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Voxの超個性派オクターブファズ「Vox Trike Fuzz」レビューします!


Voxから発売されたアナログエフェクターシリーズ、「Vox Tone Garageシリーズ」のファズペダル、「Vox Trike Fuzz」をレビューしたいと思います。先月のVoxエフェクターミーティングで集まった多くのエフェクター好きの間でも特に人気があったのがこのモデルです。さっそく、レビューしてみたいと思います!

Vox Tone Garage Trike Fuzz


こちらが、Trike Fuzzです。Tone Garageシリーズの歪み系の中では唯一真空管を搭載していないモデルです。このペダル、オクターブファズというエフェクトに関しては、真空管を使わない方がよりよい音を作ることができると判断したことがその理由とのことですね。
「+1」、「-1」、「-2」オクターブの音を出すことができるオクターブファズです。ペダル名の「Trike」は3輪車や3輪バイクのこと。3種類のオクターブサウンドを作ることができるので、この名前としたということです。ちなみにこのシリーズ、「エンジンの名前」は真空管搭載、「乗り物の名前」は真空管非搭載、という違いもあったりします。
 

コントロールはVOL、-2 VOL、+1 TONE、GAINのノブに、-/BOTH/+の切替ができるOCTAVEスイッチを搭載しています。それぞれの機能は全体の音量、-2オクターブのブレンド、+1オクターブのトーン、ファズのゲインに、-1オクターブの音を出すモード、+1と-1オクターブの音を出すモード、+1オクターブの音を出すモードの切替となります。つまり、-2オクターブに関してはどのモードでも音が出ます。
 

真空管は入っていませんが、内部にはたくさんのトランジスタ等が並んで、そこが見えるようになっています。
 

ストロボなしで撮ってみるとこんな感じ。内部は赤く照らされていて、トランジスタの影がまたちょっとおもしろい雰囲気を作り出しています。基板にVOXロゴがちゃんと見える位置に入っているのもポイントです。
 

真空管を搭載していない、といってもシリーズ内での筐体は共通。なので、このペダルは消費電流は多くありませんが、本体奥に電源スイッチ(ON/Stand By)が付いています。
 

ペダル裏側は・・・
 

単3電池6本の電池ボックス。このペダルは同シリーズの他のペダルと比べて極端に消費電流は少ないため、単3電池6本による連続駆動時間はなんと280時間となっています。
 

もちろん、Made in Japan。
 

他のオクターブファズとのサイズ比較。左はWattson FY-6レビュー)、右はChicago Iron Tycobrahe Octaviaiconレビュー)です。BOSSより一回り大柄な筐体ですが、オクターブファズどうしの比較ならむしろ小さいくらいのペダルに見えます。
では、写真はこのくらいですね。レビューの方いってみましょう。
 

  • 操作性

このペダルですが、オクターブファズ、それも合計3種類のオクターブをブレンドできるペダルというだけあって、機能を理解していないと、使うのが少し難しいです。しかし、使い方が分かってしまえば、各ノブのバランスも本当によく考えられていて使いやすいペダルだということも分かるかと思います。
 

  • サウンドレポート

では音を。まずはいつも通りサンプルサウンドを少し録ってみました。

サンプルサウンド1(+1オクターブ)


Download聴けない場合はこちら

  • 録音環境

ギター:Fender USA American Vintage 57 Stratocaster フロントPU、Tone=4
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
セッティング:Vol=11:00 -2 Vol=min +1 Tone=max Gain=1:00 OCTAVE=+1

サンプルサウンド2(-1オクターブ)


Download聴けない場合はこちら

  • 録音環境

ギター:Fender USA American Vintage 57 Stratocaster フロントPU、Tone=1
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
セッティング:Vol=11:00 -2 Vol=11:00 +1 Tone=ineffectual Gain=1:00 OCTAVE=-1

サンプルサウンド3(Bothオクターブ)


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  • 録音環境

ギター:Fender USA American Vintage 57 Stratocaster フロントPU、Tone=4
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
セッティング:Vol=11:00 -2 Vol=1:00 +1 Tone=1:00 Gain=1:00 OCTAVE=Both

サンプルサウンド4(Bothオクターブ コード)


Download聴けない場合はこちら

  • 録音環境

ギター:Fender USA American Vintage 57 Stratocaster リアPU、Tone=10
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
セッティング:Vol=11:00 -2 Vol=1:00 +1 Tone=1:00 Gain=1:00 OCTAVE=Both

