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当サイトの内容を説明文等に使用している楽器店さんがあるようですが、一切関係がありません。

BOSS RCE-10 Digital Chorus Ensemble


BOSSの80年代中期〜91年まで(なぜか発売年がどこにも書いていませんw→追記:1986年に発売だそうです。なかぞのさんの記事で書かれていました。)生産されていた、「Micro Rack Series」のデジタルコーラスを、某ハードオフで発見したのでつい買ってしまいましたw
当サイトのリンクにも入っているなかぞのさんオヤジさんも使われている機種ですね。
では、いってみましょう!

BOSS RCE-10 Digital Chorus Ensemble


このエフェクターが発売されたころといえば、まさにラックエフェクター全盛時代で、多くのプロギタリストがアンプと同じくらいの高さのラックケースをステージにおいていたような時代です。たくさんの機材を重ねて、きらきらと光らせたもの勝ち、みたいな風潮すらあったという話ですね。まぁ、ちょうどバブル真っ只中でしたから、光り物が流行し、「デジタル」に最先端なイメージがあった時代です。
この時代、ちょうど「宅録」が出始めた頃ので、自宅でも手軽に使える高品位なエフェクターの需要が高まった時期だったようです。まだ5インチフロッピーが現役で、HDD200MBでも大容量なんていわれていたころ、宅録は大変だったと思いますが、そんな中出てきたのが、BOSSの「MICRO RACK SERIES」でした。といっても私はリアルタイムでは全く知りませんが・・・。
さて、このMICRO RACKシリーズは、BOSSが世界で初めて作った「ハーフラック」というサイズのエフェクターです。もともとはLINE6 POD XTのような、デスクトップエフェクターを想定していたのですが、サイズも近いし、どうせならハーフラック(1Uラックを左右半分に分けたサイズ)にしてしまおう、というのが発端だったそうです。そうして発売されたのがなんと14種類にものぼるMICRO RACK SERIESでした。その後90年には、9種類の「MICRO RACK PRO SERIES」も登場しています。PROといっても価格は変わらなかったようで、見た目が黒で統一され、「プロっぽい」からだそうですけど・・・w
それぞれの価格は2〜3万円前後、PROシリーズのフラッグシップであるSE-50のみ¥58,000と高価だったようですね。今回の主役である「RCE-10」は当時の定価¥24,800、ラックとはいえコーラス単機ですから、まだハンドメイドエフェクトがほとんどない時代、これはかなり高価なコーラスだったと考えられます。
このシリーズで有名なのは、PERSONZの本田毅さんでしょうか。ピッチシフタのRPS-10共に、メイン機材で使っておられるようですね。
さて、では機能を見ていきましょう。

前面パネルには5つのツマミと、2つのボタンがあります。ボタンは右端が本体のON/OFF、左端がエフェクトのON/OFFで、それぞれLEDでON/OFFが確認できるようになっています。コントロールを左からみていきましょう。

こちらが、エフェクトON/OFFスイッチと、PRE DELAYのツマミです。ツマミはDELAY TIMEですね。PRE DELAYはショートディレイで、エフェクトの前に位置し、音の立体感、距離感を作ることができます。リバーブなどではおなじみのPRE DELAYですが、コーラスについているのは面白いですね。

続いてコーラスの設定ツマミです。左からRATEとDEPTHですね。やたら極端なセッティングにしていますが、(RATE=0、DEPTH=MAX)この設定、好きですw

そして、エフェクト音を操作するEQとLEVELです。EQといっても、これはTONEコントロールですね。AD/DAアダプタを通る前の、アナログの段階でかけているようです。上げるとデジタルらしいキラキラした音に、下げるとアナログコーラスに近い音になります。
リアパネルもシンプルで、1INPUT、2OUTPUTで、それぞれフォンプラグとミニプラグが用意されています。インピーダンスも高いものと低いものの2種類設定でき、これはレコーディング時やヴォーカルでの使用も考えられた結果でしょうか。あと、フットスイッチ用のEFFECT REMOTE、そしてDC IN/OUTです。DC OUTはおそらく同じMICRO RACK SERIESを接続することを考えて付けられたのだと思います。デジタルのラックエフェクトをそんなにいくつもつないで大丈夫なのか、という疑問も残りますけど・・・。ボードに置けば、他のコンパクトエフェクターに電源を供給することもできますが、これはデジタルなので、アナログ機につなぐとノイズが出る可能性があります。
しかし、さすがはラックです。これだけ多機能なコーラスはコンパクトではなかなか難しいですね。これが今では¥5,000前後で手に入るのですから、時代の流れってすごいですね。ラック人気の低迷もその理由にはあるんでしょうけど・・・。私は¥4,200で買いました。満足ですw

では、レビューの方、いきたいと思います。

  • 操作性

ラックとは思えないほど簡単です。接続も楽ですし、ツマミも非常に分かりやすく設定できます。エフェクトのON/OFFにはBOSS FS-5Lを使っていますが、音切れもなく、反応に問題はありません。このフットスイッチ、LED付で非常に便利です。リモートスイッチを接続するケーブルは音とか関係ないので、激安の細いもので大丈夫です。これはもともとBOSS DS-2のモード切替のために買ったもので、6年ほどLED動作のための電池を入れっぱなしですが、一向に電池が減る気配がありませんw これは電池がなくてもスイッチとして使えますよ。

  • サウンドレポート

非常に素直なコーラスです。元々揺れをおさえたタイプのコーラスで、非常にさわやかです。「これこそコーラス」というようなサウンドです。さすが本家!w
言葉だけでは伝わりにくいと思いますので、例によってサンプルを録りました。

ストラトのリアPUを使ったサンプルです。設定は先ほど書いた、RATE=0、DEPTH=MAXの設定です。前半がクリーン、後半がコーラスです。さわやかで気持ちのいいコーラスだと思います。

こちらは歪みにかけたときのサンプルです。前半が歪みのみ、後半が歪み+コーラスです。あまり音を揺らしていないので分かりにくいかもしれませんが、すこし古臭いサウンドになっていると思います。

これは、コーラス+コーラスです。アナログコーラスのROCKTRON DEEP BLUEを使っています。まず最初がDEEP BLUEのみ、次にRCE-10のみ、そしてDEEP BLUE+RCE-10です。どちらも揺れを少なく、コーラスを深くかけていますので、合わさると非常にダイナミックなサウンドになりますね。うちのDEEP BLUEはサウンドモード追加のモディファイがされていますが、これはノーマルモードですので通常のものと変わりません。DEEP BLUEって、ROCKTRONのラック名機、INTELLIFEXに搭載されたマルチヴォイスのデジタルコーラスをアナログで作り直したものですので、さわやか系なんですよね。そういうのもあって、相性がよかったのでしょうか。エレハモのような「まさにアナログ」なコーラスだと、また違った結果になるかもしれません。しかし、このダイナミックなコーラスは気に入りました。調子に乗って、うちの空間系を担っているt.c. electronic G-SHARPもディレイからコーラスに変えてトリプルコーラスをやってみたのですが、そちらはほとんど変化がありませんでした・・・というかディレイがなくなった分、音の厚みがうすれてしまいましたw
 
というわけで、今回はBOSS RCE-10のレビューでした。これはいいですよ!もっとPRE DELAYやEQを使っていけばさらにいろいろな音が出ると思います。元がいいものだけに、安くなった今はお買い得かもしれません。もし見つけたら試してみてはいかがでしょう。



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