イギリスから、新しいブランドが日本に入ってきました。Vintage Pedal Workshop(VPW)は、元JMIでRangemasterやAC30の復刻モデルを制作していたスティーヴ・ジャイルズという人が2010年に新たに興したブランドです。
制作しているペダルは主にTone BenderやRangemasterの復刻品と、基本的にこれまでのJMIペダルとあまり変わっていません。JMIは去年くらいからD*A*Mのデヴィット・アンドリュー・メインさんと連携してペダル制作などをしたりしていたので、もしかしたらこの人が抜けたのと何か関係があるのかもしれませんね。
それでは、VPWのペダルをまとめてご紹介します。
VPW ZONK Machine
J.ホーンビー・スキューズ社のレアなファズユニットを復刻!VPW ZONK MACHINE |
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オリジナルのZONK MachineはTone Bender MkIそのものといっても過言ではないようなモデルで、それを元にしたこのZONK MachineもTone Bender MkIに近いタイプとなっているようです。オリジナルモデルとの違いは、トゥルーバイパスになっているという点が一番でしょうか。見た目まで元のモデルと近いです。
VPW Custom ZONK PB
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VPW Shatterbox
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このあたりのUKブランドはOEMやコピーモデル、ほぼMOD品のようなモデルが当たり前のように出回っていて、正直意味が分からない状態になってたりしますw
流れとしては、Tone Bender MkI(Gary Hurst)→ZONK Machine(JHS)→Shatter Box(JHS)→Shatter Box(B&M)となっていて、それを元にしたのがこのShatter Boxという感じです。ちなみにJMIはJHSバージョンのShatter Boxをクローンしていたりもします。
なお、B&Mのペダルは当時全てOEM品だったそうです。つまりB&MのShatter BoxとJHSのShatter Boxは同じものと考えられます。さらに言えば、Tone BenderはGary Hurstが開発してから後にSola Soundが正式に発売するんですが、B&MはそのSola Sound、名前が変わってColorsoundからもOEM供給を受けています。他にもSola SoundはVOXやMarshallにもOEMを行っていましたし、そのVOX創始者はArbiterとも関わりがあります。こうして見ると、ものすごく狭い業界内で行われていたことだというのがとてもよく分かります。
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音はたしかに、ZONK Machineよりもブライトな音色になっていますね。ZONK Machineとトレブルブースターを融合させたことで、結果的にFuzz Faceに近い回路となったようです。ついでに、Tone Bender Mk1.5もFuzz Faceに近い回路だったりします。古いエフェクターの系譜はどれも混沌としていますが、この初期のUKファズは飛び抜けてカオス状態ですねw
VPW F.E.T.Pre-Amp
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VPW RangeMaster Treble Booster
エフェクター ギター GUITAR エレキギター EFFECTOR 専門店VPW / ヴィンテージペダルワークシ... |
ただ、JMIのモデルで体験したんですが、この筐体が自分のアンプの上にある、ということの満足感は正直計り知れないものがあります。まぁそのあたりは好みなので何とも言えませんが・・・ここまでしっかり復刻されているモデルは、このVPWとJMI以外では今のところほぼ見あたらないので、欲しければこれらのモデルかオリジナルモデルを探すしかありません。ちなみにオリジナルモデルはこの前数十万の値段が付けられていました・・・w
というわけで、VPWのペダルのご紹介でした。他にも、Tone Bender各種やSupa Fuzzのクローンモデルなどを制作しているVPWです。またこれらも後々ご紹介しようと思います。→Part2記事を書きました。
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