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恐ろしくコントローラブル!話題のオーバードライブ「JHS SuperBolt」を弾いてきました!試奏レポートします!

ここ最近、急激に話題に上ったり、またペダルボードなどでも見かけることが増えてきたブランドがあります。それはJHS Pedals
アメリカのハンドメイドエフェクターブランドで、ロックバンドSwitchfootのペダルをプロデュースしていることでも知られています。
本拠はアメリカ、カンザスシティ。ビルダーのJosh Scottが手作業でエフェクターを製作しています。Switchfootのツアーにも同行し、その経験から現場で求められているものが何なのかを考え、その上でペダルを製作しているとのこと。また、個性的でおしゃれな雰囲気を持つペダルデザインにも特徴があるブランドですね。
今回は「SuperBolt」という、特に人気が高いと言われるペダルを弾いてきましたので、レポートしたいと思います。

JHS SuperBolt

こちらがそのSuperBoltですね。
ペダルに描かれたこの絵からも想像できるかもしれませんが、このペダルは、「レッド・ツェッペリンのレコーディングのためにジミー・ペイジが使ったという伝説、ブライアン・セッツァーの初期ストレイ・キャッツ・トラックから、スウィッチフット、ドリュー・シャーリーの怒濤のリズムトーンまで」、数々のアーティストが使用したという伝説的なアンプ、Suproアンプのサウンドを作ることができるというペダルです。
3つのノブはVol、Tone、Drive。そして古いHi/Lo2インプットアンプのインプットを切り替えるような、高域の出方を変えるスイッチを搭載しています。それぞれのノブやスイッチが、古い小さなチューブアンプのノブのように使うことができるということですね。Driveがアンプのヴォリューム、Volがマスターヴォリューム、アンプに使われた回路を元にしたというToneノブ、そして前述の通りインプットを切り替えるようなスイッチ、という仕組みです。このスイッチは下ポジションでHi、上ポジションではLoとなります。
では、レポートしてみます。まずはセッティングから。
 

  • セッティング

JHS SuperBolt


Roland JC-120
Roland JC-120
最近試奏用によく使っているアメスタのストラトとJCの組み合わせです。楽器店さんならだいたい置いてあるし、言うまでも無くどちらもスタンダードで使いやすい、よい機材です。
 

  • 操作性

では、操作性について。コンパクトなペダルで、コントロールもシンプルなので使いやすいです。私が弾いた時のモデルはノブにラベルがないものだったんですが、最新バージョンではラベルが追加されたようです。最初はラベルがなかったので、音を出して見るまでどれがどれか分からなかったんですが、これも今後は考える必要がなくなりそうですね。ちなみに左から順に、Vol、Tone、Driveです。それ以外は特に迷う要素はありませんでした。トグルスイッチの役割も、音を出せばすぐに分かると思います。
 

