Voxから、トリプルペダルを搭載した新型の多機能ワウペダルが登場しました。この「Tri-Wah Fuzz Swell Boost」は、3種類の音色のワウペダルとして使えるほか、ヴォリュームペダル、ファズペダルとしての機能も備え,ブースターも搭載したたモデルとなっています。60年代から、ワウペダルにファズやヴォリュームペダル(Swell)を内蔵したモデルは発売されていて、例えばArbiterのWah-Fuzz-Swellといったようなペダルが存在していました。そのクラシカルな名称を受け継いだペダルが今、伝統的な英国ブランドであるVOXから発売されるというのはなんだか感慨深いです。
機能を説明してみます。まず右端のフットスイッチはブースターのON/OFFスイッチで、その上にあるノブはBoostコントロールとなります。そしてその上側には「1」と「2」のトグルスイッチが設けられています。ペダルは右側からWAH1、WAH2、WAH3となっていて、通常はそれぞれ違った音色のワウペダルとして使うことが出来ます。音色はWAH1がV848タイプ、WAH2がV847タイプ、WAH3がクラシックワウタイプとなっていて、WAH3にはFaselの赤インダクタが搭載されています。それぞれのON/OFFは通常のワウペダル同様、ペダルを奥まで踏み込むことで可能です。また、例えばWAH3がONのときにWAH1をONにすると、自動的にWAH3のスイッチが切れ、ワウの音色を切り替えることが可能となっています。ワウ自体をOFFにしたいときは、ONになっているワウをOFFにすることで可能となります。各ワウのどれがONになっているかは、手前側の赤LEDで確認できるようですね。
また、「1」スイッチをUPポジションにすると、WAH1がON時にはワウ、OFF時にはヴォリュームペダルになるという、Mister Crybabyのような仕様になります。そして「2」スイッチをUPポジションにすれば、WAH2がファズモードになり、ペダルでゲインを調整できるファズペダルとして使うことが出来ます。このファズは、Vox Tonebenderを再現したものとなる点にも注目ですね。このとき、WAH2の右下にある緑LEDが点灯するので、「ワウだと思ったらファズだった」ということも起きませんね。なお、WAH2がファズモードのときは、WAH1やWAH3と併用してONにすることができます。ファズの前にワウを置くか、後に置くかといったこともこのペダルなら悩むこともありませんね。おもしろいです。
搭載されるブースターは、WAHのモードやON/OFFにかかわらず、独立して操作することが出来ます。ペダルの右上あたりに見えると思いますが、このブースターはVoxならではのCOOLTRONテクノロジーを使った、12AX7を使用した真空管ブースターとなっています。通常のクリーンブーストよりもあたたかみのある音色が特徴、だそうです。
ペダル右上のロゴがVOXの王冠マークとなっていることからも、このペダルの本気度がうかがえますね。これは期待せざるを得ません。かなり大きくて重そうなのがきになるところでしょうか・・・実は、某所にてこのペダルの開発秘話を入手しました。ちょっと長くなるので続きに載せておきます。
今日は何の日でしたっけ!?
ということで、エイプリルフール記事でした。3回目ともなると、想像ついてた方もおられるかもしれませんね・・・w
じゃあ開発秘話を書きます。
筐体、ノブ、フットスイッチはBig Bad Wah、ペダル部はToneLab SE、真空管のぞき窓はToneLab LEから拝借しました。そこに適当なロゴと文字をいれたら完成です。
でもこの機能ってありなような気もしてきました・・・Voxさん、もし発売されたら買いますよwww