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Inner Bamboo ElectronのSRV系オーバードライブ「S.R.V Drive」「S.R.V Drive Special」レビューします! 〜国産ハンドメイドエフェクター特集 Vol.3 前編


国産ハンドメイドエフェクターブランド特集、第3弾は、2012年8月に出来たばかりの国産ブランド、「Inner Bamboo Electron公式サイト)」を取り上げます。
といっても、ラインナップについては先日ご紹介したばかりなので、そちらを見ていただければと思います。
今回、Inner Bamboo Electronさんのご好意により、エフェクターをお借りして試すことができましたので、そのレビューをさせていただきたいと思います。まずは国産ハンドメイドエフェクター特集 Vol.3 前編という形で、SRVサウンドを作り出すというTS系オーバードライブペダル2機種、「S.R.V Drive」「S.R.V Drive Special」の2機種をレビューしながらご紹介していこうと思います。
では、いってみましょう!

Inner Bamboo Electron S.R.V Drive Special


まずはこちら。S.R.V Drive Specialというオーバードライブペダルです。Stevie Ray Vaughanサウンドをコンセプトとしたオーバードライブペダルで、Tube Screamerを元にしながら、「通常のODとは次元が違うワイドレンジ、ファストレスポンス、そして表現力」を実現したというオーバードライブですね。

コントロールはGain、Tone、Level。ラベルの文字こそ違いますが、オリジナルTSと同じノブ配置で作られています。

Inner Bamboo Electron S.R.V Drive


もう1つが、「S.R.V Drive」というオーバードライブペダルです。こちらはS.R.V Driveのレスポンス等を維持しながら、ゲインを高めて作られたというモデルですね。

ちょっと見づらいですが、コントロールは同じくGain、Tone、Levelとなっています。
 
さて、この筐体、どこかで見たことがある形をしていますよね。そう、まさにTS808の筐体に見えます。
もしかして流用しているのかな、と、お店の写真だけみて思っていたんですが・・・

こうして比べてみるとよく分かります。この筐体は、IbanezのTS808筐体よりもほんの少しだけ狭くて・・・もしかして最初期TS808のナローケースを再現したのかな、とも思うんですが、ナローケースは手元にないのでそこまでは分かりませんでした。

こうして見ると違いが分かるかと思います。ノブとスイッチの間にある段差の感じが、Ibanez筐体はカクカクと折れているのに対し、Inner Bamboo筐体はなめらかなカーブとなっています。
 
では、内部を見てみましょう。Inner Bambooさんより、内部の写真もOKということでしたので、載せちゃいます。

まずはこちらから。

見た瞬間、パーツへの恐ろしいこだわりが伝わってきます。
 

最初期TS808には、JRCではなくレイセオン社のRC558というOpampが載っていました。このS.R.V Drive Specialには、さらにその缶タイプ「RC4558T」を載せるというこだわりです。というか、缶タイプのRP4558Tとか初めて見ました。
 

さらにトロピカルフィッシュコンデンサも!
 

そしてミルズ、デールの無誘導巻線抵抗・・・これはもう、見てるだけで嬉しくなりますね。
 

基板の裏を見れば、全てポイントtoポイントで組まれているのも分かります。
 

見えない部分も丁寧に組み込まれているペダルです。
 

スイッチングはトゥルーバイパスです。
 



次はこちら。「S.R.V Drive」ですね。ちなみにこれ、筐体の色が違いますがカスタムでいろいろなカラーも作れるようです。

こちらはかなりシンプルな基板です。
 

・・・が、Opampはきちんとレイセオン社のRC4558Dを組み込んでいます。TS808を本当によく知っているパーツ選択ですね。
 

こちらは、より現代的なパーツが使われています。
 

もちろん組込はポイントtoポイント。
 

ジャックやポットの配線も丁寧です。
 

こちらも、トゥルーバイパスとなっています。
 
写真はこんな感じです。それにしてもこのパーツのすごさ・・・これは驚きでした。素晴らしいです。
では、音はどうでしょうか。レビューしてみたいと思います。
 

  • 操作性

まずは操作性ですが・・・一切何も問題ないですね。
筐体はオリジナルですが、Ibanez同様のスタイルで使いやすく、フットスイッチも適度なやわらかさで踏みやすいです。オリジナルTSではLEDが見づらいということもありましたが、こちらは青LEDを使っていて、非常に見やすいです。コントロールノブも、それぞれにラベルが書いてあって迷うことはありません。DC Inputもきちんとペダル奥に設置されていますし、オリジナルTSみたいにミニジャックを使うこともなく、スタンダードなアダプタをそのまま使うことが出来ます。
どこにも不満のない作りだと思います。
 

  • サウンドレポート

では、音を。とりあえずな感じですが、いつものようにサンプルを録ってみましたので、まずはそこから載せてみます。

サンプルサウンド1 ミドルゲイン


Download聴けない場合はこちら

  • 録音環境

ギター:Fender USA American Vintage 57 Stratocaster リアPU
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
Level:1:00
Tone:12:00
Gain:12:00
順に、TS808HW→S.R.V Drive→S.R.V Drive Special

