アメリカでの話ですが、ちょっと面白かったのでニュースとして載せてみます。FenderがSquierブランドを使ってアメリカのアップルストア限定のギターを製作、販売が開始されたようです。
このSquier by Fender USB Stratocaster Guitarは、iPhone、iPad、iPod touch等iOS機器に直接接続できるUSBポートを搭載したギターです。
USBポートを搭載したギターといえば、Gibsonは古くから「Digital Les Paul」(今のFirebird X等新世代ギターの原型となったモデル。ロボットギターより前に作られましたが国内での流通は無かったようです。)を発売しており、他メーカーでもiON Discover Guitar USB等のモデルが発売されていて、新世代のギターの1つとして定番の形になっています。
- USBポートを搭載する「Epiphone Les Paul Ultra-III」
ギター的な側面からのスペックはあまり出ていないんですが、価格帯とSSH(Fender的にはHSS)配列でトレモロ搭載という点から考えて、Squier by Fender Bullet Stratocaster w/Tremolo HSSモデルあたりがベースになっているのではないかと思います。
1Vol、2ToneにPUセレクターを搭載、通常のギター用アウトプットに加え、USB端子とヘッドフォン端子を搭載。ヘッドフォン端子は、内部にヘッドフォンアンプを搭載していることからそのままギターのモニタとして使用可能で、USB端子はiOS機器の他MacやWindowsのPCにも対応ということで、普通のオーディオインターフェイス搭載ギターとそれほど大きな違いは無いのかも知れませんが、Fender×Appleという話題性はすごいです。このへんはさすがFenderですね。
通常のUSBケーブルと、iOSのDockコネクタ向けのケーブルが付属し、PCにもiOS機器にも直接接続して録音できるようになっています。もちろんAmplitubeのようなアプリを使ってエフェクトやアンプシミュレータを加えたりも可能。どこでも録音したり練習したりできます。
FenderはRolandとのコラボレーションでG-5やGC-1のようなギターも作っていますし、Mustang Ampのシリーズなどでデジタル技術にも最近は熱心に取り組んでいるので、このギターもそういう流れの1つと言えそうですね。
サンプルムービー
今はまだ、こういった機能を搭載したモデルはエントリーモデルが中心です。本格的な高級モデルは今のところ、Line6 James Tylor Variaxと、Firebird Xのような一部のGibsonギターくらいです。しかし、今後、Fenderだけでなくギター全体で、こういった機能を搭載したモデルが増えていくのは間違いないと思います。
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