【エフェクター】Lovepedal OD11 |
今回は「Lovepedal OD11」というペダルです。このペダルは、原音に忠実なドライブサウンドで知られるペダルで、いわゆるトランスペアレント系と呼ばれるペダルの1つです。さっそくいってみましょう!
Lovepedal OD11
Lovepedal /ラブペダル OD11 オーバードライブ【御茶ノ水本店】 |
コントロールはLevel、Drive、Bass、Toneの4ノブですね。BassとToneを分け、低域と高域を個別にコントロールできるようにしたスタイルのペダルです。
では、まずはセッティングから見てみましょう。
- セッティング
Fender American Standard Stratocaster
Fender USA / Upgrade American Standard Stratocaster Black Maple 【心斎橋店】 |
Lovepedal OD11
【エフェクター】Lovepedal OD11 |
Roland JC-120
今回はこんなセッティングでした。スタンダードなセッティングでした。
- 操作性
基本的にスタンダードなペダルなので、操作性で迷うことはないと思います。Bassノブが独立しているので、音作りの幅も広がっています。音についても見てみましょう。
- サウンドレポート
では、音です。まずこのペダルに関して、トランスペアレント系、つまりペダル自体にあまり色のないタイプであるということ、そしてさらにTimmy
(以前のレビュー記事)と近いペダルである、ということを聞いていました。
実際に弾いてみるとどうでしょうか。
まず、トランスペアレント(透明)なペダルであるということ、これは間違いないと思います。ゲインを下げ、Volumeを調整。BassとToneをセンターあたりにすれば、実際バイパス時のクリーンサウンドと変わらない音を出すことが出来ます。そのままVolumeを上げれば、クリーンブーストができます。この点は、例えばTimmyと同じ傾向ですね。
続いてDriveノブを上げていきます。少しずつ音に歪みが加わっていき、最大まで上げればローゲインなドライブサウンド、そしてさらにスタンダードなオーバードライブとして使えるペダルとなります。思ったよりも強めの歪みを作ることができるペダルという印象でした。
そしてこの歪みの特性ですが、この点に関してはTimmyとはまた違った歪みとなっていると思います。Timmyはゲインを上げるとかなりFenderアンプをチューブスクリーマーでブーストしたような雰囲気があるんですが、OD11の歪みはもっとフラットな印象でした。音自体は明るく、またクリーンなサウンドはもちろん、歪みそのものにもあまり色付けが内容に感じます。かといって味気ない音というわけではなく、Lovepedalらしい柔らかさとエッジのバランスの良い、気持ちの良い歪みが得られました。なお、これは聞いた話で実際に試していないんですが、OD11はブースターを搭載したLovepedal Amp11よりも少し強い歪みが得られるそうです。なのでけっこう歪むな、と感じたのかもしれません。
そしてToneとBassノブですが、こちらも非常に使いやすいコントロールです。十分に音を変えることができ、同時に音が変わりすぎない。ノブの動きに合わせてスムーズに音の変化をつけることができるので、音作りはとてもやりやすいと思います。
最近よく海外のペダル説明などで見られる、いわゆる「オープン」なサウンドと言う感じでしょうか。レスポンスが高く、ギターのVolumeやピッキングの強さに非常に敏感です。アンプの前に繋いで、チューブ的な要素を持たせるプリアンプペダルとして、また他の歪みの前に繋いで、多少の歪みとTone/Bass調整が出来るブースターとして使ったり、さらに例えばチューブアンプにより強い表現力を付けたりすることもできると感じました。
ある意味で、Lovepedalのもつカラー多少隠しながら、Lovepedalならではの音作り、バランス、センスを生かして作られたペダルです。ある意味優秀、優等生なペダル。しかし面白みがないようなことは全く無く、むしろこのペダルによって音作りがもっと楽しめると思います。
サンプルムービー
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正直、これは売れないわけがない、人気が出ないわけがないペダルだと思いました。非常に良いペダルです。これは是非、機会があれば試してもらいたいと思います。