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Roland最新アンプ、「GA-112」レポートします!

Roland GA-112
最新のCOSM技術を用いて完成した、Rolandの新しいギターアンプ、「Roland GA-112」と「Roland GA-212」。
型番の示すGAは「Guitar Amplifier」のことで、112は12インチスピーカーが1発、212は2発搭載されているモデルです。それぞれ出力は、112が100W212が100W+100Wの200Wと、どちらも大出力の本格的なモデルです。
未だに日本全国で標準的なアンプとしての役割を果たすJC-120を作り上げたRolandが考える、新しいギターアンプとはどんなものか、さっそく試してきましたのでレポートしたいと思います。
では、いってみましょう!

Roland GA-112

Roland GA-112
こちらがGA-112です。
100W出力のデジタルコンボアンプです。HIGH/LOWの2インプット仕様で、コントロールはDrive、Volume、Bass、Middle、Treble、Presence、Reverb、MasterノブとBoost、Voiceスイッチ、ミッドレンジのBoostスイッチ、A、B2つのエフェクトループスイッチ、さらにManualとCh.1〜4のスイッチを搭載。COSM技術を用いて、クリーンからハイゲインまで簡単に作り出せるアンプです。
では、レポートしてみます。試奏セッティングは以下の通り。

Roland GA-212 新品 ギターアンプ[ロ...

Roland GA-212
価格:79,800円(税込、送料込)

先日[http://d.hatena.ne.jp/toy_love/20120707/1341670930:title=SG '61 Reissue Satin]のレポートをしたときと同じです。

  • 操作性

デジタルアンプというと、モデリングアンプを思い浮かべることが多いと思います。実際、GA-112もアンプモデリングの技術、COSMを用いて作られているわけなので、1種のモデリングアンプと言えなくもないんですが、実際の使用感はむしろスタンダードなアンプに近い印象でした。
まず、「○○の音を再現」というタイプのアンプではありません。なので、デジタル系アンプによくある、マルチエフェクター的な操作は一切不要です。4つのチャンネルにセッティングをメモリー可能で、Manualモードでは現在のセッティングがそのまま音に反映されます。
さて、1chアンプのようなコントロールノブで、それを実現するにはどうすれば良いでしょうか?
かつて、YAMAHAはチャンネルを変えるとノブをモーターで回すという手段を取りました。それはそれでおもしろいんですが、このアンプはもっとシンプルです。それは「ノブの表示位置を変える」という方法。GA-112と212(以下GAと表記)のノブには、外周のところにLEDが入っていて、それでノブの現在の設定を表示します。

つまり、こんな感じのノブで、赤い線がLEDによる表示です。この赤線の部分をセッティングに応じて変えることで、ノブを一切動かすことなく、現在のセッティングを一瞬で可視化できるということですね。もちろん、ノブを回せばLEDの表示も同調して動きます。珍しい技術ってことはないんですが、これが存外に格好良くて、また操作性も非常に良好でした。ちなみに、これだとノブの可変幅が変わってしまうと思われるかもしれませんが、例えば最大設定の状態でさらにノブを右に回しても設定は変わらないので、ノブ、LED共に最大の状態にして戻せば通常に戻ります。また、ノブ設定による音の可変幅がかなり広いので、そこまで大きな変更をすることもそれほどないと思いますし、特に不自然な操作という印象はありませんでした。
他のBoostやVoiceスイッチも思った通りの反応で、とても使いやすいアンプだと思います。

  • サウンドレポート

では、音について書いていきます。

クリーンサウンド

まずはクリーンサウンドについて。RolandのアンプといえばやはりJC-120の存在が大きいかと思います。そのため、Rolandのクリーンサウンドとして真っ先に思い浮かべるのはJC-120のサウンドかもしれません。ですが、GA-112のクリーンサウンドはもっと素直な音です。
JCの音はどちらかというとFender系クリーンに近い特性かと思うんですが、GAのクリーンは、なんというか、ギターサウンドをそのままナチュラルに出力しました、的な、色つけの非常に少ないクリーンサウンドです。あえていえば生音に非常に近い音です。もちろんEQ等で細かな補正は行えますが、基本的に非常にスタンダードな、癖のないクリーンサウンドです。
癖のないクリーンサウンドって、意外と抜けが良くないことも多いです。実際、そういうタイプの音かな、と最初は思ったんですが、よく聞くとミッドレンジにほんの少しピークがある感じで、また突き抜けるような鋭さとはまた違う、重みのある塊系の音の出方をしているので、おそらくアンサンブルでもそうそう埋もれることは無いと思います。ハイファイすぎることもありません。
スタンダードすぎて、逆に似た音ってそんなにないんですが・・・マーシャルスタックのクリーンの、高域を広げたような感じの音だと思います。

クランチ〜オーバードライブサウンド

少し前、「デジタルの歪み」といえば、どうしてもある程度の硬さや、平面的な音に感じる感覚がありました。
しかし、現在ではデジタル技術の進歩と、それを受け入れる容量や性能のプロセッサが出てきていることにより、デジタル系の歪みに抵抗感を感じる方は少ないかと思います。
では、GAの歪みはというと・・・たぶん2〜3年前に「これがデジタルの音だ」と言っても信じてもらえなかった、それくらいナチュラルな歪みです。
歪みの方向性はどちらかというとブリティッシュよりのサウンドです。「明らかにマーシャル」とか「Vox」「Orange」というような個別のアンプサウンドとは違っているんですが、全体的にスタンダード、その中で若干マーシャル系の歪み成分が入っているかな、という印象でした。EQでかなり変えられますが、基本的にミッドレンジより少し下あたりにピークのあるサウンドです。かなり使いやすいです。
本体のBoostボタンがOFFになっていれば、Driveを最大にしてもオーバードライブくらいの歪みまでとなります。

