【エフェクター】Amptweaker TightMetal Pro [DC18Vアダプター付き] |
その中でも高い人気だというハイゲインディストーション、TightMetalの進化版で、非常に多機能なディストーションペダル、「Amptweaker TightMetal Pro」を弾くことができたので、さっそくレポートしてみたいと思います。
Amptweaker TightMetal Pro
【エフェクター】Amptweaker TightMetal Pro [DC18Vアダプター付き] |
まず、このペダルはブースト機能が付いたディストーションです。大きなコントロールノブはVolume、Low、High、Gain、Tight。2バンドEQにローエンド調整ができるTightノブが付いています。そしてBoost Gain、Boost Volumeの白い小さなノブがあります。この白いノブはブースト時に光り、ブースト時のゲインと音量を設定出来ます。続いて表に出ているスイッチは、Mid Boost、Mid、Edge、Gate、Gainの5つ。Mid BoostがBoost Volumeに連動するミッドブーストで、Boost時にミッドを太くしたいときに使うもの、MidスイッチはThrashモードにするとより深くミッドレンジを削ることができるようになり、EdgeスイッチはSmoothモードにすることでハイを少しカットしてスムーズなサウンドにすることができます。Gateはノイズゲートの深さを切り替えるもので、Chompモードにすると特にミュートでのタイトな刻みに合わせたノイズゲートとなります。Gainはハイゲインとローゲインの切替で、通常はオールドスクールなメタル、Highモードにすると、よりモダンでヘヴィなハイゲインサウンドが得られるということです。
そして、3つのエフェクトループを搭載。まず1つは、ペダルのON/OFFに連動する「ユニバーサルループ」、そしてブーストのON/OFFに連動するエフェクトループ。そして最後は、エフェクトOFF時に有効になり、ONになるとバイパスされる「サイドトラック」エフェクトループとなっています。
また、ペダル内部には5つの切替スイッチと2つのトリムポットを搭載。5つのスイッチのうち2つは「ユニバーサルループ」と「ブーストループ」がそれぞれエフェクトの前と後ろ、どちらに入るのかを切り替えるスイッチ。そして、エフェクトON時とブーストON時、それぞれのサウンドをファットにするスイッチが2つ。最後に、電池使用時の駆動電圧を9Vと18Vで切り替えるスイッチとなっています。18V駆動で、かつ電池駆動をさせる場合、電池を2つ使う必要があります。アダプタの場合は、普通に9〜18Vのアダプタで動作します。2つのトリムポットのうち1つは、ノイズゲートの微調整です。そしてもう1つが、インプットゲートという、2つ目のノイズゲートの調整となっています。
今回は試奏ということで、内部スイッチ類とエフェクトループはいじっていませんが、それでも十分な機能性を堪能することができました。ではレポートしてみます。
- セッティング
Fender American Standard Stratocaster
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Amptweaker TightMetal Pro
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Roland JC-120
ハイゲインディストーションだしどうしようか迷ったんですが、あえてストラトでいってみました。
- 操作性
まずは操作性についてです。非常に多機能なモデルですが、各ノブやスイッチの役割はけっこう分かりやすいです。文章で書くと長くなりますが、実際見て触ればすぐに分かると思います。
また、Amptweakerペダルに共通する、アダプタ駆動でノブを照らすLED、あれがなかなか良いです。ノブは側面にもポインタが付いていて、今の設定がすぐに分かります。そして筐体形状がスラント型なので、たぶん踏みやすいんじゃないかと思いました。試奏なのでさすがに足で操作はしていませんw
- サウンドレポート
では、音についてです。とりあえず全ノブを真ん中にして、スイッチは最初に出された設定のままで音を出してみました。
なんか、それだけでお腹いっぱいになるような感じですね。ハイゲインなメタルディストーションなので、基本的にはドンシャリ傾向のある音色です。エッジが強くて、ガリガリ刻めるような音ですね。
しかし、ストラトで弾いても音がシャーシャーせず、かなり厚みのある音になるのはすごいと思いました。HIGHノブを上げればシャーシャーさせることもできます。HIGHとLOWのコントロールはスタンダードなEQという感じなんですが、TIGHTノブが非常に面白いですね。ローエンドの厚みを調整するって感じではあるんですが、同時にゲイン自体もかなり変わります。音の重さを変えたいときなんかにはとても使いやすそうだと思いました。
Mid BoostスイッチをONにすると、ドンシャリ傾向のサウンドから一転して、ブギー系を思わせるローミッドが分厚い音になります。この時にTIGHTをうまくコントロールすれば、メタル以外のジャンル、たとえばHoobastank的なロックや、Offspringのようなパンク系の音も作ることができますね。Edgeスイッチで音の鋭さを変えることもできるので、ただメタルジャンルの音しか出ないペダルではありません。もちろん、メタルジャンルの音が一番得意ですけど。
ThrashスイッチをONにすればミッドが強く削られたスラッシュ系な音から、Nu MetalやDoom系の重たい重厚な音も作ることができます。BoostをONにすると、その音にさらに厚みが加わります。ここもGainとVolumeを個別に設定してブーストできるので、好みに合わせた歪みを作れます。
そして、すごいと思ったのがノイズゲートですね。もともとノイズゲートはONの設定になっていたんですが、そのゲートの設定が絶妙で、特にノイズゲートがかかっているような印象もなく、なんかローノイズなペダルだと思っていたくらいです。ノイズゲートを切れば、けっこうノイズは出ます。これはストラトだからっていうのもあると思いますが・・・。
とはいえ、通常はノイズゲートONで使って問題ないと思います。ロー〜ミドルゲインで音を伸ばしたい、という時には切った方が良さそうですが、そういうときってそもそもこのペダルを使わない気がしますし。でも好みに合わせて選べるのは良いことですね。あとノイズゲートの効きは内部トリムポットでも調整できるようですので、より細かに設定することも可能ということです。
このペダル、すごいです。というかとんでもないですね。ハイゲインディストーションというジャンルにおいては、これまでも名作ペダルがたくさん登場しています。Keeley Twilight ZoneやG2D Morpheusなどがそういうペダルの1つに挙げられていますね。両モデル持っているんですが、このTightMetal Proは、少なくともこれらに匹敵するペダルなのは間違いなさそうでした。音作りの幅、操作系の使いやすさ、機能性などはアナログディストーションとしては世界トップクラスですし、その音も、ただ歪むだけではなくてやっぱりアンプっぽさがしっかりと出ています。厚みがあり、音抜けもかなり良いのではないかと思います。
ハイゲインディストーションを探しているという人は、是非とも1度は試してみて欲しいペダルですね。すごいです。
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