サンプルサウンド2 フルゲイン


Download聴けない場合はこちら

  • 録音環境

ギター:Fender USA American Vintage 57 Stratocaster リアPU
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
Level:1:00
Tone:12:00
Gain:Max
順に、TS808HW→S.R.V Drive→S.R.V Drive Special

こんな感じです。どちらのペダルもトゥルーバイパスなので、Ibanez本家のトゥルーバイパス+ポイントtoポイント+ハンドワイヤードのTS808HWを追加して、3台で比較してみました。なお、あらかじめ確認しておきますが、この中で最も高価なのはTS808HWです。
まず、簡単にTS808HWの特徴を述べると、現行のTS808と基本的な音の特性は同じなんですが、TS808よりも全体的にクリアで、和音はすっきりとしています。バッファ部がなくなっている影響か、明瞭感が少し増していて、いわゆるTS特有の鼻づまり感は薄れています。
では、Inner Bambooはどうか・・・まずはハイゲインバージョンという「S.R.V Drive」ですが、こちらはTS808HWとかなり近い特性を持っています。正直、このサンプルではほとんど違いは出ていないと思います。
実際に弾いて比べてみると分かりますが、ローエンドはS.R.V Driveの方がよく出ていますね。かといってブーミーになることもなく、和音での明瞭感やピッキングアタックに対するレスポンスもTS808HWより高めです。しかし、TSそのものの音はそのまま継承しているので、いわゆる「TS系」のオーバードライブとは少し違う、Tube Screamerそのもののサウンドがさらに向上したような感覚の音が得られます。ハイゲインバージョンということですが、ゲイン自体はTS808/TS808HWとほぼ変わりません。
そして、「S.R.V Drive Special」です。
このペダルは、他の2台と比べると明らかに違っています。とにかくすっきりとしていて、ゲインは1段階低く、レスポンスはより高く透明感のある音色となります。音そのものはまさしくTube Screamer。しかし、こうして比較すると違いはすぐに分かりますね。
上手く録れなかったので載せてないんですが、このSpecialの方、本領を発揮するのはシングルノートのリードトーンです。特にストラトをフロントにして、S.R.V Drive Specialで弾いた時のリードトーンは、ゲイン設定が低くてもミドルでも高くなっていても、常に存在感があり、明らかにギターの音が前に飛びだしてきます。
ヴィンテージパーツの効果?もちろんそれもあるかもしれませんが、ただヴィンテージパーツを使っただけではこんな効果は得られません。これは丁寧に、慎重にチューニングを重ねた結果、作られた音であると思います。
もちろん、和音でも分離感が他より良かったりするんですが、それはゲインが低めという理由もあると思います。ただ、前に出てくる存在感のある音、というのはやはりこのペダルならではの特性と言えそうですね。
私は、以前最初期(ナローケースではありませんが)のレイセオンOpamp時代のTS808を弾いたことがあります。さすがに買えませんでしたが、あのペダルも、このS.R.V Drive Specialに似た特性が合ったのは事実だと思います。音そのものは違っていて、S.R.V Drive Specialの方が若干モダンな雰囲気は持っていますが、なんて言えばいいのか・・・EQ設定とか、歪み方とかそういうところではなく、ただただ耳に飛び込んでくる音、そういう共通点があると思います。
オリジナルTS808にしても、「ヴィンテージだから」そう聞こえた、というわけではありません。というか、ヴィンテージだから音が良いのなら、今新しいペダルが出てくるわけがありません。例えばROSSのCompressorなんかにしてもそうなんですが、ヴィンテージペダルのごく一部だけが持つ特有の気持ちよさがあるんだと思います。
そして、それはS.R.V Drive Specialにも感じました。内部パーツはたしかにヴィンテージてんこ盛り、ですが今新しく作られたペダルです。ごく一部のヴィンテージが持つ「あの感じ」は、現代のペダルでも十分に再現出来ることを示したモデルと言えるのかも知れません。
パーツ選択から調整、そして組込から完成まで、明らかに明確な方向性を持って作られたペダルです。そうでなければこんなパーツは使えませんし、こんな音は出ないと思います。正直言って、最近はあまり感じなくなってきた気持ちを呼び起こしてくれたオーバードライブでした。
ここまで書くと、ペダルを借りてレビューしているから褒めているんだと思われるかも知れませんが・・・それは全く違います。全てのペダルに対して、基本的にポジティブな見方をするのは確かですが、そんな器用ではないので思ったことしか書けません。一部お店にも並んでいるペダルだと思いますので、実際に試してみると分かるかと思います。
 
どちらも基本的にはTube Screamerの音です。よりハイクオリティなTube Screamerが欲しいと考えているならS.R.V Drive、そして、もう少し音をすっきりさせつつ、特にリードで存在感を出したいならS.R.V Drive Specialを選ぶと良いのではないかと思いました。
Inner Bamboo Electron。非常にクオリティの高いペダル作りをしています。この作りだとたくさん作るのは難しいかも知れませんが・・・是非これからさらに躍進して欲しいブランドさんです。

後編へ続く
 



Inner Bamboo Electron S.R.V Drive

 
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