MAXONの新製品、「世界最小の真空管入りオーバードライブ」と謳い話題となっているMAXON TOD9を試してきました！
さっそくレポートしてみたいと思います。では、いってみましょう！
MAXON TOD9 True Tube Overdrive
MAXONの真空管入りオーバードライブです。これまでのROD880等とはちがい、いわゆる「9シリーズ」のコンパクトな筐体に、ミリタリー・リライアブル真空管という極小の真空管を使用した、MAXON OD9を元としたドライブサウンドを持つオーバードライブとなっています。コントロールはOVERDRIVE、LEVEL、TONEの一般的な物に加え、「TUBE」コントロールが追加されているのもポイントですね。
では、セッティングの方、いってみましょう。
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MAXON TOD9 True Tube Overdrive
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という形で試奏しました。アンプは、JCを他の方が使われていまして、それでこのVibro Champ XDとなりました。きれいなクリーンが出て良い感じでしたよ。ちょっと時間がなかったので、アンプそのものを試す時間がありませんでしたが･･･すくなくともクリーンサウンドはきれいです。ギターとの組み合わせなどもあるでしょうが、ちょっとハウリングしやすいのが気になりました。ただこれは環境的な要素が強いと思います。
では、レポートの方を･･･
- 操作性
コントロール系は、何も迷う点はないと思います。難しいことは全くありません。9シリーズ伝統の、「見づらいLEDと独特のフットスイッチ」ですが、LEDに関してはこのペダルは非常に見やすいです。ONにすると、ON/OFFのLEDと同時に真空管がオレンジにライトアップされますので、一目で見分けがつくと思います。フットスイッチは相変わらずで、これはハマる方はハマると思いますが、私にとってはちょっと使いにくいです。4PDTの機械式を使っていますので、Ibanezの9シリーズよりは「カチッ」という手応えがあるのですが、このタイプ、しっかりと踏み込まないと一瞬ONになってそのまま切れるということがありまして･･･なかなか慣れませんw
ただこれは好みと慣れでしょうね。個人的に使いにくいというだけで、使えないのとは違います。
- サウンドレポート
それでは音です。基本的には、正統派のMAXONオーバードライブサウンドを継承しています。非常にまとまりがあり、音抜けのいい、気持ちの良いドライブサウンドで、特にソロで威力を発揮するのではないかと思います。
さて、このペダル独特の「TUBE」コントロールですが、どうやらドライブ回路の前段に置かれた真空管回路のドライブ（？）コントロールと考えて良いようです。ここを上げると、ゲインと音量が多少上がり、いわゆる「真空管らしさ」でしょうか。音がさらに凝縮され、抜けがさらに良くなる、という傾向がみられました。特にソロプレイにおいて、その違いははっきりと出ます。Tubeコントロール自体は「微調整用」コントロールという感じなんですが、私ならおそらく、ほとんど常時フルにして使うと思います。
反応性は抜群ではありませんが、十分に高いと思います。音は中域によりますが、基本的にアンプの癖を消さないタイプのオーバードライブですので、ブースターとしても使いやすいのではないでしょうか。
考え方によっては、他のMAXONペダルやTS系ペダルなどで似た音はいくらでも作ることができます。「これが真空管だ！」というような主張は特にしません。とても微妙な違いです。が、この小さな違いを求める意味は大きいと思います。個性的なペダルではなく、深くこだわりを持ったオーバードライブですね。
真空管搭載のペダルにありがちなノイズも、新設計の回路ゆえでしょうか、特に感じませんでした。むしろ、普通のオーバードライブよりもノイズは少ない方かもしれません。もちろん、ノイズというのは状況などによって変わってくるので一概に言い切ることはできませんけどね。
というわけで、MAXON TOD9 True Tube Overdriveのレポートでした。今日は久々に楽器店に立ち寄ることができたのですが、やはりいいですね。並んでいる機材を見ているととても楽しくなってきます。
TOD9、とてもいいペダルです。派手派手しい真空管部の見た目とは裏腹に、非常に渋い、オトナなペダルですね。是非一度、試してみてください！
