今年の初め。まさに2020年の1月1日、新しいカメラを買いました。
toy-love.hatenablog.com
この「SONY α7R IV」というカメラ、恐ろしいです。そして大好きです。
今が3月半ばなので、だいたい2ヶ月半ほど実際に使ってみて、このカメラの恐ろしさがどんどんと分かって来たので、そんな話をしようと思います。
ちなみになんでSONY α7R IVを選んだか、とか、フルサイズミラーレスっていうのは何、といったことはこの辺にも書いているのでよかったら。
toy-love.hatenablog.com
じゃあ、いってみましょう。
- 超高画素なのに普通に使えるということ
SONY α7R IVは、レンズ交換式のデジタルカメラです。
35mmフィルムと同等のフルサイズセンサーを搭載した、レフ機構のないミラーレスカメラ、なのでフルサイズミラーレスと呼ばれる種類のカメラですが、その中でもかなり特殊なカメラの1つです。
何が特殊かというと、解像度です。フルサイズセンサーでは世界初となる6100万画素、ということなんですが、まぁここまででかくなると数字でもあんまり分からないですよね。
画像のピクセルサイズでいうと、これは9600×6376ピクセルの画像です。
参考までに、27インチで5KのRetinaディスプレイを搭載したiMacの解像度が、5,120×2,880で、だいたい1500万画素。
すさまじい画質として知られる8Kの解像度が7680×4320で、3400万画素くらいです。
もちろん写真は靜止画なので単純に、例えばプロが8K映像を録るような、NHKがBBCと共同で秘境の生き物を撮影するのに使うようなカメラと比較とかはもちろんできないですが、それでもこのカメラのすさまじさがなんとなく分かるかと思います。
これがどういうことかっていうと、
例えばこの写真。これはなんか昭和のカメラ屋さんをイメージした展示の写真で、これ自体はどうということもない写真ですね。
ではここを見てください。そう、左の丸く囲ったところ。ここを元のサイズに拡大すると
こうなります。
思わず「は?」って言いましたよ。撮った写真見て。
で、この写真なんですけど。まぁF2という明るめのレンズを開放(F=2.0)で使っているとはいえ、室内で、フラッシュもなく、手持ちで撮った写真なんですね。普通のスナップ。屋内で。
この写真はブレもなく綺麗に撮れていますが、ここまで解像度が高いと、時々ブレが目立つようになります。まぁブログに載せるサイズにすれば関係ないくらいなんですが、元のサイズで見ると、小さなブレが見えることもたしかにあります。撮影に「多少は」気を遣わないといけないカメラなのは確か。ですが、それでも気軽に、普通に使うことができて、この解像度が生み出せるってのがヤバいです。
もちろん、解像度が大きい=正義ではないです。そんな解像度要らない、というのも分かりますし、解像度は少なくてももっと空気感まで記録できるような素晴らしいカメラも知っています。このカメラはあくまで「解像度特化型」の特殊なカメラということですね。スーパースポーツな車に「パワーはそんな要らない。燃費が良くて快適に乗れて荷物が積めるのが大事」って言ってもしょうがないんです。
その上であえて車に例えると、このカメラはスーパースポーツなパワーとスピードがあるのに乗りやすくて荷物もそこそこ積めるという感じ。日産のGT-Rみたいなカメラ、って言えば分かる人は分かるかと思います。(フェラーリがハッセルブラッド、ポルシェがライカ、ランボルギーニがシグマ・・・って勝手なイメージ。)
- レンズ測定器?
