今ではもう当たり前のペダルとなったミニサイズペダル。
日々、各メーカーからいろいろなモデルが出てきている状況ですが、まだそれほど多くない今のうちに出来る限りのモデルをまとめて紹介してしまおうというミニサイズペダル特集。前回のコンプレッサー/モジュレーション編からだいぶ間が空いてしまいましたが、Part4、いってみたいと思います。
今回はアンビエンス系ということで、ミニサイズのディレイとリバーブペダルをまとめてご紹介していこうと思います。
では、いってみましょう!
※基本的にMXRサイズよりも小さなペダルをご紹介します。最小サイズ、ミニペダル、超小型エフェクター等いろいろ呼び名がありますが、当サイト内では基本的にミニサイズと呼んでいます。メーカーのアルファベット順にご紹介します。
- ミニサイズディレイペダル
Lovepedal Echo baby
まずはこちら。ミニサイズペダルが一般化するのに大きな役割を果たしたLovepedal Micro Seriesのモジュレーションディレイです。
本体のノブはディレイタイムのみ。ですが内部トリマでMix、Volume、Feedbackのコントロールが可能。さらにフットスイッチを長押しすることでモジュレーションのON/OFFが可能となっています。最大ディレイタイムは720msと十分な長さです。デジタルディレイです。
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MAXZ Pedals ECho
ディレイ MAXZ Pedals ECho |
Mix、Repeat、Timeコントロールを搭載した、最大600msまでのミニサイズディレイペダル。アナログ回路にデジタルチップのPT2399を使ったハイブリッドタイプのディレイです。
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Modtone Mini Mod Delay
Modtone Effects Mini-Mod Delay |
Level、Time、Repeatコントロールを搭載し、アナログ回路にデジタルチップを組み合わせたハイブリッドタイプのディレイです。
非常に低価格で、また台形の筐体により本体に電池を内蔵可能です。
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Mooer Ana Echo
手頃でクオリティの高いペダルをラインナップするMooer Micro Seriesのディレイペダルです。
このサイズのペダルには珍しい、3205BBDを使ったアナログディレイです。コントロールはRate、Echo、Intence。Rateがディレイタイム、Intenceがフィードバックです。
ディレイタイムは20〜300ms。強い発振も特徴の1つです。
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Mooer Reecho
MOOER Reecho |
先ほどのAna Echoと違い、こちらはデジタルディレイです。
コントロールはE.Level、F.Back、Time。さらにTapeEcho、RealEcho、Analogの3モードスイッチを搭載。それぞれテープエコー、ナチュラルなディレイ、アナログディレイサウンドとなっています。5ms〜780msの幅広いディレイタイム設定が可能です。
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Myth Fx Infinium
MythFX / ミスエフエックス Infiniu... |
まず、上部の3モードスイッチで、フィルタ/リングモジュレータ・リングモジュレータ+ディレイ/ディレイの3つのモードが切り替えられます。
左上のノブはディレイタイムですが、フィルタモード時はSensitivityコントロールとなります。右上はフィルタモード時にFilter Q、ディレイモード時はDelay Repeats、リングモジュレータモード時はRing Mod Frequencyコントロールです。左下がVolume、右下がドライとウェットのBlendコントロールです。Blendは50〜100%の範囲で調整可能。FETプリアンプ、アナログバッファでアウトプットの品質向上やハイインピーダンスなダイナミクス等音質にもこだわって作られたモデルです。
ディレイのサンプルムービー
リングモジュレータのサンプルムービー
フィルターのサンプルムービー
Red Witch Violet Delay
RED WITCH / レッドウィッチ Violet Delay |
このシリーズは内部にリチウムイオンバッテリーを搭載し、ペダルに9〜18Vのアダプタで充電することの出来るペダルですね。
コントロールはRepeat、Delayのみのシンプルな仕様。ディレイタイムは最大800msと長いディレイにも対応します。アナログ回路にデジタルチップを用いたハイブリッドタイプのディレイとなります。
内部にMixトリムポットを搭載。フル充電で約24時間の駆動が可能となっています。
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- ミニサイズリバーブペダル
Malekko Heavy Industry SPRING
【エフェクター】Malekko Heavy Industry SPRING |
まずはこちら。ミニサイズのリバーブペダルとして、前作「Chicklet」から定番モデルとなっているMalekko Heavy Industryのミニサイズリバーブです。
コントロールはMixとDwell。スプリングリバーブサウンドをシミュレートしたシンプルなデジタルリバーブです。
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Mooer Shimverb
続いてはこちら。Mooer Micro Seriesのミニサイズリバーブペダルです。
Delay、Level、ColorとRoom、Spring、Shimmerの3モードスイッチを搭載。ループリバーブ、60sスプリングリバーブ、そしてポストロックなどに最適なきらびやかなShimmerリバーブを切り替えることができます。
サンプルムービー
Myth Fx Triton
前回のコンプレッサー/モジュレーション編にも出てきたペダルですね。
トレモロ、コーラス、フランジャー、フェイザーと、トレモロとフェイザーにリバーブをミックスすることの出来るペダルとなっています。
コントロールはRate、Depth、Volume、Blend、およびTremolo、Phaser、CH/FLの3モードスイッチ。Blendコントロールは、Tremoloモードではドライ/ウェットとリバーブのミックス、Phaserではリバーブのミックス、CH/FLではコーラスとフランジャーのブレンドとなります。
トレモロ・リバーブのサンプルムービー
フェイザー・リバーブのサンプルムービー
コーラス・フランジャーのサンプルムービー
というわけで、今回はミニサイズアンビエンスペダルのご紹介でした。アンビエンス系ペダルは複雑な回路やデジタルの技術が必要となるためか、他のペダルと比べるとまだ数はそれほど多くありません。
しかし、少しずつ数がふえつつあり、またハイクオリティを求めたモデルから低価格化を進めたペダルなど、メーカーによるスタイルの違いも出てきています。
そのあたりも求めるものに応じて選ぶことができて面白いです。
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