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当サイトの内容を説明文等に使用している楽器店さんがあるようですが、一切関係がありません。

切れ味鋭いオーバードライブ、「kgr harmony X KUROSAWA 初発刀」レビューします!

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南部鉄器エフェクターでおなじみのkgr harmonyクロサワ楽器のコラボレーションで生まれたオーバードライブ、「kgr harmony X KUROSAWA 初発刀」。

「夢想神伝流居合道の古流初伝 1本目の業名」に由来する・・・要するに居合いの技名から取られたモデル名が付けられたオーバードライブです。モデル名は実際に想神伝流居合道5段を持つというクロサワ楽器お茶の水駅前店のエフェクター担当の人が発案したということです。

どんな感じなのか、レビューしてみます。

kgr harmony X KUROSAWA 初発刀

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こちらが「初発刀」。オーバードライブです。コントロールはVolume、Tone、Gain。
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筐体はアルミですが、フットスイッチプレートが南部鉄器製となっています。この形は居合刀「突兵拵」の鍔の形を元にしています。

この南部鉄器の質感と調和する塗装の筐体は、kgr harmonyがディーラーとなっているカナダのパーツメーカー、GØRVA DESIGN製。もともとこの塗装の筐体ということです。若干丸みがあって、あまり見ないスタイルの筐体です。

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ノブはアメリカのLove My Switches製。アルミ製ノブです。こちらも質感高いです。

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回路はディスクリート。シリコンダイオードで対称クリッピングを通ります。

ではレビューいってみましょう。

  • 操作性

ノブに名前はありませんが、スタンダードなスタイルなので迷うことは無いと思います。ブースター的に使うことも考え、ボリュームをかなり大きく取られているので、Vol設定12時だと音がかなり大きくなります。最小では音が出ないところまで下がるので、それ自体は問題はないと思います。

  • サウンドレポート

では音について。まずはサンプルを少し。

ゲイン高めの歪み

ノブ:Volume:11時、Tone:2時半、Gain:4時
ギター:Fender USA American Vintage 57 Strat
ピックアップ:リア
アンプ:Kemper Profiler
リグ:Matamp GT120
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まずはがっつり歪ませてみました。KemperでアンプのリグにMatampを選んだのは、先日エフェクターブックVol.51の連載で取材に行かせてもらったときに見せてもらった開発でMatampが置かれていたから。開発時に想定したサウンドに近い音が出せるかなと思って選んでみました。

たしかに、Matampのクリーンだけどちょっと暗めの音とのマッチングは良いです。重心がミッドよりちょい下くらいにあって、同時にアンプの特性を全くと言って良いほど変えない。そのまんま歪んでる感じの音が特徴ですね。クリーンの音と比べたら分かりますが、真ん中が強めに上がりつつ、全体のキャラクターが透明で、だけど鋭い感じがある音です。

フェンダー系にクランチ

ノブ:Volume:10時、Tone:12時、Gain:12時
ギター:Fender USA American Vintage 57 Strat
ピックアップ:リア
アンプ:Kemper Profiler
リグ:Fedner Champ II 1983
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とてもフェンダーらしい音が出るChampのリグに12時位置の設定で。12時だとあまり歪んだ感じは無く、軽いクランチが加わるような感じになります。ほとんどブースターですが、音がちょっとパキっとした感じになっていて、鋭さが出ます。そしてアンプのキャラクターはそのまんま変わらず。ミッドのちょい下付近が少し盛り上がる特性もやはりあります。

クランチなアンプにブースト

ノブ:Volume:12時、Tone:2時、Gain:9時
ギター:Fender USA American Vintage 57 Strat
ピックアップ:リア
アンプ:Kemper Profiler
リグ:KOCH power Tone II
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最後に、アンプが少しクランチな設定になっているリグにブースター的に使ってみました。
どちらかと言えばアメリカンよりヨーロピアンなアンプとの相性が良いように感じます。途中でOFFからONにしていますが、音として録ると違いが分かりにくいくらい、アンプのキャラクターを変えません。ただサチュレーションがかなり変わっていて、音自体の密度をコントロールするように使うことができます。トーン高めですが、これはアンプやギターの特性に合わせて使うと良い感じだと思います。

オーバードライブを表現するものとして、トランスペアレントという言葉があります。アンプのキャラクターを変えないという意味では、このペダルはトランスペアレントと言っても良いかも知れませんが、実際の感覚としては、いわゆるトランスペアレント系とはちょっと違っていて、もうちょっとスタンダードよりなドライブという感じです。つまり、透明ではない。
オーバードライブとしての存在感はちゃんとあるんだけど、結果的な音はキャラクターが変わらず、そのまんまアンプが歪んだりブーストされたような音色になります。

かといってエフェクト感がないかといえばそうではなく、音のサチュレーション、密度、鋭さを調整するように使うことができます。レスポンスは良いですがセンシティブすぎることもありません。
鋭利な刃物感はたしかにあるんですが、同時にミッドちょい下付近が安定する太さがあるので、かなり使いやすいです。特にUKやヨーロッパ系アンプとの相性が良いように思います。OrangeとかVoxとかもかなり。フェンダー系と合わせるならP-90やハムバッカーの方が合うかも。シングル+フェンダーだと少しセンシティブさが出てくる感じはしました。アメリカンでもメサなら大丈夫かな・・・。アンプのキャラクターが変わらずそのまま強調する感じはあるので、好きなアンプと合わせるブースター~オーバードライブならすごく楽しいペダルになると思います。

 
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