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BJFE vs Bearfoot! Honey Bee OD対決!


北欧、スウェーデン発のエフェクターブランド、BJF Electronics(BJFE)。Mad Professorなどの回路設計も手がけるBJFことBjorn Juhl(ビヨン・ユール)が設立し、本人が設計したペダルを製作するブランドです。かつては日本にも正規で入って来ていたこともありましたが、現在は正規代理店が無く、またその製作数が少ない事から世界的にもなかなか入手しずらいペダルとして知られています。
一方、アメリカのエフェクターブランドBearfoot Guitar Effectsは、アメリカのエフェクトビルダーであり、BJF Electronicsのペダル塗装を行っているDonner Ruskによって設立されたブランドです。Donnerは元々、Donnerboxというペダルブランドを主宰していましたが、現在はBJFの公認の下、BJF ElectronicsにラインナップされているペダルをBearfoot名義で発売。また、BJFペダルを下に一部改変を加えたモデルも製作しています。
今回、BJF Electronics名義の「Hiney Bee OD」と、Bearfoot名義のHoney Bee ODをスタジオで弾き比べる機会がありました。
果たしてBJFEとBearfootのペダルに違いはあるのか、あるとすればそれはどんなものか、さっそくレポートしたいと思います。

BJF Electronics Honey Bee OD


こちらが、BJFEのHoney Bee OD(HBOD)です。Honey Bee ODは、Supro Ampの持つサウンドを元にして作られたというオーバードライブペダルで、高いレスポンスと名前の通り甘く豊かなサウンドで知られるペダルですね。
コントロールはVOL、Drive、Nature。NatureはいわゆるTone的なノブですが、独特のミッドレンジを中心とした微調整ができるノブです。塗装を手がけるのがDonner Ruskで、立体的な模様のような塗装はもろく、使っていくうちにかなりすり減って行き、それがまた1つの味のようになるものです。ペダル名やブランド名は、どう見てもマジックで上から書かれたもの。全体的に手作業感のあるペダルです。
ちなみに、今では定番のオーバードライブの1つとなったMad Professor Sweet Honey Overdrive(SHOD)はこの機種をベースにした回路だと言われていますが、そちらは別にSuproアンプサウンドを狙ったものではなく、実際に比べてみるとSHODの方がより明るく、レンジも広いサウンドとなります。
 

Bearfoot Guitar Effects Honey Bee OD

そしてこちらがBearfootバージョン。Bearfootでは、Honey Beest Customというモディファイモデルも作っていますが、今回比較したのはスタンダードなHBODの方です。BJFEモデルと同様、独特の立体感のある塗装の上に、黒文字でモデル名などが書かれているのは同じ。ですが、BJFEバージョンがマジックの手書きにしか見えないのに対し、こちらは黒文字の部分もきちんとペイントで描かれています。外観上は、BJFEが「Nature」と中央のノブのラベルを入れている部分に「BJF Design」と入っていたり、In、Outの表記がない等、左下のブランド名以外にも違いがあります。カラーリングも若干濃いように思いますが、Bearfootモデルも手作業での塗装がなされているため、そのあたりはモデルごとの違いもあるかと思います。
 

内部の違いです。右がBJFE、左がBearfootです。こうしてみると、基本的な構造は似通っているように見えますね。Bearfootのカモフラ柄のスポンジがかわいいです。
 


スポンジ部をめくると、こんな基板を見ることができます。見える範囲ではトランジスタが1つに、BiMOS Opampが1つ。クリッピングはLEDとダイオードの組み合わせでしょうか。手作業で組まれているのがよく分かります。フットスイッチは、最近よく見かけるようになったエメラルドグリーンっぽい色のタイプです。
 

そしてBJFE。このペダルは2009〜2010年頃のものです。基板部はスポンジでくるまれ、完全にモールドされているので見ることができません。フットスイッチは定番の青いタイプです。
 


裏蓋にも違いがありました。Bearfootの裏蓋は無塗装で(個体により塗装されているタイプもあるらしいです。)、BJFEの方は塗装されています。そして裏蓋の内部に手書きの絵が描かれ、Handmade in Swedenの文字が入っています。
またこうして見ると分かりますが、使われている筐体も違いますね。BJFEの方は、ELFA K-430という、ハンドワイヤードのMad ProfessorHimmelstrutz Elektro Artが採用しているものと同じタイプ。亜鉛ダイキャストを使い、重たいケースです。Bearfootの方は詳細分かりませんが、普通のペダルケースです。アルミだと思います。
 

では、さっそく比べてみましょう。音はどのくらい違っているんでしょうか。それとも同じでしょうか。
 

  • セッティング


Gibson Cusom Shop Custom Collection Les Paul Custom

Paul Reed Smith Signature Limited


BJFE Honey Bee OD


Bearfoot Guitar Effects Honey Bee OD

Marshall JVM410H

Roland JC-120
Roland JC-120

セッティングはこんな感じ。スタジオにはJVM410Hが置いてありました。あとJC120。ギターは、うちのLes Paul Customと、先日出てきたPRSのSignature Limitedです。(PRSの写真も撮れたので、後日また載せたいと思います。)
 

