かつて2008年、GibsonからES-335の登場50周年を記念した「50th Anniversary 1958 ES-335」が発売されました。このモデルは、それまで当時のMemphis Custom Shopでは作られてこなかった、ヴィンテージモデルの完全リイシュー仕様となっており、メンフィス版ヒスコレ、と呼ばれたりもしたモデルです。
このシリーズは好評だったのか、翌2009年には「50th Anniversary 1959 ES-335」、2010年には「50th Anniversary 1960 ES-335」が作られ、昨年は1959 ES-335 VOS、および1961 ES-335 VOSが製作されていました。
これらは全て、元となる年代による仕様の違いはありますが基本的に「メンフィス版ヒスコレ」の流れを繋ぐモデルです。
ちょうど、50th Anniversary 1959 ES-335がありますので、何故メンフィス版ヒスコレと呼ばれるのかについて軽く見てみます。
▲こちらはグロス仕様。VOS仕様は全体的にくすんだ色合いとなる。
▲ヘッドのインレイやペグボタンの「こぶ」なども再現。
▲このシリーズを除き、通常ヒストリックコレクションにのみ搭載されるバンブルビーレプリカコンデンサ。
▲ノブには当時使われていたポインタが付けられている。
▲シリアルナンバーは通常ヒストリックコレクションに使われるヴィンテージと同じ赤い台紙を使用。
▲ピックアップはヒストリックコレクションと同じ'57 Classic。
▲ピックガードのブラケット。若干くすんでいるのはVOS仕様。
▲ブリッジはABR-1を採用。
こんな感じで、ヴィンテージ仕様を復刻したヒストリックコレクションと同様の仕様で、製作がメンフィスという点のみの違いとなります。
そして今回、新たに50周年記念モデルが登場です!
「Gibson Memphis 50th Anniversary 1963 ES-335TD Block VOS」は、インレイがドットからブロックに変わった1963年仕様のモデルを再現したギターです。(正確には1962年の途中からインレイは変更されています。)
ペグには当時と同じシングルライン、ダブルリング(2コブ)のチューリップボタンを持つクルーソンデラックスを採用。バンブルビーレプリカコンデンサを用い、ノブはプレートの入ったブラックトップハットノブで、ボディのホーンの形状を改め、これまでのシリーズよりも正確な形状に変更されている、とのことです。バインディングも焼けたヒストリックカラーとなっています。もちろん専用のブラックレザーハードケースが付属し、認定書も付いてきます。
ヒストリックコレクションの1963 ES-335よりは低価格で、ES-335 Blockよりもヴィンテージ仕様なモデルとなるこの50th 1963モデル。
このシリーズ、作りも良いのでブロックインレイの335を探しているなら、かなりおすすめできるモデルだと思います。
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