高いサウンドクオリティのデジタルエフェクトやパワーサプライで人気のStrymonから、新しいディレイ/リバーブペダルが登場です。
Strymon VOLANTE。3つのフットスイッチを搭載するディレイ/リバーブペダルですね。
モデル名、ボランチはポルトガル語で舵とかハンドルを意味する言葉。そこから転じて、主に南米サッカーでゲームの舵取りを行う、司令塔的な役割を果たす選手をボランチと呼ぶようになりました。アルゼンチンではMFそのものがボランチというポジションとなっていて、ブラジルでは守備的な役割のMFをボランチと呼びます。日本ではブラジルサッカーに近い感覚で使われることが多いですね。
そんな名前の付いたペダルです。
このペダルのメインとなるのは3タイプのディレイです。中央左側にあるミニスイッチで、drum、tape、studioからディレイタイプを選択できます。drumはマグネティックドラム、いわゆる磁気ドラムや磁気ディスクと呼ばれる機構を用いたエコーのサウンドを再現。有名なモデルではBinson Echorecなどがあります。tapeはもちろんテープエコー。studioは、かつてオープンリールテープをレコーディングに使用していた時代に、そのテープを用いて作られたエコーです。レコーディング用テープを使うので、最もクリアなエコーとなります。
上段にあるノブはREC LEVEL、MECHANICS、TIME、REPEATS、ECHO LEVELで、それぞれエコーの録音ヘッドに送られるシグナルレベル(プリアンプレベル)、テープの状態などを調整するもの、ディレイタイム、フィードバック、ディレイレベルとなります。TIMEノブの右にあるhalf、normal、doubleスイッチでディレイタイムレンジを調整可能。これはテープスピードをイメージしているので、halfの方がディレイタイムが長く、doubleは短くなります。normalが200ms~2sで、それぞれhalfは倍、doubleは半分のディレイタイムとなります。
下段のノブはLOW CUT、WEAR、SPACING、SPRING。LOW CUTはディレイ音のローカット、WEARはヘッドの状態を再現するもので、主に高域に作用、SPACINGは再生ヘッドの間隔を調整、SPRINGはスプリングリバーブレベルです。
中央にある8つのボタンは、イメージされる4つのヘッドのON/OFF(Playback)とフィードバックのON/OFF(Feedack)を行うボタンです。
フットスイッチは、左からON、FAVORITE、TAP。ONは長押しでインフィニット、無限フィードバックとなり、TAPは長押しでサウンドオンサウンド、つまりループがONになります。ループ中はフットスイッチが左からリバース、スタート/ストップ、速度変更となります。
FACVORITEスイッチは、中央のボタンを用いて8種類のプリセットにアクセス可能。MIDIを使えば300種類のプリセットを呼び出すこともできます。
背面には楽器/ラインレベル切り替えのできるステレオインプット、ステレオアウトプット、エクスプレッション、MIDI IN/OUT、USB端子を装備。USB端子はDAW等からUSB/MIDIとして操作できます。
Strymon Volante - Tape Echo Examples - Demo
Strymon Volante - Drum Echo Examples - Demo
Strymon Volante - Magnetic Echo Machine - Intro
Strymon Volante - Studio Echo Examples - Demo