ハイゲインサウンド

GAは、ハイゲインなメタルディストーションサウンドにも対応しています。BoostをONにすれば、ゲインの調整幅が大きく広がり、フルゲイン近くにすれば完全にメタルディストーションサウンドとなります。
このときの音は、単純にゲインが上がってやたら音がとがるような感じではなく、チューブの飽和感が強く、音自体に粘りのあるサウンドが特徴です。そして音が太い。ハイゲインサウンドって、けっこう線が細くなってしまいがちなんですが、全くそんな事はなく、音が太くて飽和感のあるサウンドをしっかりと作っていました。そして倍音成分が非常に多い歪みなのも特徴です。Presenceコントロール等で抑えることもできます。こちらも基本的にブリティッシュな雰囲気のある歪みだと思います。

Voiceボタン

さて、ここまではVoiceボタンはOFFにした状態でした。ではONにするとどうなるでしょうか。
実際にやってみたところ、根本的な特性が大きく変わる、というほどの変化はありませんでした。
ミッドレンジと、ハイレンジが若干強調されるような雰囲気で、VoiceというよりもBrightスイッチに近い働きです。ただ、よくあるBrightスイッチのように音が明るくなるだけでなく、若干ミッドが太くなって音がやわらかくなりつつ、明るくなる感じですね。クリーンではVoiceをONにしてEQ設定をすればFender系みたいなクリーンも作れる感じです。また、ギターやエフェクターによって音がダークになる場合は、VoiceをONにしてやるとよいかもしれません。

歪みエフェクター

アナログの歪みエフェクターをデジタルアンプにつなぐと、どうなのか。
確かに昔のデジタルアンプやアンプモデリング系ペダルだと、アナログの歪みをモデリングの前につないでもブースターをつないだような感じになってしまい、入力がクリップして狙った音が作れない、という時代もありました。
しかし、今の技術ならそんなこともないようです。実際、アナログの歪みエフェクタ「Stafford × Maxon HizMax 1054TT」を使って試しましたが、エフェクトの乗りもよく、さらにアンプ側を歪ませてもしっかりオーバードライブペダルで音を変えることができます。かなりゲインをあげた状態でもエフェクトON/OFFで音を変えることができるので、場合に寄ったら本物のチューブアンプ以上にエフェクターを使った音作りはやりやすいかもしれません。

デザイン

黒い筐体にシルバーのグリル、そしてコントロール周りを囲うオレンジの太い枠。このアンプ、Rolandとしてはけっこう珍しく、かなり奇抜なデザインだと思います。ただ、実物を見てみると意外にもこれがしっくりきていて、立体感もあってなかなか良い感じでした。

入出力

試奏で試すことはありませんでしたが、このアンプの豊富な入出力系についても述べておきます。
GA-112、212とも共通で、2つの独立したエフェクトループ(シリーズ/パラレル切替、10dBu/+4dBu切替可能)を搭載し、さらにラインアウト端子、マルチエフェクターやプリアンプ等を接続するステレオ対応Main In端子(GA-112は入力音をミックスして出力)、インプットからのダイレクト音を出力できるThru/Tune Out端子(チューナーアウトや、2台目以降のアンプに)、および専用フットコントローラ「GA-FC」や、複数台のGAシリーズを同期させられるLink IN/Out端子を搭載。リンクで接続したアンプには、音を合わせるだけでなくチャンネルの設定をコピーしたりすることもできます。
多彩な現場に合わせて使うことができるアンプですね。
 
というわけで、Rolandの最新ギターアンプ「Roland GA-112」のレポートでした。
正直、このアンプは凄まじいと思います。機能性、音共に素晴らしいです。試奏なので大音量で鳴らすことはできませんでしたが、逆に言えば試奏レベルや自室レベルの音も十分に作ることができるということです。このあたりはチューブアンプには真似できない芸当ですね。
あえて言えば、作れる音の全てがあまりにもスタンダードなので、例えばJC-120のような個性のあるアンプを求めている方にはちょっと違うと感じるかもです。
ただひたすらに素直なクリーンサウンド、若干ブリティッシュよりとはいえ、まさに「ギターの歪み」という感じのオーバードライブ〜ハイゲインサウンドまで対応しているので、これ1台あればある程度なんでもできてしまうアンプかと思います。

個人的には、これの小型版が出れば即座に欲しい、というくらいのアンプでした。さすがに部屋に100Wはいらないのでw
スタンダードに、ライブからスタジオ、レコーディング、練習までフルに使えるアンプなのは間違いないと思います。メンテナンスも楽そうですね。正直、スタジオには1台置いておいてほしい、そんなアンプだと思いました。すごいです。

以下公式サンプルムービー
オーバービュー
デモ1
デモ2
デモ3
デモ4
 

 
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