かつて、2012年にNikon D800という一眼レフカメラが発売されました。
2012年当時、D800は3630万画素という、当時最強の解像度を誇るカメラで、その解像度はレンズの限界を測ることができるという意味で、畏怖を込めて「レンズ測定器」なんて呼ばれたりもしました。
大きくて重たい、でも圧倒的な画像が出てくる。さすがにNikonの一眼レフなのである程度普通に使うこともできましたが、それでも三脚推奨なカメラでした。今のD850(4575万画素)はもっと普通に使えるようになってますが、それでもやっぱりでかくて重いです。
D800やD850が電池、メモリーカード含めて1kg、α7R IVは665gだといえば、その取り回しの良さの違いは分かると思います。私はD850も大好きです。完全に個人の好みですけど、カメラはNikon、OLYMPUS、そしてSONYが好きです。
それはともかく、3630万画素でレンズ測定器だったら、6100万画素はもっとレンズ測定器と言うこともできるわけです。
実際、こういう記事があります。
asobinet.com
あ、別に読まなくても大丈夫です。タイトルだけ見てもらえれば。
これは元々海外のマニア?かなにかの人が、α7R IVに膨大なレンズを付けて同じものを撮り、その「解像感」、つまりどれだけ「くっきり写せるか」を試して評価したもので、実際に使う上で問題になることはないレベルでの評価です。(リンクした記事はそれを元に日本語にしたもの。本家サイトにはもっと膨大な数のレンズの記録があります。たぶんあとから追加されたのかな。そっちはマニアックすぎる上に見づらくて英語なのでリンクはしません。)
そう、分かってるんです。こんなマニアックな一点評価は普通に使う上では意味が無いってことは分かってるんですけど・・・・・・。
なぜか手元には、この人の評価で最高のレンズとされた2本、FE 24mm F1.4 GMとFE 135mm F1.8 GMがあるんですよね・・・。
どっちもレンズ1本でFenderとかGibson USAモデルくらいの価格。
いや、まぁ、素晴らしいレンズです。素晴らしいというか、すさまじいというか。
正直、私はプロの写真家ではないし、技術も全然です。でも、というか、だからこそなのかな。例えば、撮るときは良いと思ったのに帰って見てみたらそうでもなかった写真があるとして、それを「道具のせい」にしたくないんですよね。で、自分に技術とかがきちんとあれば、それは自分が悪いのか道具の限界なのか分かると思うんですけど、それがまだ分からない。分からないなら、道具を最高峰にしておけば、道具のせいに出来なくなりますね、という考えがあって。
あと、こういうなんかすごいマニア?かプロの人か分かりませんが、そういう人が「最高」と評価したものがいったいどんなものなのか試してみたかった、というのもありますし・・・あとこれ。
SONYが最高峰のG Masterレンズをどのように開発したかのインタビューなんですが、これをつい読んでしまって。これは体験しとかなきゃ、って気持ちになったんですよね。
- 今のシステムと、このカメラによって変わったこと、変えられたこと。
先ほどのレンズとは別に、HVL-F60RMというフラッシュと、Manfrotto Befree Advanceという三脚も買いました。
フラッシュはブログでエフェクターとか撮るのに必要です。特にフルサイズのカメラだとレンズが長くなってそこが影になるのでフラッシュないと困るレベルです。三脚は・・・まぁ別のも持ってるんですけど、動画作りたかったので写りがいいやつを・・・とw
で、サブで写真だけのYoutubeチャンネルを作って、動画まで作っちゃいました、というのが今の状況です。下記がチャンネルと1本目の動画です。
一応この動画はこだわりがあって、BGM全て自作です。まだぜんぜん曲数ないですけど。てかこの動画だとピアノの曲とドン、ドドドンみたいなリズムのと、最初のぽわーんみたいな音しか使ってないですけど。
劇伴っていうんですかね。厳密には曲を先に作ってから動画に当てはめてるので違うんですけど(本来の劇伴は先に演技や台詞があって、それに合わせて曲を作っていきます)、こういうジャンルの曲は作ってこなかったので、新鮮で楽しいです。
動画、音楽、写真。それらを上手いことリンクさせていろいろと作っていけたらいいな、と思っています。
本当に、「SONY α7R IV」、恐ろしいです。
まず本体の持つスペックというか、尖った部分だけじゃなくて全体のパッケージや取り回しまで含めて、総合力がモンスターです。
そして、そのパワーゆえ、使いたくなるレンズがまた恐ろしいです。今もまだ欲しいレンズありますけど、どれもそうそう簡単に買えないものばかりで・・・まぁ広角、標準、望遠の3つの単焦点がそろったので、しばらくはこのシステムでいくかな、と思います。
で、それらの持つパワーと魅力にやられて、ついに動画まで作るようになってしまいました。
この動画を作るってことは、早朝に出かけていって写真撮って帰ってきてBGM作って動画編集して・・・ってことをやるわけで。もちろんすごい楽しいんですけど、ここまで人を動かす力があるんだなと思って、改めて恐ろしいカメラだと思います。
ということで、急に写真チャンネルとか作り出して何やってんの?と思った人もいるかと思いますが、現状報告ついでに書いてみました。
これからもこのブログ、そしてよければkini.photoの方も、よろしくお願いします!
Lineアカウントから1日1回ブログ更新をお知らせ!
Lineブログ更新中!
がっきや速報
人気blogランキングへ