英国のアンプメーカー、Orangeから、コンパクトな100Wパワーアンプが登場です。
「Orange Pedal Baby 100」。クラスAB、ソリッドステートのパワーアンプです。サイズは約3.2kg、横幅30cm。コンパクトかつ軽量で持ち運びにも優れたモデルですね。
このパワーアンプのターゲットは、ほぼ間違いなくデジタルアンプです。Kemperのパワーアンプ無しモデルやAxe-Fx、Helix、HX Stompなどのデジタルアンプモデリング系モデル。
それらとよく組み合わされるのはデジタルパワーアンプですが、それとは違う、アナログならではのサウンドを作ります。「真空管アンプの設計にインスパイアされたシングルエンドのクラスAフロントエンド」を採用し、ソリッドステートながら真空管ライクなトーン。
Volume、Treble、Bassコントロールを搭載し、キャビに合わせてサウンドを調整することもできます。
背面にはスピーカーアウトを搭載。
本体には大きくロゴが入っています。
モデル名も、ペダルと組み合わせることを考えて作られており、「イコライザーはよりフラットでナチュラルなサウンド指向」。アンプモデリングで作り込んだトーンを大きく変えること無く、キャビネットや環境に合わせてEQを調整するような使い方を想定している感じですね。
デジタルアンプも、それをキャビネットに出力するなら、真空管パワーアンプが理想的。ですが真空管パワーアンプは重たくなってしまうので、ソリッドステートで設計した、というようなモデルですね。
そして、このモデル自体も面白いんですが、なによりもこれまで「個別のパワーアンプをほとんどリリースしていないOrangeが作った」ということも大きなポイントだと思います。Orangeのアンプはヘッドやコンボなどそれ自体でアンプ部が完結する作りになっているものがほとんどですが、そういったメーカーがデジタルアンプを意識したモデルを作る、というのは、それだけデジタルアンプを使うプレイヤーが増えてきているということでもあると思います。
Fryette(旧VHT)等のように、以前からラックのプリ/パワーアンプに積極的だったメーカーだけでなく、今後、様々なアンプメーカーがこういったモデルを出してくるということもまた考えられるところかなと思います。
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