久しぶりに曲作ってみました。
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ニコニコ動画
ケルト風な感じの曲です。ケルトというのはイギリス北部のスコットランドとかアイルランド、あとフランス北部ブルターニュやスペイン北部のガリシアなどに残っている文化などを総称する感じですね。その文化の民俗的な音楽がケルト音楽です。ケルト音楽はゲーム、特にRPGとかでよく使われることがあるので、知らなくても聞いたことがあると思います。
ゲームのRPG自体が日本発祥みたいなところがあるんですが、その中心的なタイトルであるFinal Fantasyシリーズの楽曲を手掛ける植松伸夫氏が民族音楽大好きで、FF音楽にはケルト音楽の要素がそもそも詰まってるんですよね。たぶんその影響も多くあると思います。
ドラゴンクエストのすぎやまこういち氏はクラシックよりなので、その辺の曲作りの視点の違いなんかもけっこう見えたりして面白いです。
ケルト音楽は日本の民謡っぽい旋律とかもあったりして、普通に日本の曲と思ってたらケルト音楽だった、みたいなこともあります。
おそらく日本で最も有名なケルト曲は「AULD LANG SYNE」という曲。
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明治時代に日本語の歌詞が付けられ、尋常小学校唱歌となり、日本で知られるようになりました。そう、「蛍の光」ですね。
ちなみになぜか閉店とかに流れる曲と思われていますが、実はあれ、別曲なんですよね。蛍の光は元曲と同じ4/4拍子。閉店の曲は3/4拍子で、同じ「AULD LANG SYNE」がアメリカで編曲され「哀愁」という映画に使われた「別れのワルツ」という曲が閉店時に使われる曲となったという経緯があったりします。ただ最近は閉店=蛍の光と思われすぎて、普通に蛍の光が閉店時に使われたりするらしいです。
他に世界的に有名なケルト音楽だと、この辺とか。
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「Scarborough Fair」ですね。歌詞をちゃんと見ると意味不明な曲です。
サイモン&ガーファンクルのバージョンがよく知られていますが、これはもともとケルト音楽でした。ポール・サイモンもけっこういろんな民族音楽を楽曲に取り入れたりしますね。
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て感じで、ケルト曲をちょっと紹介してみました。
では、今回の曲について。
使った機材など載せていきます。興味があればどうぞ。
まず、動画のイラストですが、これは全部AI出力です。Noble.AIで作った画像で、ちょっと変になってる部分だけフォトショップで修正したものです。手の形とか変になるんですよね。AIのままだと。これまで通りイラスト描ける方に依頼したいと思ったんですが、ずっと依頼していた方がかなりお忙しいようなので、今回は自分でやろうと思ってAI画像にしました。できればやっぱり人が描いた絵の方が好きなんですけど、AI画像も、このクオリティでこれだけの枚数がすぐ出てしまうというのは、こういうボカロMV用とかの使い方としてはめっちゃ便利ですね。この枚数を絵師さんに依頼したら、もっとクオリティは高くなると思いますが10万円以上で半年コースになってもおかしくないです・・・仕事ならともかく、個人の趣味の範囲じゃなくなります。
では楽曲に使ったものについて紹介していきます。
- ヴォーカル
Synthesizer V Studio Pro
Synthesizer V AI 花隈千冬
- ギター
Paul Reed Smith 2020 Custom 24
Kemper Profiler
ということで、今回ギターはPRSです。
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楽曲で流れてるのはめっちゃアコギの音ですが、それはこういうやり方をしています。
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正確に言うと、楽曲内ではKemperのCabには何も入れず、DAW側でAmplitibe 5を使ってアコギIRを入れています。(Kemperは44.1kHzまでのIRしか入らないんですが、使いたかったのが48kHzだったんです。)
いやエレアコ持ってたよねって言われても仕方ないんですが、ギター録ったのがGWの午前3時とかで、アコギ弾ける状況じゃなかったんですよね・・・。
- ベース
IK Multimedia MODO Drum
今回は初めてMODO Drum使ってみました。けっこう使いやすいです。パラアウトがBFD3よりやりやすいです。(というかBFD3のパラアウトはもうちょっとやりやすくなって欲しい。音とかは最高なんですけどね。)
- ケルト楽器
Best Service Celtic ERA 2
使った楽器はこんなかんじです。
PAD
楽曲の最初に出る音。Celtic Wind 2という「草原の朝」みたいな感じの雰囲気もあるPADを使っています。
ティンホイッスル
フィドル
フィドルはヴァイオリンの英語。なのでヴァイオリンと「全く同じ楽器」なんですが、単にフィドルと呼ばれる場合は、フォークっぽいというか、民族音楽などで使われるヴァイオリンを指します。ケルト音楽だけでなく、カントリーや北欧系のフォークなどでも使われます。ただ「全く同じ楽器」であるにも関わらず、音の出し方がいわゆるクラシックヴァイオリンと違っていて、実際に音色もけっこう変わります。
どれくらい変わるかというと・・・実際に打ち込んだ音で比べてみましょう。メロディはベタ打ちです。なんか聞いたことがありそうなかんじのメロディです。で、全く同じMIDIで音源だけを変えたものです。
- ヴァイオリン(EastWest Hollywood Orchastra OPUS Edition ソロ音源)