  • 操作性

スタンダードなコンパクト3ノブオーバードライブなので、何も考える必要はありません。2台の操作性の違いは皆無と言って良いです。細かい違いでは、BJFEの方がノブが軽く、Bearfootの方が少し重たいトルクのポットを使っているようでした。ノブの動きに対する音の違いは無いと言って良いと思います。今回の比較では全てのノブを両者同じ位置にしていろいろ試しました。
 

  • サウンドレポート

では、音を。マーシャル、JC共に比べましたが、結論から言って、両者音の違いは無いと言って良いです。
もちろん、製作者も違えばパーツや基板なんかも違うペダルなので、非常に細かな違い自体はあります。まず全体的に感じたこととしては、BJFEの方がほんの少しだけすっきりした印象でした。Bearfootの方がちょっとだけミッドが出ます。ものすごい、並べてON/OFFを繰り返すと分かるという本当に微妙な違いですが、そういう違いはありました。
また、最大ゲイン時の設定では、ちょっとだけBJFEの方がゲインが高いというか、エッジが立った音になります。これも本当に微妙な違いで、単体での弾き比べや、録音した音を比べるブラインドテストなどでは聞き分けるのはほとんど無理というレベルの違いです。
各ノブの動きに対する音の追従性に違いはありません。ノブの位置が同じなら、同じ音が出ます。ノブの調整幅に関しても違いはなく、VOLノブの設定による最終的な音量も同じですね。マーシャル、JC共に、またレスポール、PRS共に全てで同様の結果となりました。ギターのヴォリュームを動かしたりもしましたが、レスポンスにも違いはありません。
うちにあるBJFEのHBODは比較的新しいということもあり、このようにBearfootと比べてほぼ同じで違いのないサウンドになりました。実際、これだけ微妙な違いを埋めるため、Bearfootを諦めてあえてBJFEを探す必要な全く無いと思います。ノブの設定変えた方が早いですw
では、両者HBODなわけですが、HBODそのもののサウンドについてもレポートします。HBODは、基本的にはローゲインで、非常にレスポンスの高いペダルです。いったん設定すれば、フルゲインでもほぼクリーンな音を出すことができます。
中央のNatureノブは音をほとんど変えませんが、ミッドレンジ付近の音の出方を調整し、音の表情を変えるような設定ができます。基本的にはスタンダードなToneコントロール同様、左に回せばロー、右に回せばハイが強めになりますが、ToneやEQほど音を大きく可変することはありません。しかし、音そのものの表情はしっかりと変わるので、とても有用なコントロールです。
このペダル、全体的にゲインは低く抑えられています。では、ブースター程度にしか使えないのかというと、それが違います。これがこのペダルの不思議なところで・・・Driveノブを上げると、ゲインそのものはある程度までしか上がりませんが、音のエッジが鋭くなります。これにより、ゲイン自体はたいして高くなくてもアンプから出る音はまるでディストーションのような鋭さを持ち、これ1台でハードロック程度ならこなせてしまうような音が出ます。ですが、ゲイン自体は高くないのでレスポンスは常に維持されており、ギターのヴォリュームを絞ればそこからそのままクリーンやクランチに持って行くことも出来ます。
雰囲気として、このペダルのDriveノブはプリアンプのVolumeやGainに近いものがあります。もともとのSuproアンプが1Volアンプだということもあると思いますが、小さなチューブアンプのVolを動かして歪みを作っていくような使い方ができます。このあたりの感覚は先日レポートしたJHS SuperBoltとよく似ている部分で、それについてはJHSのレポートでも触れましたね。
JHS SuperBoltと、BJFE/BearfootのHBODとの違いを端的に言えば、JHSの方がもう少しソリッドな音で、HBODの方はやわらかいというか、ウェットな音という感じの違いはあると感じました。
Bearfoot HBODのサンプルムービー
Bearfoot HBODのサンプルムービー2
Bearfoot HBODのサンプルムービー3
Bearfoot HBODのサンプルムービー4
Bearfoot HBODのサンプルムービー5
BJFE HBODのサンプルムービー
BJFE HBODのサンプルムービー2
BJFE HBODのサンプルムービー3
BJFE HBODとMad Professor SHODの比較
BJFE HBODとオリジナルTS808の比較
BJFE HBODとKlon Centaurの比較
Bearfoot HBODとBJFE HBODの比較
Bearfoot HBODとHoney Beest Customの比較
Bearfoot HBODとAnalog.Man Prince of Toneの比較

ちょっと探したらものすごい数の動画が出てきたので、いろいろ載せてみました。HBOD自体の人気があるということもあるんでしょうけど、これだけいろいろ比較されたり研究されているというのも面白いですね。
実際、このペダルには謎の特性があります。それは上で述べたゲイン特性によるものだとは思いますが、なんかたいして歪んでいないように聞こえてもバンドの中に入るとディストーションのようになり、しかも音が前に出てくるという使い方ができるペダルです。もちろん、ゲインを下げてのブーストやクランチサウンドも絶妙。音自体は全体的に若干ダークな雰囲気はあるものの、音がこもるとか、抜けないといったことは全く無い。そういうペダルなんですね。
1台あればかなりの場面で活躍できるペダルです。機会があれば、是非1度弾いてみて欲しいペダルだと思います。その際は、BJFEもBearfootも音に違いはほぼ無いということを覚えておくと、安心して弾くことができるかもしれないと思います。

BearFoot Honey Bee Over Drive

BearFoot Honey Bee Over Drive
価格:31,290円(税込、送料込)

 
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