプには5ノブ、パラメトリックPre EQ、独立した4つのチャンネルを搭載し、操作性や音の幅が広がります。1プリセットに2つまでのアンプモデリングを使用可能。実質的に1つのプリセットで8チャンネルアンプとして使うこともできます。
キャビネットシミュレータも大きく変わります。今回のモデルでは、基本的に全てIR化。2048のキャビネットIRを搭載しています。今までのモデルにあったキャビネットシミュレータはレガシーバンクに納められ、そちらも使うことができます。もちろんIRは外部のものを読み込み可能。ユーザーキャビネットも2048種類保存可能。ここに4chミキサーが入っていて、IRをミックスして使うこともできます。
Axe-Fxのプリセットはインベントリとして選択できるエフェクトブロックをグリッドに並べて作ります。このグリッドは6×14。ここに様々なエフェクトブロックやルーティング、インプット、アウトプットを並べていきます。プリセットには4つのシーンを設定でき、それらを512種類保存することができます。
入出力端子も豊富です。
・前面
INSTR、PHONES
・背面
インプット1:INSTRUMENT、インプット2:L/Rインプット(コンボ端子)、インプット3:L/Rインプット、インプット4:L/Rインプット(インプット2〜4はバランスド)、アウトプット1:L/Rアウトプット XLR L/Rアウトプット GND LIFT付、アウトプット2:XLR L/Rアウトプット GND LIFT付、アウトプット3:L/Rアウトプット、アウトプット4:L/Rアウトプット、XLRはバランスド、フォン端子はハムバスター(グランドループノイズの問題を軽減する)、AES:XLR IN/OUT、SPDF:RCA IN/OUT、USB、MIDI:IN、OUT、THRU、エクスプレッション:2つ、FASLINK IIという構成。
USB端子は8イン/8アウトのオーディオインターフェースとしても機能します。
複数のステレオエフェクトループや多数のパラレルアウトなど、様々なシステムに合わせたルーティングが可能ということですね。
収録エフェクトなどもより強化。RTA(リアルタイムアナライザ)によるオーディオスペクトル解析なんかも可能となっています。
サンプルムービー
サンプルムービー2
Kemperとの比較
Axe-Fx IIとの比較
プリセットの様子
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