【送料無料】Decibel Eleven Split Personality Amp Swithcer アンプスイッチャー デシベルイレ... |
この「Decibel Eleven Split Personality」は、2つのアンプを切り替えたり、同時に鳴らしたりするのに便利な、いわゆるABYボックスです。
1インプット、2アウトプット仕様で、基本的な使い方は非常にシンプル。左のフットスイッチを押せばAとBの出力が切り替わり、右のフットスイッチを押せばABの両方から音を出力させることができ、また右のフットスイッチを1秒以上長押しすれば音をミュートできる、というものです。
しかし、いわゆるシンプルなABYボックスでは、例えば片方の出力がもう片方に少し漏れてしまったり、アンプの組み合わせによってパラレル出力した際にちょっとした問題が発生する場合があります。そのため、このペダルにはそれらへの対処も入っています。
まず、パラレル出力ですが、単に信号を分岐させただけだと、その信号の力が弱くなってしまいます。そのため、内部にはディスクリート、クラスAのバッファを内蔵し、パラレル出力にしても信号が弱くなることがないようになっています。また、アウトプットBはトランスフォーマーによるアイソレートがなされていて、これにより信号の漏れを防ぐことができます。また、アウトプットBにはグラウンドリフトスイッチ、および位相の反転スイッチを搭載し、グラウンドループに起因するノイズをシャットアウトすると共に、2つのアンプの位相が逆転していた場合に、両方の音を鳴らすと位相のずれで音が前に出てこないようなことも回避することができます。位相の問題はけっこう難しくて、特にギターのように倍音成分が豊かで、また違ったアンプによりそれぞれの成分のバランスが変わるため、2つのアンプの位相が完全に逆転する場合はあまりありません。物理の実験とかでやったかもしれませんが、倍音のない単純な音(例えば440Hz、みたいな音)をステレオで鳴らして、左右のスピーカーで位相を反転すると音が完全に消える場所ができます。ギターの場合は完全に音が消えるということはないんですが、やっぱり同様のことが起き、場所によって信号の一部が消えてしまうことがあるので、2台のアンプを同時に鳴らしたときに位相が逆転しているのはよくないんですね。そこでこういったABYボックスにも片方の位相を反転させる機能をつけることで、そういったことを回避しています。
また、このペダルはいろいろな設定も可能です。例えば、ミュートを無効にする設定。ミュートを使わないなら、右のフットスイッチ長押しでミュートになる機能は逆にトラブルのもとになる可能性があるため、その機能を無効にすることができるようになっています。
さらに、このペダルはMIDIによる操作にも対応。各種スイッチの機能をMIDIコントロールでリアルタイムコントロールが可能。さらに、128種類のプリセットをMIDIプログラムチェンジで切り替えることもできるので、例えばラックやMIDI対応アンプなどと同時に、このスイッチャーの設定を切り替えることができるようになっています。
ちなみに、Decibel Elevenが公式に、意識したモデルとして挙げているのがRadial Twin CityとLehle Little Dualです。是非比べて、それぞれの使い方にあったモデルを選ぶと良いと思います。
デモムービー(英語)
デモムービー2(英語)
しかし、ABYスイッチャーにこれだけの機能を付けてしまうというのはなかなか面白いです。使い方はシンプルなんですが、いろいろ細かいこともできるのが良い感じですね。
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