あなたの部屋は、完璧ですか?聴いたままを信頼できるARCがあればミキシングも怖くありませんIK... |
この「IK Multimedia ARC System 2」は、自宅等、整備されたレジーディングスタジオではない場所での録音の際、それらの環境の違いによる音場を補正し、フラットで癖のないモニタリング環境を提供してくれるソフトウェアです。(ARC=Advanced Room Correction)
録音の際の音作りは、当然モニタリングした音を参考に行います。結果として、それら音場の癖に合わせた音を作ってしまい、別の環境で音を聞いた際に、思った通りの音を出すことができない、ということがあります。
もちろんこれはレコーディングスタジオにおいても起こるもので、よくアーティストが録音するスタジオにもこだわったりするのはそういうこともあるんですが、プロフェッショナルなスタジオには専門のエンジニアによる補正も行われますし、そもそも癖があるといっても録音用に整備された環境と、そうでない環境では当然、出てくる癖のレベルも違いますよね。
そこで、このソフトウェアです。このソフトには、専用のオムニ・マイクが付属しており、これを使って録音する場所の複数の場所を測定、プロファイルします。プロファイルには測定用のソフトウェアを使用します。
そして、そこから導き出された音の補正データを保存し、DAWソフトウェア上のプラグインソフトからそのデータをロードすることで、それぞれの場所に合わせて補正された音を矯正し、聴き心地の良い、プロのスタジオ環境で録ったような音に変換できる、というわけですね。もちろん、マイク、測定ソフト、プラグインソフトは全てセットされています。
なんでもかんでも変換するわけでなく、変換したくないものはしなければ良いわけですし、補正をする前と後、どちらが良いのかを聞き比べることもできます。これはこのソフトの機能というよりもDAWの機能ですけど。
WindowsならXP、Vista、7、MacならMac OS X 10.6以降に対応しています。WindowsはVSTとRTAS、Macなら Audio Units、VST、RTASのプラグインに対応したDAW上で補正をかけることができます。
DTMや自宅でのレコーディングが珍しくない今だからこそ出てきたソフトウェアという感じでしょうか。どう変わるのか、これはちょっと使ってみたいですね。おもしろそうです。
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