先月のNAMM SHOWに出展されたMalekkoの新作ディストーションペダルが登場です!
どちらもWolftoneという名前の付けられた非常に独創的、変態的なディストーションペダルです。Studio Electronicsというアナログシンセ系のブランドがあるんですが、そちらで過去に発売されていたモデルのリニューアルバージョンとなります。
Wolftoneという名前は、ペダルの設計者であるTodd Wolfgramから取っているようです。Studio Electronicsのビルダーではなく、現在はアメリカのDave's Guitar Shopというギターショップでギターのリペアを行っている方のようです。
2種類のモデル、それぞれ見てみましょう。
リングモジュレーター・ディストーション Malekko Wolftone CHAOS |
コントロールはDrive、Volume、そしてEntropyのノブと、Dimension、Hairの切替スイッチとなります。
このペダルは、ディストーションとフィルタを組み合わせて名前の通りのカオスサウンドを作り出すモデルとなります。DriveとVolumeはそれぞれ歪みと音量、Entropy(エントロピー:乱雑さを示すものです)は歪みそのものの質を変えるコントロールで、低くすればクラシックファズ的なサウンドとなり、最大にするとシンセのような音となります。間ではリングモジュレーターのような音も作ることができます。HairスイッチはフィルタスウィープのON/OFF、DimensionスイッチはEntropiyコントロールの動きを変えるもので、2ndモードにすればオクターブ上を中心とした暖かなサウンドが、3rdモードにすれば、よりEntropyの高いシンセライクな音色となるようです。
音はこんな感じ。まさにカオスなエフェクターですね。
アッパーオクターブ・ディストーション Malekko Wolftone HELIUM |
コントロールはMix、Drive、VolumeノブとTexture、Octaveスイッチ。DriveとVolumeは歪みと音量ですね。Mixはクリーンミックスのようです。TextureとOctaveはそれぞれ3モードの切替スイッチとなっています。Textureはオクターブサウンドの音色を切り替えるもので、Coarseはブライトでエッジの効いた音色、Fullはヴィンテージオクターブトーン、Smoothは甘いトーンとなります。Octaveスイッチは、Wolf1、Wolf2、Vintageの3モードで、Studio Electronics時代のものより1つモードが増えています。これはオクターブトーンの切替で、Wolf1はブライトで乾いたトーン、Wolf2はVintageモードに近い音色ですが、ローゲインでの反応性を高めたモード、そしてVintageはもっとも一般的なオクターブトーンとなります。
オクターブペダルにありがちな狭いレンジと使いにくさを打開したペダルというだけあって、飛び道具的なペダルですがたしかに使い勝手は良さそうです。
どちらも面白そうですね。
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