エフェクター ギター GUITAR エレキギター EFFECTOR 専門店CUSACK / キューザック Screamer (u... |
これ、いいですよ!
しかし、この「Screamer」という名前から、このペダルの位置づけが分かりますね。そう、まさにTS系のオーバードライブです。このCUSACKというメーカーは、いろいろとこだわりがあるようで、まず無塗装と、色付きで値段が違います。無塗装ならば2万円ちょっと、塗装したものならば2万5千円から、といった感じですね。今回は無塗装のものを試しましたが、中身に違いはないようです。ちなみに塗装したものは、ノブの色も毎回違ったものが入荷するらしいですね。ハンドメイドらしさの演出かもしれませんが、そういった心遣いはいいものです。
では、試奏セッティングをみてみましょう。
GIBSON 50’s Les Paul Standard
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CUSACK SCREAMER
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Roland JC-120
しかしいいかげんレスポールスタンダード使いすぎですね。なんか使いやすいので、「ギター何にしますか?」と聞かれると、つい「レスポールで」と答えてしまいます。とはいっても、やはりレスポールの音が好きですからこれをお願いすることが多いです。
私事で申し訳ありませんが、ちょっと今日は忙しいのでサクサクっと進めていきます。
- 操作性
まず驚くのが、そのノブの硬さ!ものすごくキツキツに入っていて、けっこう力を入れないと回りません。おそらくライブでの使用を念頭において、蹴っ飛ばしてもひっくり返してもノブの位置は変えないぜ!みたいな意気込みが伝わってきます。
そして、この「SCREAMER」は機械式によるトゥルーバイパスではなく、電子式スイッチによるラッキングリレー式のバイパス回路なんですね。これはこれで悪くはないのですが、ハンドメイド系で電子式を採用するのは珍しいですね。
その電子式スイッチと関連して、LEDも「通電」と「エフェクトオン」を表示する仕様となっています。アダプタを挿して、インプットにプラグを入れると緑色のLEDが灯り、フットスイッチでエフェクターをONにすると、赤色のLEDに変わります。まぁLEDの消費電力はたいしたものではないですが、電池使用の方はちょっと気になってしまうかもしれませんね。
しかし、この電子式スイッチの採用は、メリットもあります。まず、その機構的にみて、機械式に比べて速く、ノイズレスなスイッチングが可能となります。踏んだときにも、機械式は「カチッ」という抵抗がありますが、電子式は「スコッ」と踏めてしまいますので、二重の意味で、スイッチングにともなう早さでは電子式にメリットがあります。また、電子式は大きな3PDTのフットスイッチを使用しないので、筐体デザインに余裕が持てます。見てもらうと分かるとおもいますが、このSCREAMERは異様にフットスイッチが下方向にあります。見た目のバランス的にちょっとおもしろいというのもありますが、これは踏みやすいと思いますよ、実際。
こういう独自の考え方を採用しているエフェクターは、個人的にも好きですね。
- サウンドレポート
まず、適当にノブを真ん中あたりに合わせます。するとまさしく甘くクリーミーな「TS系」サウンドが飛び出してきます。では、ノブを目いっぱい上げてみましょう。
・・・うん、これは・・・使える!!
本家チューブスクリーマーよりもゲインは高いです。そして音の粒がきれいにそろってるんですよ!もちろんTS系ですので、それらしい「こもり感」はありますが、それが本家に比べてそうとう薄いです。クリーミーながら、音がちゃんと抜けます。けっこうすごいペダルかも・・・。
逆にドライブを思いっきり落とします。するとちゃんとブースターとしても機能しますね。前述の「こもり感」の話ともつながってきますが、クリーンブーストという意味でも、本家よりも綺麗な音です。んー、これは悪くないんじゃないですか?非常にマイナーなペダルで、なかなか他の人とかぶることもなさそうですし。
- 総評
結論として、これは非常にいいペダルです。ノブや本体のカラーリングにも気を使ったり、あえて電子式を採用するなど、非常にこだわりのあるところもいいですね。ガチガチに固定されたノブは好みの分かれるところですが、かなり激しいライブをされる、という方にはよさそうです。
このシリーズには、TONEコントロールの代わりにFUZZをミックスできる「SCREAMER FUZZ」というのもあります。
CUSACK SCREAMER FUZZ / Plain |