というわけで、コメントでリクエストをいただきましたラインセレクターやスイッチングシステムの特集をやってみたいと思います。まずは、スイッチングシステムから見てみましょう!
- スイッチングシステムとは
まず、スイッチングシステムというのはどういうものかについて書いてみたいと思います。スイッチングシステムというのは、要するにその名の通り、エフェクターのスイッチ切り替えを支援するツールのことです。エフェクターのスイッチ切り替えで、たとえばバッキングではディストーションをかけておき、ソロでオーバードライブとディレイに切り替えたい、というときがあると思いますが、そういうとき単純に直列接続だと一気に3つ踏んで切り替えないといけない、なんてことがおきたりします。
そんなときに役立つのがこのスイッチングシステムなわけですね。あらかじめ、ある種のエフェクターの組み合わせ(この場合、ディストーションのみ、というものと、オーバードライブ+ディレイ、という組み合わせ)を記憶させておき、それらをフットスイッチ一発で切り替えられるという、いわばマルチエフェクターのプリセットのような使い方をするものです。
しかし、スイッチングシステムはかなり大きな物が多く、しかも高価です。そのため、もっと簡易的なものもあります。例えば、単純にいくつかのエフェクトループが直列接続されただけのものや、それらのループごとに切り替えができるものなどさまざまです。
また、ラックエフェクターなどをコントロールするMIDIフットコントローラもスイッチングシステムといえないこともありませんが、今回はそれに特化したものについては省略させていただきますね。
まずは、プリセット可能な本格派スイッチングシステムをみてみましょう!
CAJ RS616
CAJ、ことカスタムオーディオジャパンの最高峰スイッチングシステムです。6つのエフェクトループをコントロール可能で、さらに16系等のMIDIを管理するコントローラーとしても使用可能です。プリセット数は、エフェクトループとMIDIコントロール合わせて240まで可能となっています。
![]() コンパクトな4ループ・プログラマブル・スイッチャーCAJ RS442 II |
Providence PEC-2
こちらは、「和製CAE」とも言えるようなカスタムシステムを製作するプロヴィデンスのスイッチングシステムです。8つのエフェクトループ(直列5コと、アンプのチャンネル切り替えにも使えるセパレートループ3コ)をもち、計84プリセットが可能なスイッチングシステムです。MIDIフットコントローラとしても使うことができます。
Providence PEC-04
3つの直列ループと、1つのセパレートループを搭載し、計4プリセットが可能なスイッチングシステムです。また、合計で最大220mAまで供給可能な4つのDC OUTPUTをもつため、これ1台でスイッチング切り替えから電源供給まで可能というすぐれものです。
![]() Noah'sark PTBS-1 |
続いて、プリセット機能をもたないスイッチングシステムをいくつかご紹介していきたいと思います。
![]() 【2万円以上で送料無料!】【代引き手数料無料!】Roger Mayer ロジャーメイヤー Mission Contro... |
Providence PRX Series
プロヴィデンスの小型スイッチングシステムです。DC OUTを搭載し、直列3ループ、2ループ+A/B BOX、2ループ+リモートスイッチという計3種類をラインナップします。
Noah'sark TBSW Series
5ループ+チューナーアウト、3ループ、2ループ+チューナーアウトの3種類をラインナップする、ノアズアークの小型スイッチングシステムです。
Soul Power Instruments The Three
Soui Power Instrumentsの、直列3ループをもつスイッチングシステムです。通常の3ループ切り替えと、一発切り替えの2モードを搭載しており、一発切り替えモードでは、各ループがそれぞれフットスイッチ一発で切り替わります。ループの組み合わせをうまくやれば、プリセットスイッチ的な使い方も可能です。
・・・といった感じでしょうか。いろいろな機能が搭載されたものからシンプルな物まで、いろいろなスイッチングシステムがあっておもしろいです。私は、Noah'sarkのTBSW-1をSoul Power Instrumentsさんにモディファイしていただいたものを使っています。次回は実践として、このTBSW-1 Mod.をご紹介したいと思います。