  • サウンドレポート

では、音について。このペダル、とんでもない名作かもしれません。
まず、Driveノブですが、これは「アンプのヴォリューム」と書かれている通り、最小にすれば音は出ません。いわゆるプリアンプのヴォリュームコントロールに近いスタイルのコントロールですが、あくまでエフェクターということで、音量の調整ではなくゲインの調整に使うコントロールですね。音量はVolコントロールで行います。
最初はとりあえず、全部12時で弾きました。スイッチは上ポジ、つまりLOポジションです。最初の印象としては、ダイナミクスレンジが非常に広いペダルだという感じでした。歪み自体はけっこう強いんですが、音の粒が固まるタイプではなく、粒の間に隙間があって、その間をクリーンな倍音が埋めているような感じです。まだまだ余裕があって、その余裕が音にクリアな感じや和音の分離感を強めているように思いました。十分に歪んでいるけれど、音がしっかり前に出てくる印象です。
で、なんとなくギターのヴォリュームを動かしてみたら、このペダルのすごさがよく分かりました。よく、タッチレスポンスという表現があります。アタックに対してのレスポンスが高く、ピッキングで細かな表現が出来るというペダルに使われる言葉です。このペダルも、例えばコードを強く弾けば塊感のあるザクザクした音になり、そこから弱く弾くとクランチ的な、ジャラーンという音を出すことができます。そういう意味ではタッチレスポンスなんですが、ピッキングにちょっと失敗しただけで音が急に弱くなってしまったり歪みすぎてしまったりするほどのタッチレスポンスさはありません。なので最初の印象は、レスポンスは確かに良いけど、レスポンスが個性になるほどではない、と思っていました。
しかし、ギターのヴォリュームを絞ると、Gainノブ12時くらいの設定でストラトなら、ほぼ完全なクリーンまで持って行くことができます。これも、たしかにそういうペダルはいろいろあります。ただ、多くの「ヴォリュームでクリーンにできる」ペダルの場合、十分歪むと感じるくらいまでゲインを上げていると、クリーンになる部分がものすごく狭いことが多いです。例えばギターのヴォリュームが1〜2の間だけクリーン、ということもありますが、このペダルはギターヴォリュームが3くらいまで、クリーンと言える音になります。もちろんゲインを上げていますので、強く弾けばクランチくらいは歪みますが、十分クリーンとして使える範囲があって、そこからゲインが上がって8〜10あたりでは十分に歪んだオーバードライブサウンドとして使うことができます。「エフェクティブすぎるレスポンス」ではなく、あくまで自然に、あまり考えることなく使えるレスポンスの高さです。まさに「コントローラブル」なペダルです。
そこからペダルのゲインを上げていっても、この特性自体はほとんど変わりませんでした。当然ゲインを上げれば「完全クリーン」になる部分は狭くなります。ただ、このペダルってたぶん、そうそうゲインを上げる必要が無いと思います。
最初に音を出したとき、「けっこう歪む」と感じたんですが、しばらく使うと、その設定は実はそれほどゲインは高くないということが分かります。これは回路的に、クリッピングが強くなくて、おそらく増幅もそれほどされていない、という意味です。でも聞こえる音はかなり歪んだ音に聞こえます。これはこのペダルの音の特性なんでしょうね。この特性と、バランスの良いレスポンスが合わさって、ものすごく音のコントロールがやりやすいペダルになっているんだと思います。
なので、たいていのジャンル・・・少なくともこのペダルを使うことがあるだろうジャンルにおいて、このペダルのゲインをそこまで高く設定することってあまり無いと思います。倍音が足りないと思ったら、ゲインを上げるよりスイッチを下ポジションにした方が早いです。そうすればかなりキラキラしたサウンドが得られます。Brightスイッチみたいな雰囲気ですが、ローの出方が変わらないので、単純に高域を強めるような使い方ができました。
また、Toneコントロールもけっこう変わっています。ノブの全域を使って音を調整できる、と説明文にありましたが、これはたしかに嘘じゃないと思いました。もちろん使うギターやアンプにあわせて、「使える幅」というのは変わると思いますが、基本的にこのペダルのToneは「やりすぎない」んです。普通のペダルで9時から3時くらいの設定が、フルで使える範囲になっている、というと分かりやすいかも知れません。実際はペダルによりけりですが、感覚的にそういうように感じました。
そうそう、ペダル本体のゲインを下げると、最初からほぼクリーンなサウンドで、強く弾いた時だけ軽く歪むようなセッティングにもできます。これは古いロックなんかをやるときには最適なセッティングだと思います。
私は、このペダルに近い特性をもったペダルを1つだけ知っています。BJFe Honey Bee ODです。

このペダルですね。Bearfootバージョンなら普通に売っていると思います。似た方向性のペダルに、Sweet Honey Overdriveがありますが、SHODではこの特性は出ません。
SuperBoltの元になったのがSuproアンプです。そしてHoney Bee ODの元になったのもSuproアンプです。なので、元を辿ると、おそらくこの「実際はたいしてゲインは高くないのにかなり歪んでいるように聞こえる」音の特性自体が、Suproの特性と言えるんじゃないかと思います。SHODはHBODのバリエーションだとは思いますが、別にSuproを意識したペダルではないということもあってか、この特性はありませんでした。

ただ、SuperBoltの音がHBODに似ているかと言われれば、それもまた違うんですよ。オリジナルのアンプの音を知らないですし、そもそもSuproといっても1つしかアンプがないわけではないので、どちらが近いか、というのは難しいんですが、音の違いとして、HBODの方がミッドが強めでまとまり感があり、SuperBoltはレンジが広くて音が前に拡散する感じがあります。どちらも音抜けは同等だと思いますが抜け方が違う感じですね。どちらが良いかは好みだと思いますが、なんとなく、シングルコイルならSuperBolt、ハムバッカーならHBODの方が合うのかな、と感じました。ちなみに、POD HD500にもSuproのモデリングはあるんですが、そのモデリングに単純に音として近いのはSuperBoltです。ですが、モデリングには「ゲイン低いのに歪んでいて、コントローラブル」というほどの特性は感じませんでした。このあたりはデジタルモデリングとアナログペダルの違いなのかもしれませんね。
 
というわけで、JHS SuperBoltの試奏レポートでした。
このペダル本当にすごいです。これは是非とも、機会があれば1度は触れてみて欲しいペダルだと思いました。たぶん、1つあるとものすごく便利なペダルになると思います。
サンプルムービー
サンプルムービー2
サンプルムービー3
 

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