某所で、中古のDB-1が安くあったので、つい買ってしまいました。sobbatのペダルは、今では一部で「時代遅れ」的な扱いすらうけていますが、国内における「ハンドメイド」のエフェクターメーカーの先駆者であり、また高い評価を受けてきたメーカーでもあります。実際どんなもんなのか、見てみたいと思います。
sobbat Drive Breaker 1 DB-1
こちらが今回買った、DB-1です。記事のトップにの載せましたが、sobbatのペダルには毎回なんらかのキャラクターが描かれているのも特徴的ですね。
このDB-1(とDB-2、DB-3)には、格闘ゲームに出てきそうなキャラクターが描かれています。(ていうか、KOFの「藤堂 香澄」にそっくりw)こういう部分も、日本製らしくていいですね!裏蓋にも、「Made in Kyoto」(sobbatは京都きんこう楽器さんのオリジナルブランドです)と書かれていたりとなんだかうれしくなる要素がたくさん詰まったペダルです。
さて、ではコントロール等を見てみましょう。ツマミは全部で4つあり、左からLevel。Treble、Bass、Driveとなっています。非常に一般的な、2バンドEQを使ったタイプのコントロールですね。このペダルは、全体的にコントロールの利き幅が広く設定してあるのも特徴のひとつで、そういう意味でも非常に斬新なペダルでした。
ちょっと中を見てみましょう。
基盤が裏向きに設置されていて、隙間から撮ったので見えにくくなってしまいましたが、上の写真がペダル左側、あの「キャラクター」の書いてある部分あたりで、下の写真がペダル右側の基板となっています。
使われているオペアンプは2つあります。左側にあるのが・・・
モトローラ製TL074CNというJFET入力オペアンプです。バッファ部ですね。
そして右側が・・・
JRC4558DDです。メインの増幅部だと思います。モトローラとJRCというオペアンプ、今ではもう当たり前のように使われていますが、これが作られた当時としては相当ハイエンドな組み合わせといえたのではないでしょうか。JRC4558DDといえば、後期OD-1に使われていたこともあり、オーバードライブに使われるのが一般的といえるのですが、ディストーションに使われるのは少し珍しいのかもしれませんね。逆に、「ヴィンテージの呪縛」にかかることなく作られた、オリジナルなペダルだといえると思います。
このペダルは、トゥルーバイパスではありません。フットスイッチが基板に直接取り付けられていますので、改造される場合にはすこし面倒かもしれませんね。ちなみにフットスイッチはフジソク製です。
では、レビューいってみましょう。
- 操作性
非常に一般的なコントロールを持っているので、特に迷うようなことはないと思います。入出力ジャックがペダル上面についているので、側面の方が好きな方にはマイナスポイントになるかもしれません。個人的にはきにしないんですけどねw
- サウンドレポート
正直言って、これを「時代遅れなペダル」としてしまうのはもったいないのではないかと思います。低域が強く、それでいて高域もちゃんと出るタイプで、特にシングルコイルと相性がいいと思いますが、ハムバッカーでも迫力のあるミュートやオーバードライブ系のソロが出せると思います。EQの効きはとてもいいので、音つくりの幅は広いですね。
では、いつもどおり音をUPしてみます。