音はこんな感じです。
まず全体的にですが、このペダルはクラシカルな回路をベースに作られたオクターブファズなので、オクターブサウンドをより際立たせるにはフロントPUでトーンを下げてやることが大切です。もちろんリアでもオクターブは出ますが、よりしっかりとしたオクターブサウンドが必要ならフロントPUで弾くのが良いと思います。
サンプル1の+1オクターブのサウンドでは、-2オクターブを出さず、純粋にオクターブアップファズとして使っています。12F前後の1〜3弦あたりを中心に弾いている感じです。-1オクターブのモードにすると、+1 Toneは効かなくなります。ここではさらに-2オクターブも最大にして、ギター側はトーンを思いっきり絞ってほぼオクターブ音だけで構成した音を出してみました。Bothモードは2種類の音を録ってみました。1つはフロントPUでToneを絞った、オクターブサウンドを強調した音を、もう1つはリアPUでの和音です。
こうして実際に弾いてみると、このペダルのトラッキング、つまり音を拾う能力は非常に高いというのことが分かります。一般的なというか、クラシックなオクターブファズだと、オクターブサウンドをしっかり強調するには前述のようにフロントPUでトーンを絞り、さらに12F以降で弾くことが必要になったりします。しかし、このペダルの場合、多少Toneを絞ったりフロントPUにする必要はあるものの、1Fからしっかりトラッキングしています。
逆に、サンプル3なんかだと分かりやすいですが、1弦に限っては、15F以降はあまりトラッキングしてくれません。特にサブオクターブの音は1弦ハイフレットではほとんど出ません。このあたりは回路の限界ということなんだと思います。また、このサンプルでも所々出ていますが、オクターブが出たり出なかったりすることはどうしてもあります。ちょっと押さえる力が弱かったり、ピッキングの角度が変わると、オクターブの出方が変わったりするので、その点もふまえて表現とするか、細心の注意で弾くか、はそれぞれのスタイルによるところでしょうか。
基本的に単音を弾くためのペダルですが、サンプル4のように和音に使って独特な音を出すこともできます。ただ、和音に使う場合は、開放コードはあえて狙う場合以外はやめた方が良いです。音がものすごい事になって、完全なノイズサウンドになります。迫力あるノイズを求める場合ならそれはそれですごく面白い音なんですが、音程感が皆無な音になるので注意が必要。ただ、このサンプルのようにパワーコードだったり、オクターブ奏法あたりならちゃんと音程感は出ます。なら音数の少ない和音なら大丈夫かというとこれがまた難しくて、場合によってはリングモジュレーターのような音になってしまう場合もあるので、たぶんオクターブか+5度くらいの和音にとどめておくのがよいかと思います。音程感をしっかり残すなら、セーハのスタンダードなメジャーコードくらいまでかな、と思います。このへんも設定によりまた変わってくるところがあります。
さて、各ノブについて何ですが、スイッチがどのモードになっていても追加することの出来る-2オクターブ、そして+1オクターブのみ調整できるトーンノブ・・・機能的になにか制限されているような印象があるかもしれませんが、これとGainだけで十分な音作りができます。あえてこれだけのノブに絞ったことで、むしろ使いやすさは上がっていると思います。これが+1、-1、-2のVolumeとToneをそれぞれ個別に調整するような・・・例えば2軸ノブを使えばこの筐体でもできることではあるんですが、そういうペダルだったとしたら、たしかにさらに幅広い音が作れるかも知れませんが、一方で使うのが難しいペダルとなってしまったことは想像に難くありません。このあたりのバランスの取り方は、さすがに音をよく知っていると思います。
正直言って、この価格で、この外観を実現し、そしてこれだけの個性派サウンドを簡単に手に入れられる・・・これは素晴らしいことだと思います。オーバードライブやディストーションと比べれば、一般的なペダルとは言えません。しかし、このペダルの持つ魅力はとても強く、実際に「エフェクターが好き」な人ならば惹きつけられる人も多いのではないかと思います。
非常に面白いペダルなので、もし見かけたら試してみてください。試す際のコツとしては、各ノブをあまり上げすぎないようにすることです。そしてフロントPUでリードを弾いてみる。するとこのペダルの本質、本来の音や使い方が見えてくると思います。もちろん、あえてノイズを狙って極端な設定で和音を弾いてみても面白い効果が体感できます。
このペダル、良いです。弾いていて楽しくて、どんな音がでるのかワクワクできます。

VOX Trike Fuzz

VOX Trike Fuzz
価格:12,800円(税込、送料込)

 
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