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当サイトの内容を説明文等に使用している楽器店さんがあるようですが、一切関係がありません。

Blackstar HT-DUAL DS-2 PURE VALVE DISTORTION

発売されたばかりのBlackstar、特に「プリアンプとして本当に使えるのか」というご質問を複数いただいておりまして、私個人としてもきになっているところでした。
で、楽器屋さんに行ったらさっそく入荷していましたので、試すことができました!
では、いってみましょう!
"Blackstar Amplification"というブランドは、以前も書きましたが、元マーシャルの方が設立したブランドです。今回、HTシリーズ(でいいのかな?)として、これまでの常識を覆す真空管搭載ペダルをリリースしてきて、話題を呼んでいますね。
16Vの専用アダプタを使い、内部でおそらくトランスで昇圧することで、300Vという高電圧で真空管を駆動させる、というこれまでの「真空管搭載」ペダルではありえなかった方式を採用することで、「本当の真空管による歪み」を作り出したのがこのHTシリーズ、というわけですね。
今回試した、HT-DUALというペダルは、まさに「プリアンプ」と呼ぶのにふさわしい形ですので、まずはその仕様と機能を説明してみたいと思います。
ずらっと並んだツマミは、両端が2軸ポットとなっています。左からGain、Bass、Middle、Treble、ISF、Levelとなっていて、GainとLevelは2軸ポットで、各チャンネルごとに設定することが可能です。ポットは上側がCh.2、下側がCh.1の調整となっています。
このペダルですが、バイパスはしません。形式としてはHughes&Kettner TUBEMAN IIのように、電源をつなぐと自動的にONとなり、Ch.1かCh.2のどちらかを通す形となります。これはまさにフロア型のプリアンプですね。
左上のGainコントロールの横に、黒い突起が見えると思いますが、これがCh.1のクリーン/クランチ切り替えスイッチです。Ch.1をクリーンorクランチ、Ch.2をリードとすることで、実質的に3ch仕様として使えるプリアンプということになりますね。アウトプットには通常のものとスピーカーシミュレータを通るものが用意されていますので、そのまま宅録用機材として使うことは当然可能なわけですね。

では、今回のセッティングをみてみましょう。

Gibson 50's Les Paul Standard

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今回はレスポールを使ってみました。やっぱりマーシャル(違いますがw)にはレスポールが合うのではないか、と思ったからです。
それでは、レポートしてみます。

  • 操作性

ツマミはたくさんついていますが、基本的に難しいと思うことはありませんでした。フットスイッチも軽すぎず重すぎず、という感じで、踏みやすそうだと思います。
ただ一つ残念なのは、Ch.1のクリーン/クランチの切り替えスイッチですね。スイッチ自体は別に悪くないんですが、できればフットスイッチか、せめてもう少しツマミから離れた位置において欲しかったと思います。できないことはありませんが、足でこれを切り替えるのは至難の業だと思いますので、音作りとしては実質3ch分の働きをするペダルなんですが、演奏中は2chとして使うしかないです。まぁ、2chあれば十分という方や、宅録で使うという方にはあまり問題ないかと思います。
筐体の大きさは、こういったフロア型のプリアンプとしては小さめのサイズなので、ボード内に収めやすいのではないかと思います。

    • 追記;この、「常時どちらかのチャンネルになる」というのは私のカン違いでした。例えばCh.1時にCh.1側のフットスイッチを踏むと、OFFにすることができるようです。失礼いたしました。
  • サウンドレポート

では、音を見てみましょう。まずは・・・歪みからいきましょうか。

    • Ch.2 リードチャンネル

このペダルのリードチャンネルは、なんといっても音の太さ、音圧が特徴ではないかと思います。ゲインはかなり高くまで作ることが出来、それゆえこのペダル一つでも相当幅広いジャンルに対応できるのではないかと思います。特許申請中という新開発回路「ISF」ですが、左に回していくとブリティッシュ系によくある、低域よりの暖かい音となり、右に回していくと固めの音に変わっていきます。左に回したときのサウンドはまさにブリティッシュアンプという感じでした。そこからだんだんと音を硬くしていくことができますので、好みや機材の相性によっていろいろな音が作れるように思います。JC-120には左に回しきった時の音が合うように思いました。低域がかなり出ますので、ミュートでの迫力のあるプレイなどにはよさそうに思います。
ゲインを絞ればクランチ+αくらいまでは下げられます。

    • Ch.1 クランチモード

Ch.1で、切り替えスイッチをクランチにしたときのサウンドです。
「クランチ」ということで、ゲインも低めなのかと思っていたんですが、これでもかなり歪みます。「真空管プリアンプをブーストしたときの音」という感じで、そうですね、比較対照として正しいかどうかわかりませんが、BOSSのDS-1くらいは歪むんじゃないでしょうか。
「ISF」の効きは、Ch.2よりもCh.1の方がよく、音の変化が分かりやすいです。搭載される3バンドEQは特に大きな特徴はなく、きっちりとまじめな仕事をしてくれます。なので、音作りはやりやすいのではないかと思います。

    • Ch.1 クリーンモード

こういった「プリアンプ」にとって最も大事なのはクリーンサウンドだと思います。「気に入らない」からといってバイパスするわけにもいきませんし。
で、そのクリーンサウンドなんですが、これはびっくりです。ブリティッシュチューブアンプの持つ暖かいクリーンサウンド・・・それにかなり近い音が出ているのではないかと思いました。
今回、JC-120にはRETURNではなくINPUTにつないで試しているのですが、Fender系のクリーンに定評のあるJC-120から、まるでVOXのクリーンサウンドのような音が出ています。ISFを右に回していくと、音がもうすこし硬くなっていきますが、それでもかなり暖かみのある音色だと思います!
そして、このクリーンモードで、左上の「Gain」を上げていくと、フルゲインの手前くらいから少し歪み始めます。この歪むか歪まないかあたりの音の変化はまさに真空管ですね。
音の方向性としては、Ch.1のクランチモードはまさにこのクリーンの音にブースターをかけたような感じなのに対し、Ch.2のリードサウンドはCh.1のどちらとも違った音ですね。たとえて言うなら、Ch.1はプレキシマーシャル、Ch.2はJCM系のマーシャルサウンド、というような感じがあるようにも思います。(さすがに本物のプレキシほどの張りと艶はありませんが・・・)
ペダル全体を通して、とにかく「真空管」が強い存在感を放っているペダルだと思います。これ、改造して真空管を交換したりしてもおもしろいかもしれませんね!

写真がぶれていてすみませんが、真空管の根元が発光しているのが分かるかと思います。「真空管内臓ペダル」では、LEDで真空管をライトアップすることはあっても、こうして真空管自体が発光することはほとんどありませんよね。これはその点、高電圧をかけて真空管を駆動させていることがよく分かると思います。

    • 追記;この発光はヒーター部の発光で、電圧とは特に関係がないそうです。ご指摘ありがとうございました。

 
というわけで、Blackstar HT-DUALのレポートでした。特にクリーンサウンドには驚きですね。ここまで「暖かみ」のある音が出るとは思いませんでした。これは是非、ラインで試してみたいところですね。
音圧も高く、音も太いので、いろいろなところで活躍できるペダルだと思います。



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