この森の中で酒盛りをしたくなるメロディの元になったのはケルトではなく北欧のフォークメタルですけど、実際に「あんな感じ」の音が出せますね。ちなみにCeltic ERA2のフィドルはモノフォニックなのでこのメロディは2トラックで作る必要があるという点は注意(?)です。EASTWESTの方はさすがというか、ちょっと映画音楽のオーケストラっぽい雰囲気が簡単に出せますね。
元曲はこれです。邦題「森の酒場でドンジャラホイ」。
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ケルティックハープ
ケルトのハープはクラシックのハープとは異なり、より小ぶりで持ち運びができたりします。据え置きのものもありますが、それでもクラシックハープより小さいです。
RPGとかで吟遊詩人が持ってるのがそれですね。
ガリシアンバグパイプ
バグパイプはケルトな風合いを簡単に作ることができますね。今回は「祈り」っぽい感じが出せるので、そこでバグパイプを入れています。スコティッシュではなくガリシアン(スペインのガリシア地方のもの)を選んだのは、単に音色が合っていたからです。
バウロン
ケルトのリズムといえばバウロン。元は洗濯桶とか農機具の桶に革を張ったものだと言われています。ケルトリズムといえばバウロンってのは有名なんですけど、リズム楽器として音はかなーり地味です。ヨーロッパの民族音楽なので、メロディがメインなんですよね。なんならリズムもメロディで作ってしまうような感じ。アフリカあたりだとリズムがメインでリズムでメロディを作るような感じになるんですけど。なので、伝統的な「ガチ」ケルトな楽曲のリズムはあんまり派手ではありません。なので・・・
Native Instruments Spotlight Collection : India
KONTAKTに入ってる民族楽器のインドパーカッションを追加しています。高めの音が欲しかったので、それを入れて民族音楽っぽいリズムを作りました。
- クラシック楽器
EastWest Hollywood Orchastra OPUS Edition
本格的なオーケストラ音源が欲しくて、SpitfireやVIENNAと悩んだんですけど、一番わかりやすくまとめて全部そろうのがEASTWESTだったので。ただEASTWESTを買うと、また別のストリングス音源とかも試してみたくなるという・・・こういう音源っていくらでも欲しくなってしまって困りますよね。ギターエフェクターと違って物理的な場所を取らないから怖いです。
ということで今回のストリングスはEASTWESTです。
Synthogy Ivory II Studio Grands
ただ楽曲ではピアノにディレイとシマーリバーブかかってるのでIvoryらしい音、みたいな感じではないですけど。
楽曲で使ったのはこんなかんじですね。
ここでもっかい動画載せます。
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では、もうちょっとケルト音楽について書いてみます。
冒頭では日本一有名なケルト曲と、世界一有名だと思うケルト曲を載せました。
ここからは、個人的に好きなケルト系楽曲を書いてみましょう。
ソーシャルゲーム、SHADOWVERSEのエルフクラス(アリサ)のテーマソングです。昔ちょっとやってたんですよシャドバ。トレカゲームのソシャゲ版ですね。世界観とかが好きでやってたんですけど、いつの間にか離れてしまいました。Tier1とかでガチガチに戦うより好きなデッキを作る方が好きで。とりあえずマスターランクまで行ったらあとは適当に遊んでました。超豪華な効果を持つレジェンドカードで巨大フォロワーを出す、みたいなのが好きなんですけど、そういうデッキを作るのってけっこう課金必須なんですよね。カードパックが3ヶ月ごとに出て、だいたいそのたびに1万5千円くらい課金してたんですけど、アディショナルカードってのが実装されるようになって、新カードの出るペースが上がった辺りでちょっと離れてしまいました。なんだっけ、十禍絶傑あたりまではやってました。プレイヤーとしては離れましたがゲーム自体は好きで、たまに実況動画見たりとかはしています。シャドバは音楽もすごく良いので、ゲーム音楽としてもすごく好きですね。
で、この曲はめっちゃケルト+オーケストラで、今回の楽曲とかなり構成が似てます。楽曲前半の小さめなタッタタタタっていう地味なリズムがバウロンで、ハープがバックに入ってアコギかブズーキの掻き鳴らしが入って、フィドルとティンホイッスルのメインメロディという感じ。ベースラインがクラシックストリングス。後半になるとバウロンが行進曲的なスネアに変わり、オーケストレーションされる感じとかも好きなんですよね。
こちらは、今回使った音源のBest Service Celtic ERA 2のサンプル楽曲です。これを聴いて、この音源買おうってなったんです。並べて聴くと音とかはけっこう違いますけど、このサンプルを聞いたときに、上のシャドバのBGMっぽいのが簡単に作れそうって思ったんですよね。
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J-POPでケルトな感じの曲で個人的に一番好きな曲。NHKの歴史番組のテーマソングで、サビの感じとかNHKの雰囲気がありますよね。けっこうNHKの歴史系番組のBGMって好きなのが多いです。大河ドラマのOPとかも良いの多いですよね。
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「ケルトバンド」SeanNorthの楽曲。これもすごく好きです。かっこいいですよね。
ケルトメタルです。サウンドやメロディとしてはパワーメタルな感じ。で民族楽器がうまく取り入れられています。バグパイプが良い。
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こちらはより民俗的なケルトバンド。こういう雰囲気すごい好きです。
ということで、今っぽいケルト楽曲も紹介したので、改めて。
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イノリノウタ。個人的にもけっこう気に入ってる曲なので是非聴いてもらえたら嬉しいです。
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